1975年に大ヒットした映画「JAWS」!
獰猛で巨大な人食いザメと人類の、息詰まる闘いをダイナミックに描いたパニック映画。監督は当時28歳のスティーヴン・スピルバーグ。1975年公開のアメリカ映画で、第48回アカデミー賞で作曲賞、音響賞、編集賞を受賞した。

それでこんなパロディソングも生まれ、全米第4位に!
この曲の凄いのは、ストーリーに合わせて昔の曲を引っ張り出してきたわけではなく、1975年の7月~8月頃にヒットしていた曲を使って、もう9月にはJAWSの物語にしちゃっているところ!このディッキー・グッドマンという男、やりおるわい!

◆ディッキーは歌も歌わないし演奏もしないアイデア勝負。(Wikipediaで紹介されている肩書は music and record producer) 人気のあった曲の一部をオリジナルをそのまま利用して、新しいパロディ作品に仕立てるというのが彼の作風。1960年代には"アンタッチャブル""バットマン""ウォーターゲート事件"など作品のテーマにして人気を集めました!ヒットはしなかったものの、作品はトップ40ファンを楽しませてくれるものばかり!
(途中、大統領やら博士が悪ノリをするのを含めてパターンは同じですが…(^▽^;)

Songwriters: DICKIE GOODMAN
Released in 1975
US Billboard Hot100#4
From The Album"Mr.JAWS"
*原詞の引用は太字です
Main Title (Theme From 'Jaws') by John Williams
We are here on the beach
Where a giant shark has
Just eaten a girl swimmer
Well, Mr. Jaws, how was it
"私たちは大きなサメが
海水浴に来ていた女の子をたった今
食べてしまったビーチに来ています!
ミスター・ジョーズ
お味はどうでしたか?"
'Dynomite'
"ダイナマイト!うまかったぜ!"
Dynomite (Bazuka)#10
And what did she say
When you grabbed her
"あなたが彼女を捕まえたとき
彼女は何て言ってましたか?"
'Please, Mr., please'
"お願い あなた やめて お願いだから"
Please Mr. Please(Olivia Newton-John)#3
I know sharks are stupid
But what did you think when
You took that first bite
"サメは頭がよくないことは知ってます
でも最初にガブリと噛んだとき
どう思いましたか?"
'How sweet it is'
"なんて美味いんだ サイコー!"
How Sweet It Is (James Taylor)#5
Mr. Jaws, before you
Swim out to sea
Have you anything else to say
"ミスター・ジョーズ、
海に泳いで戻る前に
何かほかに言いたいことはありますか?"
'Why can't we be friends
Why can't we be friends'
"どうして友達になれないのかな?
友達になろうよ!"
Why Can't We Be Friends (War)#6
With me now is the local sheriff
Sheriff Brody,
The shark wll be back for lunch
What do you intend to do
"いま私と一緒にいるのは
地元の保安官のブロディさんです
サメはランチに戻ってくることでしょう
どうなさるおつもりですか?"
'Do a little dance
Make a little love
Get down tonight'
"ちょっぴり踊って
ちょっぴり愛し合おう
今晩ノリノリだぜぃ!"
Get Down Tonight (KC and the Sunshine Band)#1
Just arriving is
Oceanographer Matt Hooper
Sir, if someone is attacked by a shark
What should they do
"たった今到着したのは
海洋学者のマット・フーパーさんです
博士 もしサメに襲われたら
どうするべきでしょうか"
'Do the hustle'
"ハッスルすることだね!"
The Hustle (Van McCoy)#1
We are going aboard the
Fishing boat of Captain Quint
Captain, will you be able
To catch this giant shark
"私たちはクイント船長の漁船に乗って
沖に出てみます
船長! 巨大サメを
捕まえることができますか?"
'I will, I will, I will'
"そりゃあもちろん オレが オレが!"
Love Will Keep Us Together (Captain &Tennille)#1
Thank you, captain, captain
"船長 ありがとうございました"
'I will, I will, I will'
"オレが オレが オレが!"
Captain, captain
"船長、もう結構です…"
When you catch
One of these sharks
What do you feel like
"こんなサメを捕まえたら
どんな気分がしますかね?"
'Like a Rhinestone Cowboy'
"きらきら装飾品をまとった
カウボーイみたいだね!"
Rhinestone Cowboy (Glen Campbel)#1
We've just sighted
The shark again
He's coming straight for us
Captain Quint is shouting
Something at him
"サメが私たちに目の前に
ふたたび現れました
まっすぐこちらに向かってきています
クイント船長が何か
サメに向かって叫んでます"
'Get you, baby
One of these nights'
"ベイビー おまえを捕まえてやる
いつかそのうちの夜にな!"
One Of These Nights (Eagles)#1
Hey, Jaws, the captain says
He's going to catch you
What do you think of that
"ヘイ ジョーズさん
船長があなたを捕まえると言ってます
どう思われますか?"
'Jive talkin'
"馬鹿なこと言ってんじゃねーよ"
Jive Talkin' (Bee Gees)#1
Uh-oh, here he comes again
(拳銃の音)
They've hit him
Mr. Jaws, why doesn't
Anything seem to hurt you
ああ またサメが襲ってきます!
(拳銃の音)
"弾が命中したはずです
ミスター・ジョーズ
どうしてあなたは何も
傷ついてないように見えるのですか?"
'Big boys don't cry
Big boys don't cry'
"大人は泣かないのよ
大人は泣かないのよ"
I'm Not in Love (10cc)#2
He's coming
Right onto the boat
Mr. Jaws, why are
You grabbing my hand
"サメがまさにボートに近寄ってきます!
ミスター・ジョーズ
どうしたあなたは
私の手に噛みつくんですか?"
'Wouldn't you give
Your hand to a friend'
"友達に手を貸してやっても
いいんじゃない?"
Midnight Blue (Melissa Manchester)#6
No, wait, Mr. Jaws
That's not the way
This record is supposed to end
Help, help
(glub, glub)
(glub, glub)
"ちょっと待って ミスター・ジョーズ
このレコードはこんな風に
終わるはずじゃないんです!
たすけて たすけて!"
(ブクブクブクブク…)←海に沈む音
(Words and Idioms)
grab=捕える
oceanographer=海洋学者
go abroad=洋行する
日本語訳 by 音時(On Time)

