カーペンターズの作品で、ロジャー・ニコルスとポール・ウィリアムズ作の曲といえば、“愛のプレリュード(We've Only Just Begun)““愛は夢の中に(I Won't Last a Day Without You)”“雨の日と月曜日は(Rainy Days and Mondays)”など、名曲が複数あがりますが、この曲もその一曲に加えられると思います!

◆この曲のWikipediaからの情報ですが、1971年にカーペンターズが“ふたりの誓い(For All We Know)“に続くシングルをどうしようか悩んだときに、カレンが選んだ候補曲だったようですね。最終的に“スーパースター”かこの曲“Let Me Be the One”かの2曲に絞った末に、リチャードがこの曲のヒット性を疑って、“Superstar”になりました。


Let_Me_Be_the_One_-_The_Carpenters



◆それでもこの曲は1991年にリミックスとして、プロモーション用シングルとしてリリースされたんですね。カーペンターズの「From the Top」ボックスセットでのみ聴くことができるようです。

 リチャードのカウントオフから始まり、ピアノラインもオリジナルとは異なり、また、フェードアウトも削除されています。なんでも、このバージョンでカレンが急に歌わなくなった箇所があるのは「歌詞を忘れたから」との話です…笑。
 YouTubeにあったのでこの記事の最後に付けておきましたが…はい、最後、カレンが歌うのを止めてますね(歌詞忘れた…って、カレンおちゃめさん!)


Car53541



Songwriter(s) Roger Nichols, Paul Williams

Released in 1971
From the Album “Carpenters (album)”

*原詞の引用は太字

Some sleepless night
If you should find yourself alone

眠れない夜が続く
もしあなたが一人でいるのがわかったら

Let me be the one you run to
Let me be the one you come to
When you need someone to turn to
Let me be the one

私の元に駆けてきて
私の胸に飛び込んできて
あなたが誰か頼れるひとが必要なら
私がそのひとになりたいの

To set things right
When this whole world's turned upside down

この世界がひっくり返ってしまって
物事をなんとかしなくちゃいけないときは

Let me be the one you run to
Let me be the one you come to
When you need someone to turn to
Let me be the one

あなたが駆け込めるひとでありたい
あなたを迎えられるひとでありたい
あなたが誰の力を借りたいのなら
私がそんな存在でありたいの

For love and understanding
To find a quiet place
For silent understanding
A loving touch

愛そして すべて受け止められるもの
こころ落ち着く静かな場所
何も言わなくてもわかる
あなたをやさしく包み込む場所

Come to me when things go wrong
And there's no love to light the way

物事がうまくいかなくて
道を照らしてくれる愛がないなら
私のところに来て

Let me be the one you run to
Let me be the one you come to
When you need someone to turn to
Let me be the one

私の元に駆けてきて
私の胸に飛び込んできて
あなたが誰か頼れるひとが必要なら
私がそのひとになりたいの

Let me be the one you run to
Let me be the one you come to
When you need someone to turn to

あなたが駆け込めるひとでありたい
あなたを迎えられるひとでありたい
あなたが誰の力を借りたいのなら
私がそんな存在でありたいの…

日本語訳 by 音時


Carpenters-AM-press-photo-1000-CREDIT-AM-Records-Archives


◆邦題が“あなたの影になりたい”なので、歌詞のどこかに“shadow“などのワードが入ってるのかなと思っていましたら、入ってないんですね(^_^;)。僕は邦題に引きずられて、この曲の主人公の恋愛はちょっと「不倫」の香りがすると思っていました…。

 「影になりたい」なんて言ってないぞ〜。影の存在ではなく、陽の当たるところで私のもとに来て(私はそんな存在でありたい)と言っているんですね。


◆こちら1991年のリミックス。カウントから始まって…終わり方もフェードアウトではありません。