アルバム「つづれおり」を流して聴くと、明るいこの曲は「おやっ?」と思います。

 “こういう曲をアルバムに入れたかったんだろうな”と思いました。
アーティストのライヴでも演奏や曲調の一風変わった曲をアクセントに入れますよね。それかな。

◆「つづれおり」が全体を通して、キャロルという一人の女性の様々な想いを詰めた曲(色とりどりのドラマや想いを編み込んだ織物)という印象を持ちます。男性に生まれた僕にとっては永遠にわからないのかもしれないなと思ってしまう女性の想い…だからこそなんだか聴き込んでしまうような…男女平等・ジェンダーレスのこの世の中で古い考え方かもしれませんが。
 そんな個人的な感情を歌われる曲たちのなか、この曲だけ、「ならずもの」の創作の物語、しかもその語り手は想いを入れ込むことなく、こんな話があったのよ…と物語をアップテンポのシャッフルのサウンドで、紹介されます!


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(Carole King)

Released in 1971
From the Album “Tapestry”


*原詞の引用は太字

Now Smackwater Jack he bought a shotgun
'Cause he was in the mood for a little confrontation
He just let it all hang loose
He didn't think about the noose
He couldn't take no more abuse
So he shot down the congregation

そう スマックウォーター・ジャックは
ショットガンを手に入れたの
なぜかって?ちょっとばかり
「やってやろう」って気分だったんじゃない?
落ち着いてたわよ
しばり首になるなんてこと考えてなかったわ
ひどい仕打ちにはもう耐えられなかったのよ
だから集まってた人たちに「ぶっ放した」の

You can't talk to a man
With a shotgun in his hand
(Shotgun)

話しても無駄だったのよ
ショットガンを手にした男にはね
(ショットガン)

Now Big Jim the Chief stood for law and order
He called for the guard to come and surround the border
Now from his bulldog mouth
As he led the posse south
Came the cry, "We got to ride to clean up the streets
For our wives and our daughters"

さて 署長のビッグ・ジムは法と秩序を守るお仕事
警備隊を呼んで国境を包囲したの
ジムは護衛隊を南に配置して
そのブルドッグみたいな口で
こう叫んだわ
“俺たちは街をきれいにするために行こう!”
“俺たちの妻や娘たちのために!”

You can't talk to a man
When he don't wanna understand
No, no, no, no, no, no

そんなヤツに話は通じないわ
話を聞こうともしないんだから
No, no, no, no, no, no

The account of the capture wasn't in the papers
But you know,
they hanged ole Smack right then instead of later
You know the people were quite pleased
'Cause the outlaw had been seized
And on the whole, it was a very good year
For the undertaker

新聞には逮捕の話は出ていなかったけど
わかるでしょ スマックは後々でなく
すぐに絞首刑にあったのよ
そうね みんなはとても喜んでたわ
だって無法者が捕まったんだから
まあ 全体を見ればいい年になったわよ
葬儀屋さんにとってはね!

You know, you know, you can't talk to a man
With a shotgun in his hand
A shotgun in his hand

ああそうよ ショットガンを手にした男には
どんな話だって通じない
ショットガンを持ったヤツにはね

Smackwater Jack, yeah
Smackwater Jack bought a shotgun
Yeah, Smackwater Jack bought a shotgun
Oh, Smackwater Jack, yeah
Smackwater Jack, yeah
Talkin' 'bout Smackwater Jack, yeah
Ooh, had a shotgun
Talkin' 'bout Smackwater Jack, oh
Talkin' 'bout Jack and his shotgun
Talkin' 'bout Smack, talkin' about Jack
Smackwater Jack, yeah

これはスマックウォータージャック
ショットガンを手にした
悪い男の物語よ…

スマックウォータージャック …

(Words and Idioms)
confrontation =〔顔を向き合わせての〕対立、〔問題などと〕向き合うこと
hang [stay] loose=《米口語》 くつろいでいる, 心配しないでいる
noose =[the 〜] 絞首刑用の首つりなわ
abuse 【他動】〔~を〕悪用する、〔人を〕罵る、〔人に〕暴言を吐く
congregation=会合. ... (人の)集まり; (特に,宗教上の)集会
posse=《主に米国で用いられる》 (保安官が犯人捜索・治安維持などのために召集する)警護団,民兵隊
account 【名】 〔人の経験や出来事などの〕報告、記述、説明
seize 【他動】 〔~を〕捕まえる、つかむ、捕らえる
on the whole=全体的に見ると、概して
undertaker 【名】 〈英〉葬儀屋 引受人

日本語訳 by 音時

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◆まあ、キャロルがソングライターとしてもこういう曲作りたかったのはわかるし、歌詞も韻をところどころ踏んでいて、才能を感じます。「いい年だった…(えっ?て思うと)…葬儀屋サンにとってね!」とオチが付いていたり…。

 でも…さすがに理由もなくショットガンを撃ちまくり、何の罪のない人達を巻き添えにした犯人の歌を僕は楽しくは歌えないなあ…。

◆“Smackwater Jack”の“Smackwater”ってどういう意味なんだろう?
調べてみたのですがわかりませんでした。

smack
【名】ピシャリと打つこと、平手打ち、舌鼓、チュッというキスの音
【他動】〔~を〕ピシャリと打つ、強くたたく、(お尻を)ぺんぺんする、舌鼓を打つ

はこんな意味があるので、ネイティブの人だとこの名前は「愉快犯」みたいなイメージを持つのかなあ。