シカゴのアルバム"Hot Street"からの第二弾シングルは"No Tell Lover"。
第一弾シングル"Alive Again"はテリー・キャスの悲しい死を乗り越えて、生まれ変わったシカゴを印象づける軽快なロックナンバーでしたが、こちらはピーターのハイトーン声が生きたゆったりとしたバラードでした。
ディスコブームがまだ続いていて、チャートもディスコ曲が上位を占めるなか、このイントロとコーラスがラジオで流れるとやはりほっとした気持ちになったりしていました。

◆ほとんどピーターが歌っているけど、一か所だけ("I'm lovin…")違った声が聞こえます。この部分だけ歌ってるのはギターのドニー・ダッカス(Donnie Dacus )かな。彼のウィキペディアによると、ミュージカル「ヘアー」に出演したり、Billy Joelの"My Life"のバッキング・ボーカルを務めたり、様々アーチストと一緒に活動をしていたようです。(Stephen Stills、REO Speedwagon、Elton John、Ambrosia、Orleans etc...)
ドニーはアルバム「シカゴ13」まで関わってバンドを解雇されます(-_-;)。その後、1982年にBad Fingerに加入したりしつつ…昨年(2016年)にはシカゴや元シカゴのメンバーのライヴにサポートとして活躍したりしているようですね。

written by Peter Cetera, Lee Loughnane, and Danny Seraphine
Released in 1978
US Billboard Hot100#14
From The Album"Hot Street"
*原詞の引用は太字
Pretty smile lovely face and a warm breeze
now I need you lady
You're my no tell lover
Every night in a different place
I'll meet you tender lady
You're my no tell lover
可愛い笑顔 愛らしい表情
あたたかいそよ風が吹いたようさ
ああ きみがほしいんだ
きみは秘密の恋人さ
毎晩 いろんなところできみに会う
素適なきみにね
きみは秘密の恋人だ
Everyone keeps tellin' me that
this affair's not meant to be
Even though I need you night and day
Walk away if you see me coming,
even if it's you
I'm lovin'
誰もが僕に言う
こんな恋は実るはずがないって
それでも僕はきみを昼も夜も求めてる
僕が来るのが見えたらいなくなっていい
それでもきみだってわかるから
愛してるんだ
Every minute is an hour
every day's a lonely lifetime
You're my no tell lover
The little time that we spend together
just can't last forever
You're my no tell lover
1分が1時間に感じるよ
毎日が孤独で虚しいんだ
きみは誰にも言えない恋人
僕らが一緒に過ごすのはちょっとの時間
永遠に続くことはないんだ
きみは誰にも言えない恋人
Everyone keeps tellin' me
that this affair's not meant to be
Even though I need you night and day
Walk away if you see me coming
even though it's you
I'm lovin'
誰もが僕に言う
こんな恋は実るはずがないって
それでも僕はきみを昼も夜も求めてる
僕が来るのが見えたらいなくなっていい
それでもきみだってわかるから
愛してるんだ
I want her
I can't leave her
I won't live without her
There's nothing left to say
I want her
I can't leave her
彼女がほしいんだ
彼女を手離せない
彼女なしでは生きていけない
僕が言えるのはこれだけ
彼女がほしい
彼女と離れたくない
Pretty smile, lovely face and a warm breeze
now I need you lady
You're my no tell lover
Every night in a different place
I'll need you tender lady
You're my no tell lover
可愛い笑顔 愛らしい表情
あたたかいそよ風
ああ きみがほしいんだ
きみはナイショの恋人さ
毎晩 いろんなところできみに会う
素適なきみにね
きみはナイショの恋人…
Everyone keeps tellin' me
this affair's not meant to be
Even though I need you night and day
Walk away if you see me
coming even though it's you
I'm lovin'
誰もが僕に言う
こんな恋は実るはずがないって
それでも僕はきみを昼も夜も求めてる
僕が来るのが見えたらいなくなっていい
それでもきみだってわかるから
愛してるんだ
I want her
I can't leave her
I won't live without her
She's my no tell lover
彼女がほしいんだ
彼女を手離せないよ
彼女なしでは生きていけない
彼女は僕の秘密の恋人…
(Words and Idioms)
cf.not tell=〔人に秘密などを〕伏せておく、内緒にする
日本語訳 by 音時

