2010年はもうBillboard Hot100シングルチャートを追いかけるのを止めていた僕でしたが、TVKのBillboard Top40のYear end Chart(中村真里さんが進行役)だけは観ていました。今はケーブルTVじゃないと受信できなくなってしまって観られなくなって久しいです(^_^;)。
2010年の年間チャートベスト10は以下の通り。
−1 "Tik Tok" Kesha
−2 "Need You Now" Lady Antebellum
−3 "Hey, Soul Sister" Train
−4 "California Gurls" Katy Perry featuring Snoop Dogg
−5 "OMG" Usher featuring will.i.am
−6 "Airplanes" B.o.B featuring Hayley Williams
−7 "Love the Way You Lie" Eminem featuring Rihanna
−8 "Bad Romance" Lady Gaga
−9 "Dynamite" Taio Cruz
10 "Break Your Heart" Taio Cruz featuring Ludacris
たぶんこのブログをよく見て頂いている方もこの頃のチャートなどほとんどご覧になっていない方が多いのではないかと思いますが、この年は、このランキングの「2位」と「3位」が好きだったんですよね。
この2曲はウィークリーチャートでも、ほぼ同時期にチャートインしていて、ヒップホップやリアーナなどの首位のカベが厚く、“Need You Now”が最高位2位、“Hey Soul Sister“は最高位3位止まりで残念だったのもちょっと記憶あります。
“Need You Now”の方はだいぶ前に訳しましたが、今回“Hey,Soul Sister”を思い出してようやく和訳をしました。
“Need You Now”の当時Lady Antebellumは現在はグループ名が“Lady A”に変更になっています。(こちら)
◆さて、この“Hey,Soul Sister”ですが、米国のポップバンドの“Train”。
なんといってもウクレレの演奏と、風景に混ざって歌詞が出てくるPVが面白かった!また、歌詞で“Mr.ミスター”の名前が出てくるのも話題になりましたよね。
なんといってもウクレレの演奏と、風景に混ざって歌詞が出てくるPVが面白かった!また、歌詞で“Mr.ミスター”の名前が出てくるのも話題になりましたよね。
歌詞には“Mr.ミスター”だけでなく、“Like a virgin”のマドンナの名前も出てきますし、グループ名は出てきませんが、歌詞だけだと、
“One of my kind“(INXS“Need You Tonight“)
“you gave my life direction“(REO Speedwagon“ Can’t Fight This Feeling“
なども気が付きます。1980年代のヒットポップスを散りばめた歌詞になってるんですね。
◆Songwriter(s)
Pat Monahan、Espen Lind、Amund Bjørklund
Released in 2009
US Billboard Hot100#3
from the album “Save Me, San Francisco”
*原詞の引用は太字
Hey hey hey hey
Your lipstick stains
on the front lobe of my left side brains
on the front lobe of my left side brains
I knew I wouldn't forget you
And so I went and let you blow my mind
きみの口紅の跡
僕の左脳の前頭葉にくっついて離れないんだ
忘れられるはずがないってわかってた
だから僕は自分できみに心を奪ってもらったのさ
Your sweet moonbeam
The smell of you in every single dream I dream
I knew when we collided
you're the one I have decided
you're the one I have decided
Who's one of my kind
きみは素敵な月の光
一つひとつの夢を見るたび きみの香りがする
ばったり出会ったとき
運命の女性(ひと)だって決めたんだ
運命の女性(ひと)だって決めたんだ
誰が僕にぴったりなのかってことさ
Hey soul sister,
ain't that mister mister on the radio, stereo
The way you move ain't fair you know
Hey soul sister,
I don't wanna miss a single thing you do
Tonight
きみはソウル・シスター
ラジオやステレオから流れる“Mr.ミスター“じゃないよ
きみの思わせぶりなとこ 反則じゃない?
ねえ 僕の理想の女性だよ
きみのする すべてを見逃したくないのさ
今夜はね
Hey hey hey hey
Just in time,
I'm so glad you have a one track mind like me
You gave my life direction
A game show love connection, we can't deny
時間にぴったり
嬉しいよ 僕みたいな一途なところがあるんだね
きみは僕の人生を指し示してくれた
TVの“Love Connection”のような出会いだって
否定しないさ
I'm so obsessed
My heart is bound to beat right out my untrimmed chest
I believe in you, like a virgin, you're Madonna
And I'm always gonna wanna blow your mind
きみに夢中だよ
僕のもじゃもじゃの胸が間違いなくドキドキしちゃう
きみを信じてるから
きみは“Like a virgin”のマドンナみたいだ
僕はいつだってきみを夢中にさせたいのさ
Hey soul sister,
ain't that mister mister on the radio, stereo
The way you move ain't fair you know
Hey soul sister,
I don't wanna miss a single thing you do tonight
ヘイ ソウル・シスター
ラジオかな ステレオかな
この曲って“Mr.ミスター”じゃない?
