“It's just the state of the heart...”から始まるオープニング、初めて聴いたときになんだか、はっとするものがありました。

タイトルにもなっている“State of the heart”。
最初は“State”=「主張」?と思ったので、心の主張”=心が訴える本当の気持ち、を歌ってるのかなと思いました。
 映画「いちご白書」の原題が英語で“Strawberry Statement”で、“Statement”が声明とか主張という意味であるのは記憶していたのでそういうことかなと...。

◆でもこの曲の歌詞を最後まで見て、またミュージックビデオでひとり待つリックの姿を見ていて...なんとなく曲の主題とともに“State of the heart”と歌われる気持ちを想像できました。

 相手を待ちたいんだよね。今の自分は心から純粋に相手を信頼し、愛してると言える。この気持ちになった自分を変えたくないし、そんな自分もいとおしい…。
 心は移り変わるもの、だけど、今の自分の心の状態(State of the heart)で、相手に向き合いたい...って心なんじゃないかな。

わかるなあ。自己満足かもしれないけど、そうありたいって思う気持ち...。
この曲、好きなんですよ。


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 (Eric McCusker, Tim Pierce, Springfield) 

Released in 1985 
US Billboard Hot100♯22
From the album“TAO”

*原詞の引用は太字です

It's just the state of the heart
I'm waiting here for you
In the state I'm in

これが僕の率直な気持ちなんだ
きみをここで待ってるよ
ありのまま 僕自身の心で...

I know your name  I told you mine
We've stopped and passed the time of day

You work in town  I work at night
That gives us six until seven to work this out

きみの名前を知って 僕も自己紹介したね
僕らは時を止めたり動かしたりしてきた

きみは昼間働き 僕は夜に働いてる
だから僕らの時間は6時から7時だけなんだ

If I seem a little strange
It's just the state of the heart
I'm waiting here for you
In the state I'm in

僕が少し変わって見えるかい
それは 単なる僕の心の状態さ
きみをここで待ってるよ
ありのまま 僕自身のままで

You are the moon, I am the sea
You pull me in and gaze on down at me

I was alone, I thought I was immune
It's good to know
The door can still be open wide

きみは輝く月 僕はきみを映す海
月は海を引き寄せ じっと見降ろしてる

僕はひとりきり でももう慣れっこさ
きみのドアがまだ開かれてるのを
知るだけでいいんだよ

If I seem a little strange
It's just the state of the heart
I'm waiting here for you
In the state I'm in

ちょっとへんな感じかい?
でもそれが僕の心の状態だから
きみをここで待ってるんだ
ありのままの僕の心で

It's just the state of the heart
I wait in the dark
In the state I'm in

それが偽りない今の僕の気持ち
暗くなっても待ってるよ
今の自分の気持ちを変えずに

We get closer and closer
To falling out or falling in
I go over and over
But I can't change the state
This heart is in

僕たちはだんだんと近づいていく
終わってしまうか 続くのか
僕は何度も確認してるんだ
でも僕の今この心だけは
変えることはできないよ

If I seem a little strange
It's just the state of the heart
I'm waiting here for you
In the state I'm in
It's just the state of the heart
You know I wait in the dark
In the state I'm in

僕がおかしいって思うかな?
でもそれが僕の心の状態だから
きみをここで待っていたいのさ
自分らしい心のままで
それが今の僕の心なんだ
暗闇だって待っていられる
自分らしくありたいんだ

It's the state of the heart
The state of the heart
The state of the heart
The state of the heart

これが心からの気持ちなんだ
ありのままの僕
隠すことのない心
ありのままの僕の心なんだ

 (Words and Idioms)
immune=免疫の、免疫になって
go over=~を調べる、を越える、渡る

日本語訳 by 音時(On Time)

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◆「彼女は町で働き、僕は夜働いてる」という個所。昼働いてるとは歌ってませんが、そのあと「会える」(to work out)のが6-7時の間ってことは、やっぱりお勤めの時間が違うってことでしょう。会社勤めの彼女と夜勤の自分。
 「彼女は月、僕は海」のところで、MVではリックが水を両手ですくいあげて見つめているのを見て、夜空の月の光が水面に浮かんでいるところを想像しました。“gaze on down at me”と歌っていることからも相手と自分の位置関係は、相手が上の方(月は空にある)ってことですよね。

◆ところで、アルバム「TAO」の曲は、これまでのリックの作品と比べ、リズムはドラムマシンでシンセサイザーを多く多様されたものとなりました。時代がそのようになっていたこともあり、リック自身も英国のアーティストの作品をよく聴いていたようで、その影響もあるようですね。
また、アルバム「TAO」のWikipedia情報となりますが、リックはこんなことも言っています。

“当時、僕は大うつ病を経験して、数年経ってたんだ。精神的に失われ、起こっていることすべてに対処するのが難しいと感じてた。 成功しただけでも苦痛だったんだ。多くのお金を稼ぐことに同意できなかったしね。とても間違っているように思えたけど何もできなかった。何よりも、父の死にたいして僕は本気で悩んでたし、混乱に陥ってたんだ。アルバム「TAO」の収録曲の歌詞が、僕のキャリアの中で最も暗いのは、間違いなくそれが理由なんだ。” 

 そうなのか、実はリックのアルバムでこの「TAO」は遠しで聴いたことはない…(-_-;)。そうなのかな。


◆これは知りませんでした!"State of the Heart "は、オーストラリアのロック・グループ、モンド・ロック(Mondo Rock)がオリジナルで、リックはカバーなんですね。モンド・ロックのセカンド・スタジオ・アルバム「Chemistry」(1981年)からのリード・シングルとしてリリースされ、オーストラリアのケント・ミュージック・レポートで6位を記録しています。(作者はモンド・ロックのギタリスト、エリック・マカスカー)





◆最後に、この曲は二谷友里恵さんが大好きな思い出の曲なようで、彼女の本「愛される理由」(1990年に70万部売れた!)の副題にも付いているんですよね。図書館で見つけてパラパラっと読みました。たしか、彼(郷ひろみさん)の車からこの曲が流れてきた...というような個所があったような。(あまり覚えていない)

◆ライブ・エイドでもリックはこの曲歌ってるんですね!