今から7年前の2014年8月31日に63歳で、この世を去ってしまったジミ・ジェイミソン。
ジミがリード・ボーカルをとっていた頃の80年代中盤、サバイバーはよく聴いたバンドだったし、沢山のヒット曲も出してくれました。
もちろん、サバイバーは、映画「ロッキーⅢ」(Eye of The Tiger)や「ロッキーⅣ」(Burning Heart)の主題歌がもっとも有名ではありますが、忘れられない曲もたくさん。この曲もその1曲です。(ちなみに、“Eye of The Tiger”の時にはジミはまだ未加入。その前のボーカリストであったデイヴ・ビックラーでした)

◆「Against the World」=世間を敵にまわして、世に逆らって、世間に毒づいて、等の意味ですね。僕は当初、この曲は、ジミとサバイバーのメンバーが、音楽業界などを敵に回してでも好きな音楽をやっていくんだ!という決意表明の曲かなと思っていました。
そういう側面は…まったくないわけではないかもしれませんが、後で知ったのですがこの曲は、映画「ロッキーⅣ」のサウンドトラックに収録されようとして書かれた曲、である、とのこと。…ってことは、この曲の主人公は、ジミではなく、ロッキーだったってことですね。
はい、主人公はロッキーということで、スタローンが一人でトレーニングをしながら、妻であるエイドリアンに語っている光景を思い描きながら聴くといいですね(笑)」。

Songwriter(s) Jimi Jamison, Jim Peterik, Frankie Sullivan
Released in 1986
US Billboard Hot100#86
From the Album “When Second Count”
*原詞の引用は太字
Have you ever walked alone at night
Like a man against the world
No one takes your side
A boat against the tide
When your faith is shaken you start to break
And your heart can't find the words
Tossed upon the sand
I give you a man against the world
夜ひとりになって歩いたことがあるかい?
世界を敵にしてしまった男みたいにさ
誰も味方をしてくれなくて
潮の流れに逆らうボートみたいなんだ
信じてるものが揺ぐと人は動揺し始めて
心に言葉すら見つからない
砂に放り投げられたような存在さ
…これが世界を敵に回す男の姿なんだ
All the people cheer 'til the end is near
And the hero takes a fall
Then they'll drag you through the mud
You're only flesh and blood
I have walked the path from dark to light
And they've yet to come to terms
Alone I take my stand
I'm only a man against the world
観客は終わりが近づくまでは もてはやす
でもーローがひとたび敗れると
そいつらは 泥の中を引きずり回すんだ
ヒーローだって生身の人間なのに
俺は光を求めて闇の小道を歩いてきたけど
まだあいつらとは決着をつけてない
俺は一人だって立ち向かう
世界を敵に回す生身の人間さ
And love, like a distant reminder
It tugs at my shoulder
It calls me home
I shout, can a single voice carry
Will I find sanctuary within your arms
Someday when the answer's clearer
Someday when I even the score
You'll reach and you'll find me near you
Right beside you
Forevermore
愛は 遠い思い出のように
俺の肩を強く引いて
故郷を呼び起こさせるんだ
俺は叫ぶ この1人の声で届くのだろうか
おまえの腕のなかに安らぎを見つけられるのか
いつの日か答えは明らかになるだろう
いつの日か俺が借りを返したときに
手を伸ばせば 俺はおまえのそばにいる
すぐ近くにいる
永遠にずっと
But for now I'll walk the night alone
Like a man against the world
A brand new day will shine
Through the avalanche of time
Now the road's grown long, but the spirit's strong
And the fire within still burns
Alone I take my stand
I give you a man against the world
でも今はまだ ひとり夜を歩くんだ
世界を敵にした男のように
押し寄せるような時間を越えて
新しい日の光が射し込んでくる
道は長く続くけど
気持ちは負けやしない
心の炎は今も燃えている
ひとりだって胸を張るんだ
これがおまえに見せる
世界を敵に回す男の姿さ
しっかり見てててくれよ
(Words and Idioms)
toss=(軽く・ぞんざいに上方に向けて)投げる、ぽいと投げる
take a fall=倒れる
come to terms with =〔人や組織など〕と妥協する[折り合いを付ける]
tug at ~=をグイッと[強引に]引っ張る
sanctuary=聖域、安らぎの場所
even the score=(人)に仕返しをする、同点になる
avalanche ·=雪崩{なだれ}
日本語訳 by 音時

はい、確かに、アポロの敵討ちにソ連に乗り込み、罵倒されヤジを飛ばされるなかでも正々堂々とドラゴと戦い、そして勝利したロッキーの姿が…見えましたね!(^o^)


映画のサントラ盤は、2006年に再発行されたようですが、そのときにボーナストラックとしてこの曲が収録されたとのことです!!
(そうかあ、僕は80年代当時、サントラCDを買いましたが確かにこの曲入ってませんでした。なんか損した気分…(-_-;)。
◆天国に行ったジミ、さすがに向こうでは、こんなに気合い入れて、周りがみんな敵のような気を張る必要はないと思いますが、若い時は、僕もこの曲に励まされたのは事実。(今思うと、自分の周りの環境をちょっと大げさに捉えすぎていたなあとも思うけど)
あらためてジミ(&サバイバー)には感謝してます。
ジミ、引き続き、天国で「世界を敵に回してるつもりで頑張りすぎてるヤツ(Man against the world)を温かく見守ってやってください…!
◆アルバム「When Second Count」からはこの曲が1st Singleに。、“Is This Love” 全米9位のヒットになりました。
◆セカンド・シングルはこの曲“How Much Love”。全米51位とTop40入を逃す。好きではあったけど、ちょっとワンパターンである印象を僕も持ってしまったなあ。
コメント
コメント一覧 (3)
音時
が
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「Eye of the Tiger」しか知らなかった当方からしますと、ずいぶんキレイな曲なのですね。
アポロの仇、ドラゴと戦う、ロッキー! そのあとが「怒りのアフガン」でしたっけ?
→それは「ランボー」。一人でボケてスミマセン m(_ _)m
音時
が
しました
ジミが初加入した前作『Vital Signs』は素晴らしかったですね。この曲が入ったアルバムも「is this love」など良い曲が揃っていると思います。しかしこの曲がロッキーの候補だったとは初めて聴きました(スタローンが決められたんですかね?)
因みに「is this love」の記事の訳詞を拝見したのですが、whitesnakeにも同じ曲がありちょっとサビの歌詞が似ている気がしました(訳する人に変わるので難しいですよね、和訳は!)
同名異曲の歌詞比べもなかなか面白いです(笑)
そんなジミですが89年頃ディープパープルに加入する話があったそうです。実際メンバーともリハしたそうですが破談になったとの事です(BURRN!誌~)
音時
が
しました