小学高学年で初めてこの曲を聴いたとき、出だしが"シールヤ"と聞こえました。
ここで"セシーリア"と歌ってるとは思わなかったな。サイモンとガーファンクルの名曲に交じって、なんだか楽しい歌だなと思っていました。
◆ポールとアートと友達がパーティーを開いていて、そのへんにあるものをリズムボックスに合わせて打楽器のように叩いて、ソニーのテープレコーダーで録音した、という曲ですね。
ところで、"セシリア"という名前ですが、カトリックの有名な聖人"Saint Cecillia"から取ってきたようですね。"Cecillia"の発音は、英語では シシーリア、スペイン語ではセシーリア、イタリア語および中世ラテン語ではチェチーリアの様子です。

◆“いとしのセシリア”が最高位4位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles Week Ending 30th May, 1970
アメリカン・ウーマンに代わって、レイ・スティーヴンスが1位になって2週間王座を守りますが、その次の週はこの週12位のビートルズ"The Long And Winding Road"が首位になります。(12→10→1位!)
-1 4 EVERYTHING IS BEAUTIFUL –•– Ray Stevens
-2 1 AMERICAN WOMAN / NO SUGAR TONIGHT –•– The Guess Who
-3 7 LOVE ON A TWO-WAY STREET –•– The Moments
-4 5 CECILIA –•– Simon and Garfunkel
-5 8 UP AROUND THE BENDE –•– Creedence Clearwater Revival
-6 14 WHICH WAY YOU GOIN’ BILLY –•– The Poppy Family
-7 18 THE LETTER –•– Joe Cocker
-8 3 TURN BACK THE HANDS OF TIME –•– Tyrone Davis
-9 2 VEHICLE –•– The Ides Of March
10 6 LET IT BE –•– The Beatles

(Paul Simon)
Released in 1970
US Billboard Hot100#4
From The Album“Bridge Over Troubled Water”
*原詞の引用は太字
Celia,
you're breaking my heart,
You're shaking my confidence daily.
Oh Cecilia,
I'm down on my knees,
I'm begging you please to come home.
セシリア
きみは僕の心を傷つけて
日ごと僕の自信を揺り動かすんだ
ああ セシリア
ひざまずいてお願いするよ
お願いだから 帰ってきておくれ
Celia,
you're breaking my heart,
You're shaking my confidence daily.
Oh Cecilia,
I'm down on my knees,
I'm begging you please to come home.
Come on home.
セシリア
きみは僕の心を傷つける
日ごと僕の自信を揺り動かすのさ
ああ セシリア
ひざまずいてお願いするよ
頼むから 帰ってきておくれよ
僕の家に
Making love in the afternoon with Cecilia
Up in my bedroom (making love)
I got up to wash my face
When I come back to bed,
Someone's taken my place.
セシリアと昼下がりに愛し合ってたんだ
僕のベッドルームでね(愛し合ったんだ)
起きて顔を洗いにいったんだ
ベッドに戻ってきたらビックリだよ
他の男が僕の場所を取っていたのさ
Celia,
you're breaking my heart,
You're shaking my confidence daily.
Oh Cecilia,
I'm down on my knees,
I'm begging you please to come home.
セシリア
きみは僕の心を傷つける
日ごと僕の自信を揺り動かすのさ
ああ セシリア
ひざまずいてお願いするよ
頼むから 帰ってきておくれよ
Jubilation,
She loves me again,
I fall on the floor and I'm laughing.
やったー!
あのコがまた僕を愛してくれる
僕は床に転げ落ちて 笑っちゃったよ
Jubilation,
She loves me again,
I fall on the floor and I'm laughing.
やったぞ!
あのコがまた僕を愛してくれる
僕は床に転げ落ちて 笑っちゃったよ
(Words and Idioms)
jubilation=歓喜,大喜び.
日本語訳 by 音時

