この曲もカーペンターズの代表曲の一曲に挙げられる名曲です。

とくにこのタイトルからも伝わる通り「2人はまだ始まったばかり」ということで、結婚し新しい人生を踏み出す2人を祝福するウェディング・ソングとしても有名ですね。

「プレリュード」=「前奏曲」ですので、そういった意味でも名邦題です!

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 作詞はポール・ウィリアムズ、作曲はロジャー・ニコルズ。なんでも元々は、カリフォルニア州のクロッカー・ナショナル銀行のCMソングとして制作された曲とのこと。リチャードがそのCMを見て、作者のウィリアムズとニコルズに「シングルにしたいんだけどフル・バージョンはあるか」と尋ね、2人は「フル・バージョンはある」と答えたと言います。(本当はCM部分しかなかったらしいが)

 その後、2人がCMに使われた以外の部分を作り、それをリチャードがアレンジし完成しました。
 ウィキペディアによると、この曲は、アレンジャーとしてのリチャードの能力と、ボーカルとしてのカレン・カーペンターの能力が最も発揮されているということで、リチャードは「カーペンターズの代表曲を挙げるなら『愛のプレリュード』だな」と語っているそうですよ。


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Songwriters: NICHOLS, ROGER S. / WILLIAMS, PAUL H.
lyrics © Universal Music Publishing Group

Released in 1970
US Billboard Hot100#2(4)
From The Album"Close To You"

*原詞の引用は太字

We've only just begun to live
White lace and promises
A kiss for luck and we're on our way
(We've only begun)

2人の人生はたった今 始まったの
白いレースと交わした誓い
幸せのキッスを交わして
私たちは私たち自身の道を歩み始める
(2人は始まったばかり)

Before the risin' sun, we fly
So many roads to choose
We'll start out walkin' and learn to run
And yes, 
We've just begun

朝日が昇るまえに 私たちは飛び立つ
道はいろいろあるけれど
まずは歩くことからはじめて
走ることも覚えていきましょう
そうよ
私たちはまだ始まったばかり

Sharing horizons that are new to us
Watching the signs along the way
Talkin' it over, just the two of us
Workin' together day to day
Together

初めての地平線を分かち合い
夜空の星座を見て道を進むのよ
いっぱい語り合いながら 2人だけで
ともに歩んでいきましょう
1日1日を
2人でいっしょに

And when the evening comes, we smile
So much of life ahead
We'll find a place where there's room to grow
And yes, we've just begun

そして夜が来たら 私たちは微笑む
これからの人生は長いのよ
愛を育てる場所を見つけましょう
そうよ
私たちは始まったばかり...

Sharing horizons that are new to us
Watching the signs along the way
Talkin' it over, just the two of us
Workin' together day to day
Together
Together

初めての地平線を見る2人
夜空の星座を見て道を進むのよ
語り合いながら 2人だけで
ともに歩んでいきましょう 
1日1日を大切にして
2人一緒に

And when the evening comes, we smile
So much of life ahead
We'll find a place where there's room to grow
And yes, we've just begun

夜が来たら 
これからの人生を想って 微笑み合うの
愛をどこで育てていこうか 私たちは探すのよ
そう 私たちは
まだ始まったばかり...

日本語訳 by 音時

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◆"愛のプレリュード"が最高位2位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles Week Ending 31st October, 1970

名曲"愛のプレリュード"の1位を阻んだのは、これまた名曲"I'll Be There".3週に渡って前に立ちはだかり(計5週連続No1)、衰えてダウン...するも、カーペンターズを飛び越えて首位に立つのは先週41位からこの週17位に大ジャンプアップを果たしたパートリッジ・ファミリーの“悲しき初恋(I Think I Love You)"。4週に渡って2位、という記録も名曲だった証しのようにも思いますね(-_-;)。

-1 1 I’LL BE THERE –•– Jackson 5
-2 4 WE’VE ONLY JUST BEGUN –•– The Carpenters
-3 6 FIRE AND RAIN –•– James Taylor 
-4 2 CRACKLIN’ ROSIE –•– Neil Diamond
-5 3 GREEN-EYED LADY –•– Sugarloaf 

-6 5 ALL RIGHT NOW –•– Free
-7 8 INDIANA WANTS ME –•– R. Dean Taylor
-8 7 CANDIDA –•– Dawn
-9 9 LOLA –•– The Kinks
10 17 IT’S ONLY MAKE BELIEVE –•– Glen Campbell 




◆「ローマの休日」のシーンの背景にこの曲が流れる動画を発見。いいなあこれ。オードリーきれいだね~(^▽^;)




◆作詞したポール・ウィリアムス自身が歌うオリジナル(フル)バージョン。