この曲"Is This Love"はホワスネの大ヒットアルバム"Whitesnake"から全米1位になった"Here I Go Again"に続くナンバー。


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 デヴィッド・カヴァデールとギターのジョン・サイクスの共作。全米連続1位は逃したものの第2位まであがるヒットに。メロディアスなバラードでデヴィッドのボーカルがじっくり聴ける曲です。
 ただ、アルバム発表と同時にデビッド以外のメンバーは全員を解雇!(金銭的な事情?)になります。まあホワスネは「デビッド+バンドの仲間たち」という構図のバンドと言ってもいいからな…(^▽^;) 

(付記)こちら私の書いた表現につきましてはとある方から、デヴィッドの名誉に関わることとして「愛のコメント」をいただきました。ありがとうございます。デヴィッド、ゴメンなさい。(いただいたコメントについては、記事のあとに掲載させていただきました。ご参照ください。)


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◆ちなみに"Is This Love"のPVに登場してくる美女はタウニー・キタアン(Tawny Kitaen)さん。"Here I Go Again"のビデオにも登場しています。

 1989年にデビッドは彼女と結婚しますが1991年には離婚。タウニーさんはそのあと野球選手と結婚したり離婚したり…(^▽^;)。女優として頑張っているようです。

(PS)2021年5月にお亡くなりになられたそうです。ご冥福をお祈りいたします...。
Rolling Stone






Songwriters COVERDALE, DAVID/SYKES, JOHN
Lyrics c Warner/Chappell Music, Inc.

Released in 1987
US Billboard Hot100#2
From The Album"Whitesnake"

*原詞の引用は太字

I should have known better 
than to let you go alone
It's times like these 
I can't make it on my own
Wasted days and sleepless nights
And I can't wait to see you again

わかっていたはずなのに
おまえを一人行かせた俺が馬鹿だった
だからこんな時間を過ごすことになったんだ
ひとりじゃ何もできやしないのに
日々を無駄に過ごし 眠れない夜が続く
もう一度お前に会いたくてたまらない

I find I spend my time 
waiting on your call
How can I tell you babe? 
Back's against the wall
I Need you by my side to tell me,
"It's alright"
'Cause I don't think I can take anymore

時間をただ過ごしてるんだ
おまえからの電話をただ待ちつづけて…
ベイビー なんて言えばいいんだ?
どうしようもなくなっちまったよ
俺のそばにいて
"大丈夫よ"って囁いてくれ
もう耐えられないんだよ

Is this love that Im feeling?
Is this the love 
that Ive been searching for?
Is this love or am I dreaming?
This must be love cause 
its really got a hold on me
A hold on me

この気持ちが愛なのか?
俺が探してた愛はコイツだったのか?
これが現実の愛なのか?
それとも夢を見てるだけなのか?
いやこれが愛に違いない
だって俺の心は わし掴みさ
俺はもう離れられない…

I cant stop the feeling, 
Ive been this way before
But with you Ive found 
the key to open any door
I can feel my love for you 
growing stronger day by day
And I cant wait to see you again
So I can hold you in my arms

この気持ちが収まらないんだ
これまでもずっとそうだった
でもおまえとならどんなドアでも
開ける鍵を見つけられたんだ
おまえへの愛を感じるんだ
日ごとに大きく強くなっていくよ
またおまえに会いたくてたまらない
そうさ おまえを
この腕に抱きしめるんだ

Is this love that Im feeling?
Is this the love 
that Ive been searching for?
Is this love or am I dreaming?
This must be love 
cause its really got a hold on me
A hold on me

この気持ちが愛なのか?
俺が探してた愛はコイツだったのか?
これが現実の愛なのか?
それとも夢を見てるだけなのか?
いやこれが愛に違いない
だって俺の心は わし掴みにされたんだ
俺はもう離れられない…

Is this love that Im feeling?
Is this the love 
that Ive been searching for?
Is this love or am I dreaming?
Is this the love that Ive been searching for?

この気持ちが愛なのか?
俺が探してた愛はコイツだったのか?
これが現実の愛なのか?
それとも夢を見てるだけなのか?
いやこれが愛に違いない
だって俺の心は わし掴みされちまった
もう離れられない…

(Words and Idioms)
I should have known better=わかっていたはず、わたしは馬鹿だった
wait on=待ち続ける
have one's back against the wall=土壇場に追い込まれる

日本語訳 by 音時

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◆"Is This Love"が最高位2位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles For The Week Ending December 19, 1987

ホワスネ"Is This Love"に立ちはだかったのはジョージ・マイケルの"フェイス"でした。ホイットニーが3位に迫り、ホワスネは翌週3位に後退。ダウンする運命です…。5位はジョージでもハリスンさんが久々のヒット。9位スティーヴ・ウィンウッドはベスト盤"クロニクルズ"の再録のバージョンです。