きみの仕草ってずるいよね?
ねえ 理想の彼女なんだ
きみのこと一瞬だって見逃したくないんだよ
今夜はね
Well you can cut a rug
Watching you is the only drug I need
So gangster, I'm so thug
You're the only one I'm dreaming of
ダンスするきみの姿
それを見るのが僕にとって必要なドラッグさ
きみはギャングスタ 僕も悪党
僕が夢見るのはきみだけだよ
You see I can be myself now finally
In fact there's nothing I can't be
I want the world to see you'll be with me
そしてとうとう僕は自分自身になれる
そもそも 成れないものなんてないけどね
きみと僕が一緒にいるのを世界に見せたいのさ
Hey soul sister,
ain't that mister mister on the radio, stereo
The way you move ain't fair you know
Hey soul sister,
I don't wanna miss a single thing you do tonight
Hey soul sister,
I don't wanna miss a single thing you do tonight
きみはソウル・シスター
ラジオやステレオから流れる“Mr.ミスター“じゃないよ
きみは思わせぶりなとこ 反則じゃない?
ねえ 僕の理想の女性だよ
今夜きみのする すべてを見逃したくないのさ
ねえ ソウル・シスター
きみのこと今夜はずっと見ていたいんだ
Hey hey hey hey (tonight)
Hey hey hey hey (tonight)
(Words and Idioms)
cf.Frontal lobe=前頭葉
collide=〈二つのもの・二人が〉(激しく)ぶつかり合う,衝突する
just in time =いよいよ、ギリギリの時間に、ギリギリセーフで間に合って
Love Connection =米国のTV番組。独身者が相性の良いパートナーとの出会いを目指すゲーム番組。
《be ~》obsessed~=に心を奪われている、~に取り付かれている、
be bound to =「必ず〜する」「〜するにちがいない」「〜する運命にある」
Cut a rug=To dance(踊る)
この言葉は、1920年代後半−30年代初頭に男女のペアでエネルギッシュに踊るダンスであるジルバに由来して生まれたと言われています。このダンスは、カーペットの上で速いリズムで踊られたので、踊った後に残るステップのラインがラグマットに残り、それがラグマットを切るような印象を与えたということです。(こちらご参照)
hug =悪党、殺し屋、凶悪犯
日本語訳 by 音時
◆さて、歌詞に“前頭葉”が出てくる歌は初めてでした!(^o^)
「前頭葉」って、人が行動を開始し、または抑制する機能を司ります。 さらに、生活をする上で必要な情報を整理、計画して処理・判断することも前頭葉の役割
ということですので、ここにある口紅の跡が主人公の行動すべてに影響して、調子が崩れちゃってるってことを言ってるんですね。彼の情報の整理、記憶や判断にめちゃくちゃ影響を与えています。
◆ところでこの曲の歌詞は、どんなシチュエーションなのかと言えば、米国ネバダ州のお祭りである“Burnig Man”の最中の出来事を歌っているとのこと。(バーニングマンとは?)
Photo by Andrew Wyatt / Burningman.org
“Train”のリードシンガーであるパット・モナハンは、友人たちが“バーニングマン“に参加していたのを見て、巨大な像が燃やされるこのフェスティバルに興味を持ったそうです。モナハンは、炎の周りで踊る美しい女性を想像し、自分の心を揺さぶる忘れられない女性についての歌詞を思いついたとのこと。
“Train”のリードシンガーであるパット・モナハンは、友人たちが“バーニングマン“に参加していたのを見て、巨大な像が燃やされるこのフェスティバルに興味を持ったそうです。モナハンは、炎の周りで踊る美しい女性を想像し、自分の心を揺さぶる忘れられない女性についての歌詞を思いついたとのこと。
昔、ジョニ・ミッチェルは、ウッドストックに参加せずにウッドストックについての歌を作ったと言われてましたが、パットはネバダ州の砂漠に足を踏み入れることなくバーニングマンについての歌を作ったんですね(^_^;)。
炎に照らされるなかで踊る彼女に一目惚れ!そこで“きみこそ運命の女性(Soul Sister)!“って歌を作って捧げた、ってことなんでしょう。
◆またサウンドでは当初「INXSっぽい曲を作りたい」と考えたそうです。(たぶん“Need You Tonight”のギターのカッティングをイメージした?)
そして彼らはINXSのような曲を演奏し始めて、パットはそれに合わせて『Hey, Soul Sister』という曲とメロディーを作って歌い始めたそうなのですが、何かパッとしない。(ダジャレではありません!)
このときは、ギターのピックを使って演奏をしていたので、ネットでウクレレのレッスンをググってみると、ピックを全く使わず、フラメンコのようなスタイルで弾くといいことがわかって、取り入れた、とのこと。ウクレレの使用はこうやって決まったようですよ。
(この記事を書くのに参考にしたサイト)
・Hey Soul Sister Wikipedia
・Hey Soul Sister Songfacts
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