◆全米チャートも急上昇。
1975年9月13日に49位からトップ40には31位初登場。
その後、31位→19位→14位(よっ)→5位(おおっ!)→4位(むむっ)→16位(およっ!)→35位(あらら…)→54位→66位→圏外。Hot100内10週、トップ40内はわずかに7週の短命ヒットでした!
*詳しくは「ヒロクシンさんのトップ40」をご参照ください。
◆"Mr.JAWS"が最高位4位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles 11th October, 1975
ボウイを蹴落として、1位は6位からジャンプしたニール・セダカ。5位のジェファーソン・スターシップ、10位のイーグルスはチャートアクションがスゴかったけど、両方とも1位の栄冠は手にできませんでした(涙)。8位はヘレン・レディ「さめた心」。
-1 6 BAD BLOOD –•– Neil Sedaka
-2 2 CALYPSO / I’M SORRY –•– John Denver
-3 1 FAME –•– David Bowie
-4 5 MR. JAWS –•– Dickie Goodman
-5 22 MIRACLES –•– Jefferson Starship
-6 7 BALLROOM BLITZ –•– Sweet
-7 8 DANCE WITH ME –•– Orleans
-8 9 AIN’T NO WAY TO TREAT A LADY –•– Helen Reddy
-9 10 ROCKY –•– Austin Roberts
10 18 LYIN’ EYES –•– The Eagles
◆Star Warts & Star Warz - Dickie Goodman (1977) I Just Want To Be Your Everything / Undercover Angel / You And Me / Da Doo Ron Ron / Gonna Fly Now / Got To Give It Up Pt1 / I'm In You / Rock'n Me / Whatca Gonna Do?/ Do You Wanna Make Love / Best Of My Love / Looks Like We Made It…疲れた…
◆Dickie Goodman - Mr. President (1981) 9 To 5-Dolly Parton /Take It On the Run-REO Speedwagon/ Don't Stand So Close To Me-The Police /The Best of Times-Styx /Don't Stop the Music-Yarbrough & Peoples/ When You See a Chance-Steve Winwood /It's a Love Thing-The Whispers /Hello, Again-Neil Diamond /Rapture-Blondie /Her Town-James Taylor /I Can't Stand It-Eric Clapton /Being With You-Smokey Robinson /Keep On Lovin' You-REO Speedwagon
(この記事で参考にしたページ)
・ヒロクシンのトップ40
・Wikipedia Mr.JAWS
コメント
コメント一覧 (4)
音時
が
しました
ヒット曲のワンフレーズを散りばめるのは、なかなかのアイディアと思いました。
和訳ありがとうございました!
音時
が
しました
音時
が
しました
自分が元からなじみのないタイトルは、クリックしない傾向(謝!)なのですが、大笑いで一気に最後まで、聴きました。
本当に広いエリアをカバーされるのですね。聴きながら笑えたということは、当時中3~高1だった当方もたぶん半分くらいは知っていた曲なのかな、と思います。それにしても、75年の曲だけで作ってしまうのは、本当にタダ者でないですね。
脱線しますが、1954年に「ゴジラ」の作曲を担当された伊福部 昭氏のNHK特集をYoutubeで見ました。スピルバーグのJAWSも世界的ヒットですが、日本でも非常に優れた作曲がされていたという話に感銘を受けました。
PS 「Mr. President」、特に歌が速すぎて聴き取れません!
音時
が
しました