1 1 FAITH –•– George Michael (Columbia)-9 (1) (2 Weeks at #1)
2 5 IS THIS LOVE –•– Whitesnake (Geffen)-9 (2)
3 7 SO EMOTIONAL –•– Whitney Houston (Arista)-8 (3)
4 6 SHAKE YOUR LOVE –•– Debbie Gibson (Atlantic)-12 (4)
5 10 GOT MY MIND SET ON YOU –•– George Harrison (Dark Horse)-9 (5)

6 9 DON’T YOU WANT ME –•– Jody Watley (MCA)-12 (6)
7 2 HEAVEN IS A PLACE ON EARTH –•– Belinda Carlisle (MCA)-13 (1)
8 11 CATCH ME (I’m Falling) –•– Pretty Poison (Virgin)-13 (8)
9 13 VALERIE –•– Steve Winwood (Island)-15 (9)
10 8 WE’LL BE TOGETHER –•– Sting (A&M)-11 (7)



◆2004年のライヴから。"イズ、ディス、ラ~ヴ!"




◆アコースティックで歌います。デヴィッドの歌唱力がわかります。




◆"Here I Go Again"のPVです。タウニーさん、あなたクルマの上で暮らしてるの?(^▽^;)





【デヴィッドの名誉のために…】いただいたコメントです!

****************

◆デヴィッドの名誉のために・・・。 (^^;

彼らの音楽、それに絡む情報として 初めて受け取る方々に
誤解を招いてしまうかもしれない部分でコメントをさせて下さい。

バンドとしてのホワイトスネイク。
まず、「デビッド+バンドの仲間たち」という構図のバンド・・・
ですが、たしかに。
WSは一見、デイヴィッドのソロプロジェクトの支援・・っぽく受け取られがちです。 
ですが・・・

この当時に近い年代のWSに関する本を持っているので、そこから抜粋して(つまり私が手を加え多少の省略が入りますので、少し間違って伝わる部分も生じてしまうかもしれませんがご容赦を。) この「サーペンス・・」アルバム制作の前後のことを。

このアルバム以前にもバンドとしての手ごたえを感じた時期があったようです。
が、それはバンドとしてうまくいっても「緊張感を欠く」状態をもたらして。
完璧主義者的なところがあるディヴィッドにはそれが我慢ならず。
録音のやり直し、など混乱をきたしたので彼は相当疲弊したそうです。
1作はなんとか「バンド」状態で作り。
その次のアルバムも「バンド」らしき状態で作りました。 が、バンド内の
混乱は深まります。 録音やツアー日程の調整、さらにはバンド内のメンバーが
作詞作曲の表記の面でああだこうだ (つまりは金銭) そこへきて、ディィッドの私生活面がうまく機能せず。
アルバムは完成させるも、バンドとしての機能は消滅。 でも、世の中がHM/HRの再評価、という風潮になり、時代の追い風がやっとWSにも吹いてきます。
ようやくチャート上でも成果が。
長年の夢に手が届きそうになるもWSは自壊。 (涙)

その後再出発・・・のはずが いったん離れたメンバーの出入りを認めるなど以前にも増して人の出入りが錯綜。 
プロデューサーも交代させたり、ということがディヴィッドのイメージ悪化になっているのだと思います。 
つくづく気の毒な方なんです。 周りが機能せず、望む仕事をしないので仕方なくメンバーチェンジをやっていた部分もあったと思うんです。
が、看板であるディヴィッドの気性のせい、と雑誌やネットは面白おかしくつづりますから。
マイケル・シェンカーに声を掛けたり、ジミー・ペイジに声をかけたり、と声をかける対象となる人物がビッグすぎて。 それもまた目立って(意識してのことなのかどうか分かりませんが) マスコミの興味をそそります。 
最終的に音時さんが記事内に書かれていらっしゃる名前、ジョン・サイクスに行きつきます。
 ですが、パープル再結成のためにジョン・ロードが脱退、さらに先にお声をかけたコージー・パウエルも抜けてしまいます。 これまた、ビッグすぎる方々の脱退。
余計に目立つってばぁ~~、と思いますよね。 (汗)
最終的にメンバーが決まり、アメリカに拠点を移してのアルバム作り。 85年から作り始めますが、リズム・トラックの録音に最初から手間取り。 
フィル・ライノットの死でジョンがロンドンに渡って・・・これまた英国滞在が長引き、なかなか戻ってこない、という・・・。
すべてがちぐはぐ。 本当にこの人ってかわいそう! ((+_+))
(さらに追い打ち。 ディヴィッドの喉に深刻なトラブル。 手術。)
プロデューサーも替えられてしまいます。
ジョンはというと・・・ ミキシング段階で対立が起こり、解雇となります。
決して 「わがまま解雇」ではなく、音楽的対立のようですね。
87年にこのアルバムが完成したときには今で言う「ぼっち」になってしまったデヴィカバさん・・・。 あまりにも気の毒すぎる・・・。
アルバム制作の最初と最後では、なんと! メンバー以外にも、事務所も変わればプロデューサーも変わる・・・こんな状況でよく創作活動が出来たものだと。
かえってそこを褒めてあげたいです。 (って、私に上から目線で褒められても~~?)

