イントロが長く続き、何が始まるんだろう…とちょっとどきどきしました。まだStyxのプログレ色が強かった印象がありましたね。この曲はアルバム「The Grand Illusion(邦題:大いなる幻影)」から、「永遠の航海(Come Sail Away)」に続くシングルとしてリリースされました。
「怒れ!若者」…これが、この曲の邦題ですが、和訳して気づきました。
この曲の歌詞は「若者よ。そんなに怒るな!」と歌っています…意味、逆やん!(^_^;)



◆トミー・ショウがこの曲を書いていますが、トミーはこの曲をメンバーのデニス・デ・ヤングに向けて書いたとのこと。この曲のWikipediaにはこのように紹介されていました。
もともとはStyxのキーボード奏者であるデニスに対するトミーの最初の認識に基づいて書かれた曲です。デニスは、グループの成功を慎重な目で見て、挫折するたびに怒ったり落ち込んだりしていた「怒れる若者」でした。 トミーは後年になって、この歌詞は自分自身でもあると認識しはじめ、この歌は彼にとってより個人的な意味を帯びていました。
うむ、なるほど、最初はデニスに向けて書いていたものの、自分もそうなんだ、と思ったわけですね。
でも、トミーにとっても個人的な歌と書かれてますが、当時の若者にとって、普遍性のあるメッセージのようにもなりましたね。
◆社会や自分の将来が見えないなかで、若者は怒り、不信感を持ち、世界をひねくれた目で見ます。自分の持っている力に気づかず、大切なことを見落としがちです。
時代も変わってきましたが、今の若者たちにもトミーは今でもこの曲を歌い続けてるんですね。

(Tommy Show)
Released in 1977
US Billboard Hot100#29
From the Album “The Grand Illusion”
*原詞の引用は太字
Relax, take it easy
リラックスしよう 気楽にね
You see the world through your cynical eyes
You're a troubled young man I can tell
You got it all in the palm of your hand
But your hand's wet with sweat,
and your head needs a rest
きみは世の中を疑いの目で見てるよね
僕からすればきみは困った若いヤツってことさ
すべて自分でなんとかなると思ってるんだ
だけど両手は汗でびっしょり
頭も休めた方がいいよ
And you're fooling yourself if you don't believe it
You're kidding yourself if you don't believe it
疑ってしまうのは 自分を偽ってるからだよ
自分をからかってしまうのは 信じていないからさ
Why must you be such an angry young man
When your future looks quite bright to me?
And how can there be such a sinister plan
That could hide such a lamb, such a caring young man?
どうしてそんなに怒ってなきゃいけないの?
僕にはきみの未来は輝いて見えるのに
どうして これからをそんな悲観的にとらえるの?
そうして 自分が
温和で気遣いができることをを隠してしまうんだ
And you're fooling yourself if you don't believe it
You're killing yourself if you don't believe it
Get up, (Get up!) get back on your feet
You're the one they can't beat, and you know it
Yeah, come on, (Come on!) let's see what you've got
Just take your best shot and don't blow it
Whoa whoa whoa whoa
Oh oh oh oh oh oh
疑ってしまうのは 本当のきみじゃない
疑ってかかるから 自分をあざわらってしまうんだ
起きるんだ(起きろ)自分の足で立ちあがれ
きみは負けるはずがない そうだろ?
さあ やるんだ(来いよ)持ってる力を見せてくれ
全力を出してみるのさ チャンスを逃すな
Whoa whoa whoa whoa
Oh oh oh oh oh oh
And you're fooling yourself if you don't believe it
You're killing yourself if you don't believe it
Get up, (Get up!) get back on your feet
You're the one they can't beat, and you know it
Oh, come on, (Come on!) let's see what you've got
Just take your best shot and don't blow it
Whoa whoa whoa whoa
Oh oh oh oh oh oh
疑ってしまうのは 本当のきみじゃない
信じるんだ 自分を大切にしなきゃだめさ
目を覚ませ(起きろ)もう一度やってみろ
きみに勝てるヤツなどいない そうだろ?
さあ 来いよ(やるんだ)きみには力があるんだから
全力でやってみろよ いいチャンスじゃないか
Whoa whoa whoa whoa
Oh oh oh oh oh oh
(Words and Idioms)
cynical=皮肉な,冷笑的な,世をすねた
don't fool yourself.=自分をごまかさないで
sinister=不吉な,縁起の悪い
lamb=子羊(の肉)、柔和な人
caring=〔人が他人の〕世話をする、面倒を見る、気遣う
get back on my feet =自分の足で戻る、自分の力で立ち直る
take your best shot =全力で頑張ってみる
Don't blow it = don't mess up (a task) = don't make a big mistake
日本語訳 by 音時

◆Music video by Tommy Shaw performing Fooling Yourself (The Angry Young Man). © 2018 TMB Productions, LLCSing For The Day!
showcases Styx guitarist/vocalist Tommy Shaw's rousing 2016 solo turn with the Cleveland-based Contemporary Youth Orchestra, under the direction of principal conductor/founder Liza Grossman. Alongside guitarist/musical director Will Evankovich and backed by the next generation of the finest high-school-aged musicians in Ohio‥
コメント
コメント一覧 (4)
音時
が
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そしてこの、高校生のようなオーケストラと歌っているビデオ、いいですね。ちょっと泣きそうになりました。これがトミーショー?と思うぐらい歳はとってますが、この若い人たちとこの歌を演奏することは感慨深いものがあったでしょう。この曲、長い前奏なしで "Relax, take it easy" から始まっても全然おかしくないのにと思っていましたが、このオーケストラを聞くと、これでいい気がします。
音時
が
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音時
が
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styxのこの、長いイントロの曲すきです。
このバンドは、弟が僕より入れこんでました。
紙ジャケのcd 何枚か持ってますよ。
勿論、大いなる幻影も持ってます。
音時
が
しました