“You're So Vain”...邦題「うつろな愛」。
“Vain”は試験に出る英単語だと思いますが、幸いにも実際に試験に出くわしたことはありません。
実際に直面していたら、僕はきっと回答欄に「うつろな」と書いて、×をもらっていたでしょう(^_^;)。
◆この曲も歌詞が難解、というか、この曲に出てくる男は誰だ?と作者のカーリーに尋ねる質問が多く、話題になったそうです。
僕の持っている「ビルボード・ナンバー1・ヒット1971-1985下」(音楽之友社)のこの曲のページ(No.326)でも
この歌に歌われている男性は一体誰のことだろうか、いろいろな憶測を呼んだのである。ミック・ジャガーか、クリス・クリストファーソンか、または彼女の夫のジェイムズ・テイラーかと、噂は噂を呼んだが、真実はいまだに分からない。
とあります。
でもこのあとカーリーは、1989年に雑誌にて、この曲が3人の男性のことを歌っていて、そのうちの1人が俳優ウォーレン・ベイティであることを明らかにしています。
カーリー、人生を賭けて出し惜しみするつもりか...(^_^;)

2015年にもPeople誌にて、ウォーレン・ベイティのことを話してますね。
Carly Simon Says 'You're So Vain' Is About Warren Beatty – Well, Only the Second Verse: 'He Thinks the Whole Thing Is About Him!'

(Carly Simon)
Released in 1972
US Billboard Hot100♯1(3)
From the album“No Secrets”
*原詞の引用は太字です
Son of a gun
救いのない馬鹿ね...
You walked into the party
Like you were walking onto a yacht
Your hat strategically dipped below one eye
Your scarf it was apricot
あなたはパーティー会場に歩いていった
まるでヨットに乗り込むみたいにね
わざと帽子で片目をちょっと隠して
アプリコットのおしゃれなスカーフ
You had one eye in the mirror
As you watched yourself gavotte
And all the girls dreamed
that they'd be your partner
They'd be your partner
鏡のなかのもう一つの目で
ガヴォットを踊る自分を見ているのね
女の子はみんな
あなたの相手になりたいと夢見てる
みんなあなたのお相手になりたいって...
You're so vain
You probably think this song is about you
You're so vain
I'll bet you think this song is about you
Don't you? Don't you?
うぬぼれ屋さん
この歌も自分のことを歌ってるとでも?
うぬぼれ過ぎよ
この歌があなたを歌ってるときっと思ってる
そうでしょ? そうなんでしょ?
You had me several years ago
When I was still quite naive
Well, you said that we made such a pretty pair
And that you would never leave
何年か前のこと あなたの彼女だったとき
私はまだ本当にうぶだった
そうあなたは 私たちお似合いのカップルで
私を決して離さないって言ってたのよ
But you gave away the things you loved
And one of them was me
I had some dreams they were clouds in my coffee
Clouds in my coffee, and
でもあなたは愛するものを放り出した
そのうちの一つが私だった
私 夢を見たのよ それがコーヒーに浮かんだ雲
コーヒーのなかで
雲のように溶けていったわ...
You're so vain
You probably think this song is about you
You're so vain
I'll bet you think this song is about you
Don't you? Don't you?
うぬぼれてるわ
たぶん あなたは勘違いしてる
うぬぼれ過ぎよ
この歌があなたを歌ってるときっと思ってるのよ
えっどうなの? 図星でしょ?
I had some dreams they were clouds in my coffee
Clouds in my coffee, and
You're so vain
You probably think this song is about you
You're so vain
I'll bet you think this song is about you
Don't you? Don't you?
私の見てた夢 それはコーヒーに浮かんだ雲だった
もやのように消えていった夢
うぬぼれ屋さん
この歌も自分のことを歌ってるとでも?
うぬぼれ過ぎよ
この歌があなたを歌ってるときっと思ってる
そうでしょ? そうなんでしょ?
