レオの本名は"ジェラルド・ヒュー・セイヤー"。

ロンドンのフォーク・クラブではハーモニカ・プレイヤーとして活動していたようです(だからライヴでもよく吹いてるんですね)。小柄なことから"小さなライオン"という意味で"レオ"というニックネームで呼ばれていたジェラルドはその愛称をステージネームとしたそうです。

◆レオは1973年にデビューしましたが、デビューシングルの"Why Is Everybody Going Home"がチャートインせずにこけてしまい、セカンドシングルの"The Show Must Go On"を絶対にヒットさせたかったという思いがあったのでしょう。

 イギリスのテレビに登場する際に、お化粧して道化師(ピエロ)の格好をして数曲を歌い、それをきっかけにこの曲もブレイク。見事に全英2位になりました。

(そのときのライヴ映像は貴重です)


Leo-Sayer-The-Show-Must-Go-On


(Leo Sayer/David Courtney)
Copyright: Silverbird Songs Ltd., MCA Music Ltd. 

Released in 1973
UK Single Chart#2
From The Album"Silverbird"

*原詞の引用は太字

Baby
although I chose this lonely life
It seems it's strangling me now

ベイビー
この淋しい生き方を選んだのは僕だけど
そのことがいまは息苦しいのさ

All the wild men, 
big cigars, gigantic cars
They're all laughing at me now

野蛮な奴らはみんな
でっかい葉巻をくわえて
でっかい車を乗りつけてきて
そいつらはみんな
今じゃ僕を笑いものさ

Oh I've been used
I've been taken for a fool, 
oh what a fool
I broke all the rules
But I won't let the show go on

ああ 僕は利用されてたんだ
ずっと馬鹿にされてきたんだ
なんて愚かだったんだろう
ルールをみんな破っちゃったよ
もうショーは続けられないんだ

Baby look 
there's an enormous crowd of people
And they're all after my blood

ベイビー 見てごらん
こんなに沢山の人々がいる
でもみんな吸血鬼のように
僕の血を求めてくるんだよ

I wish maybe they'd tear down the walls
Of this theatre 
and let me out, let me out

いっそのこと 連中が
この劇場の壁も
ぶち壊してくれたらいいのにな
僕を連れ出してよ 逃げ出したいんだ

Oh I've been so blind
I've wasted time
Wasted, wasted, oh so much time
Walking on the wire, high wire
But I won't let the show go on

ああ 僕には何も見えてなかった
時間をムダに過ごしてたんだ
時間はいっぱいあったのに
綱渡りをしてたんだ 
危なっかしい場所でね
でも もうショーは続けられないよ

(Scat verse)

Oh I've been so blind
I've wasted time
Wasted, wasted, oh so much time
Walking on the wire, high wire
But I won't let the show go on

Baby 
I wish you'd help me escape
And help me get away

ベイビー
助けてくれないか
僕が逃げるのを手伝ってよ

Leave me outside my address
Far away from this masquerade

ここから僕を連れ出してよ
こんな仮面舞踏会からどこか遠くへ

I've been so used 
I've been so abused
I've been a fool 
I broke all the rules
I've been so used oh and abused
But I won't let the show go

こき使われ続け
ののしられ続け
ずっと馬鹿だったんだ
ルールはみんな破ったよ
利用され 酷使され続けてきたんだ
でももうショーは続けられないよ

I said I won't let the show oh
Won't let the show go on

もうショーはごめんだよ
ショーは続けられないよ…

(Words and Idioms)
strangle=人を絞め殺す; 窒息死させる
gigantic=巨大な,ぼう大な
enormous=巨大な,莫大な
be after one's blood=~に腹を立てている、危害を加えようとしている
abuse=人を罵る、虐待する、酷使する

日本語訳 by 音時

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 さて、この曲が1974年にスリー・ドッグ・ナイトにカバーされて、全米4位のヒットになったのはご存じの方も多いかと思います。サーカスの音楽をイントロと間奏に取り入れるなどして、なかなか聴き応えのある曲となっています。スリー・ドッグ・ナイトではヒゲのチャック・ネグロンがリードを取り、力強く歌いますね。

 でもレオのオリジナルが最後に主人公が
 "I won't let the show go on"(もうショーは続けられないよ)

と歌うのにたいして、Three Dog Nightは

"I must let the show go on"(それでもショーを続けなきゃならないんだ)

と歌詞を変更して歌っているので、レオはそのことを面白くないと言っているそうです。
そりゃあそうだよね(^▽^;)。


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作者レオからすると、"もうやめちゃいたいよ"というところで想いを止めておきたかったんでしょうね。

それをスリー・ドッグ・ナイトのように"やめたいけどやめられないんだ"と歌われると、"この仕事の悲哀"が協調されて、もう続けるしかないんだ…と「納得しちゃってる」わけですからね。口にしなくてもどっちにせよ、実際には翌日も道化役を続けるんでしょうが、主人公には言わせたくないって思うのが当然なのかもしれません…。


・One Man Band(ワン・マン・バンド)



・The Dancer(踊り子ジネット)



・Giving It All Away(すべては水の泡)




1stアルバム「道化師の孤独(Silverbird)」収録曲11曲のうち、2曲がレオとDavid Courtneyの共作です。「The Show Must Go On」と「The Dancer」がそれ。
上記3曲は主人公が同じ男だと思って聴いてやってください。


(この記事で参考にしたページ)
・Wikipedia Silverbird
・Best Of Leo Sayer 日本盤ライナーノーツ

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