◆歌詞を知ったのはだいぶ経ってからですね。邦題"いとしのセシリア"の物語とは、セシリアと午後に愛し合って、そのあと顔を洗いに行ってベッドに戻ったら男がいた!って歌だとは思いもしませんでした(^▽^;)。
それでもオチがあるのがおかしいですね。なんで最後に喜んでるのかな?と思ったら、(ベッドから)床に転げ落ちたら…夢だった!ってオチなんでしょうね。
彼女を寝取られてショックを受けていたところ、ベットからドシン!、アイテテテ…えっ夢だったのか!よかった~!彼女とまた愛し合えるんだ!と笑顔に戻りました。チャンチャン!(一件落着)

おっとこのジャケット「黒字看板」さんがフォントを探したくなるような字体が…(笑)。
(追記)...とこのように書いたところ、「黒字看板」さんがフォントを再現していただきました!
無茶ぶりしたまでで、ほんとすみません。でも、さすがプロ!
これも洋楽を味わう、一つの楽しみですね!
(黒字看板さんのWebサイトはこちら)
ところで、"セシリア"という名前ですが、カトリックの有名な聖人"Saint Cecillia"から取ってきたようですね。"Cecillia"の発音は、英語では シシーリア、スペイン語ではセシーリア、イタリア語および中世ラテン語ではチェチーリアの様子です。
いろんな方が歌詞を解釈をしているようですね。"セシリア"というタイトルから、キリスト教を揶揄するような内容ではないか、とか、顔を洗いに行って帰ってきたら…という箇所が、ベトナム戦争に行って戻ってきた兵士の話ではないか、とかいろいろ…。確かに詩人=ポール・サイモンのことですから、彼女を他の男に寝取られたと思ったら夢でヨカッタよ~、というだけの歌詞であるはずはないですよね。きっと。
◆こちらは2003年のときのライヴ"いとしのセシリア"。
◆Simon and Garfunkel (Live 2008) - Cecilia (1970)
◆和訳DE歌おう「いとしのセシリア」!
コメント
コメント一覧 (5)
音時
が
しました
記事を紹介していただき、ありがとうございます。
ウレシがりながら書いておりました。
おかげさまで、偶然、以前から気になりながらずっと分からなかったある看板書体が、CECILIAで使われたと思われるameliaと激似であることに気づき、なんかスッキリしているところです。むちゃぶり(?)を今は感謝しております(笑)。
音時
が
しました
こちらのページです。
https://www.kuroji-kanban.com/cecilia-simon-garfunkel/
音時
が
しました
「いとしのセシリア」がこんな内容の歌とは、想像つかず。知らなくてもいい内容、かもしれないなあ、とも思います笑。セシリアとCECIL(チョコ)、確かにちょっとフランス語?の上品でエキゾチックな感じがあるかも。
音時
が
しました
音時さん、気にかけてくださりありがとうございます。
似たフォント(=amelia)はすぐに見つかったのですが、太さが異なるものしか現状ないようなので記事にしようかどうか迷っている段階です。。
曲についての思い出を書かせてください。
中学校の卒業間近、受験生のはずなのですが、ある友人の家によく遊びに行っていました。
友人にはお兄さんがいて、そのお兄さんが少し値段が高そうなコンポを持っていて、レコードをよく聴かせてもらいました。
その中にサイモンとガーファンクルのレコードがあり、この『いとしのセシリア』も入っていて、何度も聴いたことを覚えています。
歌詞の意味するところはあまり理解出来ず、明るい曲調なのが他の曲とは違っているなあ、というのが当時の印象です。
ところで、セシリアの綴り(CECILIA)を今回あらためて見てみたところ、「グリコのセシルチョコレートの綴りCECILと似ている」と感じました。
『いとしのセシリア』が1970年の発表で、セシルチョコレートは1974年の発売。
グリコの開発チームの中にこの曲を好きな人がいて、「セシル/CECILってどう?」とかで意見を出したのかなと考えたりしました。
たぶん偶然似たんだと思いますが、そうだったら面白いよなぁ、です。
音時
が
しました