Well, I hear you went up to Saratoga
And your horse naturally won
Then you flew your Learjet up to Nova Scotia
To see the total eclipse of the sun
ああ あなたがサラトガに言ったと聞いた
当然 あなたの馬が勝ったのよね
そして ノバスコシアまでジェット機を飛ばしたわね
皆既日蝕を観るために
Well, you're where you should be all the time
And when you're not, you're with
Some underworld spy or the wife of a close friend
Wife of a close friend, and
そう あなたはいつだっているべき場所にいる
そうでなけりゃ あなたは
暗黒街のスパイ でなけりゃ 親友の奥さん
親友の奥さんとでもいるんでしょ
You're so vain
You probably think this song is about you
You're so vain
I'll bet you think this song is about you
Don't you? Don't you?
You're so vain
You probably think this song is about you
You're so vain
You probably think this song is about you
You're so vain
あなた うぬぼれ過ぎよ
おそらく 自分のこと歌ってると思ってるのよ
うぬぼれ屋さん
絶対 そう思ってるに決まってる
そうでしょ? そうなんでしょ?
うぬぼれてるわ
この歌があなたの歌のあるはずないでしょ
救いようのないうぬぼれ屋
勘違いもはなはだしいわ
一生 うぬぼれているがいいわ...
(Words and Idioms)
strategically 【副】戦略的に
dip below =〔物・価格・計測値などが一時的に〕~より下がる
gavotte=ガヴォット:フランスの地方のフォークダンスと、それに由来する古典舞曲の名称。
Saratoga=ニューヨーク州サラトガ郡の都市。競馬場がある。
Learjet=アメリカのビジネスジェットのメーカー、ブランド名。
Nova Scotia=カナダのノバスコシア州:カーリーが作詞した1971年の前に、1970年3月7日にも皆既日食があり、しかも1972のと同様に皆既帯がカナダのノバスコシア州を通過した。
underworld= 《the ~》〔犯罪者たちがいる〕悪の世界、暗黒街
日本語訳 by 音時(On Time)


コメント
コメント一覧 (27)
音時
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https://www.carlysimon.com/the-studio-album-collection
カーリーはジャケットにたいがい自身のお写真を載せていらっしゃるアーティストなので、このようなCollection Album Seriesの表紙を見るだけでも見入ってしまいます!もう新しいアルバムって出ないのかな…。
音時
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なんかJaggerの ♪in vain の韻みたいのを聴いた覚えがあって、探すと
すでに取り上げていただいておりますが、「It's Only Rock 'N' Roll」の
Would it help to ease the pain? Ease your brain?
Would ya think the boy's insane? He's insaneで、in vain ではなく、カンチガイ?
これをコックニー訛りというのかは存じませんが、ロンドンなまりで、決して「インセイン」ではなく、
♪ヒーズィンサイ・アイ・あい~ん!(笑)
"to die, good die"みたいなイギリス英語に触れた中学時代の強烈な体験でした。
音時
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でる単、でる熟、当方にとってはあまり役に立たなかったです笑。
バカなんで(笑)。
音時
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音時
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ゴロゴロベースで反射的に出た言葉だったんですか! ナットク!
品を落としそうな当方と違って、でる単に「MUSIC LIFE」と、さすがに格調高いコメントが続いていますね。
手元にあった昭和51年10月25日改訂新版の「でる単」を見ると、確かに掲載は「vein」。隣の「英単語連想記憶術」にもveinのみ。
”アナタってホント、血管ね”とは訳さないでしょうから、この曲も我々の英語力向上にしかるべき役割を果たしたのでは。
格調低くて、スミマセンm(_ _)m
音時
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音時
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なんかクイーンのメンバーでインテリのブライアンとロジャーが難しいことを話しているところ、
フレディ「ムシャムシャ(生肉を食べている)」
ジョン「・・・・・(無言)」
など、だいたいオチが決まってて、詳しく知らないのに、そのアーティストの印象になったりしてました笑。
音時
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僕も、出る単、出る熟でした(笑)。
音時
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今、グレイのmusic lifeのジャケット見ました。
おお、クラウスのタッチだわ~と思いました。
music life違いなんですが、ロック情報誌のmusic lifeを当時毎月購入して弟と回し読みしてました。音時さんもたまには、その本からの情報上げられられて、そうだったと頷いてますわ。
今の時代情報が溢れる時代では無かったですし。
洋楽の情報入手は、ラジオ、紙の媒体ならその本ぐらいしかない時代でしたね。後から、FM主体の雑誌とかボチボチ出て来ましたけどね。
弟は、廃刊になるまで購読したらしいですけど。
音時
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えっ「でる単」に“Vain”出てないんですか?そんなはずは…。受験英語で“in vain”(努力などが無駄になる)が出た記憶ありますよ〜!