日本では“テイク・ア・チャンス”のB面での発売でした。
◆"No Tell Lover"ってどんな意味でしょう?
辞書には「not tell=〔人に秘密などを〕伏せておく、内緒にする」がありましたので、ほぼ同じ意味ではないかと思います。
人には言えない秘密の恋人…うーむ、いけない恋を想像してしまいますね(^▽^;)。何で秘密に、人には言えないのだろう。
ん?でも人には「実らない恋だから諦めろ」と言われてるんだよな。"誰も(Everyone)"が言ってるんだから、みんな知ってるんじゃん!言ってんじゃん!
…歌詞の詳細にこだわる(粗さがし)とせっかくのバラードが台無しになっちゃいますね(^▽^;)
あと"Walk away if you see me coming even though it's you"という部分がちょっとシチュエーションがわからなかったなあ。なんで"僕の姿を見かけたら行ってくれ!"なのかな? "ダメよ、2人が直接会ったら、私はこの世にはいられなくなってしまうのよ…"などと彼女が言ってた…とかSFチックな想像もしたりしました(考え過ぎ)が、「僕はきみの姿が見えなくてもきみがここに今までいたんだってことがわかるくらいきみを愛してるんだよ」という話にしました(無理やり)。
◆うーむ、ここまで来ると、どうもこのLadyは実在しない、彼の空想・妄想ラヴァーな気がしてきました(^▽^;)。この当時だとそんなにバーチャルリアリティーの世界は進んでなかったから、そりゃ友だちも「やめとけ」と言うよな…。

◆"No Tell Lover"が最高位14位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles For The Week Ending March 3, 1979
ロッド「どーや、俺ってセクシーって思わん?」が1位(注:若者の方、これは僕が勝手に作った邦題です。正しい邦題は"アイム・セクシー")。3位がグロリア・ゲイナー「アタシ生き残るわ」。(注:若者の方、これは僕が勝手に作った邦題です。正しい邦題は"恋のサバイバル") 10位ドゥービー「信じるなんてなんてバカなの!」が勢いいいね。(注:…正しい邦題は"ある愚か者の場合")
シカゴは1週だけ14週となりこれが最高位でした。
-1 1 DA YA THINK I'M SEXY? –•– Rod Stewart
-2 2 FIRE –•– Pointer Sisters
-3 4 I WILL SURVIVE –•– Gloria Gaynor
-4 6 TRAGEDY –•– Bee Gees
-5 3 A LITTLE MORE LOVE –•– Olivia Newton-John
-6 11 HEAVEN KNOWS –•– Donna Summer with Brooklyn Dreams
-7 7 LE FREAK –•– Chic
-8 5 Y.M.C.A. –•– Village People
-9 8 LOTTA LOVE –•– Nicolette Larson
10 23 WHAT A FOOL BELIEVES –•– The Doobie Brothers
14 15 NO TELL LOVER –•– Chicago
◆この曲は好きだったなあ。第一弾シングル"Alive Again"。新生シカゴが"生き返った"(Alive Again)したって思いました。
◆アルバムより"Take A Chance"。シカゴ=バラードというイメージはまだなかった時代。日本では"No Tell Lover"よりもこちら!と第二弾シングルになりました。
コメント
コメント一覧 (4)
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ボクはデビューアルバムが好きです。ホーンセクションのおじ様たちが、初期の曲を楽しそうに吹いている姿を見て感動しました。大満足の演奏でした。しかし、同行した息子がつまらなそうにしていたので、最後まで聞かずに帰ることにしました。(泣)
「ホットストリート」も、ホントよく聞いたアルバムです。テリーの死を乗り越えようとするメンバーの思いが感じられました。40年以上前の出来事なのですね。
音時
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音時
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4・5年前に、シカゴのメンバーが来日しました。(もちろん、ピーター・セテラは来ませんでした)
横浜と仙台でライブコンサートがあったのですが、迷った末、仙台に行きました。ロバート・ラムをはじめ、皆さんお元気で、パワーをもらいました。
この曲も、ピーターのハイトーンボイスが光っています。
「No Tell Lover」=秘密の恋人 ちょっとミステリアスでいいかも…。
音時
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