この頃のディヴィッドの発言。
WSはあくまでも質の高いロックンロールをやるという、ひとつの音楽的コンセプトであるという点を強調。 
そのためには最高の演奏者を求める・・・。
バンドが個々のメンバーに左右されるのではなくて、音楽としてのコンセプトを最優先してのこと。 
それを成し遂げられることが出来る人材だけをディヴィッドは常に求めているんです。
(人事が変わることへの「言い訳」とも、ひねくれた見方をすればそうも読み取れますが。)

なので、お書きになられている「金銭」うんぬん・・・とはだいぶ違うと思うんです。

もちろん、ボランティア活動ではないので、事務所絡みのトラブルがゼロだったということもなく、色々あったとは思うのですが。その辺の記事も探せなくはないのですが、長くなるので今回は割愛。

話を戻します。
プロジェクト達成のため、コンセプト優先もやがて変質。 シングル曲のPV撮影用に集めたメンツが気に入り・・。 ( *´艸`)このまんま、いきましょうか!と。

元々、ディヴィッド自身、皮肉にもパープルで「代用」として出発した原点があるので、この方、マスコミが言うほど、冷淡な方ではないと私は思うんです。
最初は「交換可能」なパーツだったメンバーだったとしても、いったん機能してしまえばその「部品」は「人間」としての顔を持ち、もう他の相手とは組めないとさえ思えてしまうから・・・懲りないものです。 (笑)
あの頃はうまくいきすぎていましたからね。 かつてないほどのHM/HRブームにもあやかり。 バブリーなルックス、派手なアクション。 このライン・アップでのステージを
幸運にも拝見することが出来た私は幸せもの♪。
(バブリーも死語でしょうが、あえて使います。)

ここで更なる転機。 声の質が変わります。これが皮肉なことに。以前よりも高音域が出るようになりました。
ペイジさんが当初はロバート・プラントに声をかけていたプロジェクト。 お心が変わったのか?ディヴィッドに「組まないか」と打診。 そのままカヴァーデイル・ペイジ結成。
それがロバートの嫉妬心をかきたてます。 (ロバートによるディヴィッド攻撃。)
ところが更に・・・ ペイジ氏は、94年にプラント氏とよりを戻します。
あれれ・・・ あっさり ペイジ/プラントとして動き出しました。

ということは・・・
まさかの・・・
ディヴィッドは 「ロバートの代用品だったのかーー?!」 事件。(笑)

というわけで、ディヴィッドにも色々、つらい側面はあります。
なので、「デビッド+バンドの仲間たち」と、つい受け取られがちではあるのは
分かりますが、彼もそれなりに色々な過去があったかと。

代用品としての意地から出発したのに、ここにきてまた代用品としての悲哀を味わってしまいます。( ;∀;)

「サーペンス・・・」で長年の夢だった全米での成功を手に納め。
ディヴィッドが熱烈ラヴコールを送っていたギタリストがいまして、とてもお気に入りでした。 私もファンでした。 彼は解雇ということではなく、体調によりバンドを去りました。 そういう不幸もありました。(が、のちにまた声をかけて、また組みます。)

ギタリストの「代役」にまた派手なギタリストがやってきて、話題性は一時期ありましたが、その彼はディヴィッドに気に入られずに・・・マスコミが喜びそうなネタ提供。(-_-;)
そんなこんなして、しっちゃかめっちゃかだった頃にペイジさんから
「組まないか?」と言われちゃったものですから、やらない手はないでしょう!
というワケで前述の話へと。 この時、WSは解散させていました。

その後、ウォーレンとも組んだり知名度があればいいさ、的にも見られがちでしたが(それは今から10年ほど前) それも全て完璧な音を追及してのことだったのか・・・。 話題作りだったのか・・・分かりませんがとにかく派手な人事であることはロック界きってかも。 
本にもオールスター・ディズニーランド・メタルなんて書かれちゃって。
何でもありだな、なんて思いましたが、それもまた個性。

現在形のWSにもまた有名ミュージシャンが存在し。 常にそうなる運命なのか・・・でも、ディヴィッドは信頼を置いているようですね。

せっかく、パープル・アルバムにも触れていらっしゃるので最後に。
今、そのアルバムを聴きながらこれを書いています!
アルバムのライナー・ノーツにも沢山のディヴィッドの言葉が。現在の「バンド」のことを心から誇らしく思っている、と!(*^^*)なのでやはりWSは「バンド」なのだと思います。
(たまに殿様のご乱心・・という事態もなくはないのでしょうが、この先も・・・ (笑)
それも含めて愛します。)

*************

ありがとうございました!(^o^)