音時
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なかなかいいデザインでした!
https://www.glay.co.jp/news/detail.php?id=1574&category1=2
音時
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チャーリー・ワッツの追悼記事で ブラウン・シュガーを 見ると 私のコメントが!
ミック・ジャガー繋がりで 関係ない「うつろな愛」の事を書いてました。
その際は 失礼致しました。
その時のコメントにも 書きましたが 初めて買ってもらったラジカセで 録音した思い出の曲です。
音時さんは 和訳を逃げている曲とおしゃってましたが 取り上げていただきありがとうございます。
peopleの記事によると ウォーレン・ベイティは 全部自分の事だと 言ってよようですね笑
「試験に出る英単語」 まだ持ってるので みると 「vain」は 載っていませんでした!
音時
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僕も好きな曲でした。当時確か中学3年生でした。邦題の、[うつろな愛]の意味がよく分からずピンと来ませんでしたね。
イントロの出だしの独特でベースの音が特に印象に残ってます。
ベースを弾いているのが、ビートルズのアルバム[リボルバー]ジャケットのイラストを描いている、クラウス ファマンだとは後から知りました。
カーリーがこの出だしのベースの音を聞いて反射的に出た言葉が、son of a gunらしいです。だから、直接歌詞とは関係ないそうです。
ファマンは、ビートルズ解散後も各個人の作品にも参加してますもんね。
僕の好きな、ringoのphotograph、you're sixteen等に。
カーリーのブログなのに、ファマンばかりのコメントになっちゃいましたね(笑)。
音時
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音時
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実は出だしの「Son of a gun=救いのない馬鹿ね...」の訳も今回のブログで初めて知りました。
カーペンターズの「Jambalaya」にも、♪Son of a gun, we'll have big fun on the bayouとそこだけは聴き取れていたのですが、「さらばgun」=武器よさらばか? と今の今まで知りませんでした。感謝!
音時
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カーリー、はい、ジャケットを何度も見て、凝視してしまいましたね。今みたいにネットで見られないので、レコード屋さんでこっそりと、、笑笑笑。
音時
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ラ講テキストの引用先のリンクまで貼っていただき、ありがとうございます。
ご挨拶が大変遅くなりましたが、m(_ _)m 「江戸川台のきょん」にリアクションいただいた時に、おそらくかなり近い年代の方だなあ~と (笑) そう、金曜日の学校帰りには、江戸川台の駅近くの本屋で「がきデカ」をニマニマしながら立ち読みしたものです。
話は戻ってC・サイモン。いい女、ジャケット写真を見れば、”ノー〇ラでわっ!(゜_゜>)” そんことにも、とってもセンシティブな中学時代でした。ブログの品位を落とすようでしたら、ゴメンナサイm(_ _)m
音時
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https://aucfree.com/items/j559626456
いろいろ調べて懐かしかったです。
旺文社でも「赤尾の豆単」というのは覚えてます(僕は使わなかったけど)。僕は「でる単」と「でる熟」がメインでしたね〜。
https://urbanlife.tokyo/post/40257/2/
音時
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音時
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エルトン・ジョンやM・ポルナレフと同じ、ポップスを聴き始めた頃の懐かしい曲。
確かに詩の文の構成の割には難解で、歌詞カードの訳にも記されていた「サラトガ」競馬とか、「ノバスコシャ」なんて、ネットでググる時代になるまで理解できませんでした。
いつもありがとうございます。
音時
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音時
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