月曜日のことを歌った曲で、しかも雨の日だと必ず口ずさんでしまうこの曲。
この曲でのカレンの歌唱、歌声...見事にゆううつを表現しているように思います。ハーモニカもその気持ちを表現していて...名曲だけに聴いていると気持ちが引き込まれてしまって自分もブルーになってしまう。
僕は月曜や雨の日は、あえて「よし!頑張ろう」と気持ちをアゲていくタイプ(単純)なので、この曲に負けないようにしたい...(^_^)。そんなわけで、あえて月曜日でない曜日に取り上げました。
◆この曲も名曲。カーペンターズだと「愛のプレリュード」「レインボウ・コネクション」も書いたソングライター・コンビ「ポール・ウィリアムズ&ロジャー・ニコルズ」の作品です。でもウィキペディア情報にもありますが、この曲は当初はフィフス・ディメンションのために書かれた曲だったようですね。その時は取り上げられず、この曲のデモを聴いたリチャードが、カーペンターズで取り上げることを決めたといいます。(リチャードのヒットの嗅覚はすごい)
でも全米チャートでは2位に甘んじてしまいます。この曲の首位を阻んだのは...
US Top 40 Singles Week Ending 19th June, 1971
TW LW TITLE –•– Artist (Label)-Weeks on Chart (Peak To Date)
1 6 IT’S TOO LATE / I FEEL THE EARTH MOVE –•– Carole King (Ode)-7 (1 week at #1) (1)
2 3 RAINY DAYS AND MONDAYS –•– The Carpenters (A&M)-6 (2)
3 1 WANT ADS –•– The Honey Cone (Hot Wax)-11 (1)
4 2 BROWN SUGAR –•– The Rolling Stones (Rolling Stones)-8 (1)
5 4 IT DON’T COME EASY –•– Ringo Starr (Apple)-8 (4)
はい、キャロル・キングの“It's Too Late”でした。
名曲の5週連続No1の陰で、力尽きてダウンしてしまいました...(^_^;)

Lyrics as written
by Roger S. Nichols Paul H. Williams
Released in 1971
US Billboard Hot100♯2
From the album“Carpenters”
*原詞の引用は太字です
Talkin' to myself and feelin' old
Sometimes I'd like to quit
Nothin' ever seems to fit
ひとり事をつぶやく 年をとったかな
ときどき やめちゃいたくなるの
何もかもしっくりこなくて
Hangin' around
Nothin' to do but frown
Rainy days and Mondays always get me down
うろうろしてる
しかめっ面しかすることがない
雨の日と月曜日はいつも気分が沈んじゃう
What I've got they used to call the blues
Nothin' is really wrong
Feelin' like I don't belong
こんな気持ちをブルーになるって言うのね
本当は別に間違ってなんかないのに
自分が場違いのように感じてしまう
Walkin' around
Some kind of lonely clown
Rainy days and Mondays always get me down
ぶらぶら歩いてる
孤独なピエロみたいなの
雨の日と月曜日になるといつもブルー
Funny but it seems
I always wind up here with you
Nice to know somebody loves me
Funny but it seems
that it's the only thing to do
Run and find the one who loves me
おかしいわ
結局いつもあなたとここにいる私
誰かに愛されてるっていうのは素敵なことよ
でも変なのよ
これしかないって思えてしまう
駆け出して
本当に自分を愛してくれる人を探すこと
What I feel has come and gone before
No need to talk it out
We know what it's all about
以前の私は
こんな気持ちになったり消えたりしてたけど
もう話し合うことなんてない
私たち二人はみんなわかってる
Hangin' around
Nothing to do but frown
Rainy days and Mondays always get me down
うろうろする私
眉にしわを寄せてばかり
雨の日と月曜日になると心が浮かないの
Funny but
it seems that it's the only thing to do
Run and find the one who loves me
おかしいよね
私がするのはこれしかないって思えてしまう
あなたから逃げ出して 本当の恋人を探すのよって
What I feel has come and gone before
No need to talk it out
We know what it's all about
以前はこんな気持ちで揺れてたけど
もう話しても仕方ないよね
だって私たちわかってるんだから
Hangin' around
Nothing to do but frown
Rainy days and Mondays always get me down
うろうろ繰り返す
しかめっ面を浮かべて
雨の日と月曜日はいつもこう
Hangin' around
Nothing to do but frown
Rainy days and Mondays always get me down
うじうじしてる
ひどい顔 眉にしわを寄せて
雨の日と月曜日はいつだって
気持ちが浮かない私なの...
(Words and Idioms)
wind up with ~で締めくくる、結果として~になる
talk out=徹底的に論じる 討論し尽くす
日本語訳 by 音時(On Time)

シングルのB面は「Saturday」なんですね(笑)
カーペンターズの色んな曲を和訳してきました。
この曲も当然候補に挙げていましたが、後回しになっていました。
というのは...この歌詞の物語での主人公の女性と恋愛の相手との関係の解釈に迷ってしまったので...。
◆なんでこの主人公は気持ちが塞いでいるのでしょう?
まあ、通常月曜は土日のお休み明けで『また今週も仕事か~』とか思ってしまいますよね。ブームタウン・ラッツの曲に出てくる子どもは“月曜日が大嫌い”と拳銃を撃ってしまいます...。そしてさらに雨が降ると『外出たくない』『濡れたくない』も重なって気持ちはさらに下降気味...。
シチュエーションやこのタイトルだけで、多くの人が共感できると思うのですが、この主人公、理由はどうやらほかにあるらしい。
◆何かの違和感、しっくりこない感じ、ただふらふらと、行ったり来たり...そんな気持ち。
解釈に迷ったのは下の部分の“ the one who loves me”です。
Funny but it seems
that it's the only thing to do
Run and find the one who loves me
このひとはその前の部分(下記)に出てくる、いつも一緒にいる自分を愛してくれる人と同じなのかどうか?
Funny but it seems
I always wind up here with you
Nice to know somebody loves me
“Run and find the one who loves me”と歌われる“Run”は、
(A)駆けて行って、(いつも一緒にいる)愛してくれる人の胸に飛び込む
ことなのか、それとも
(B)その人から逃げ出して、別な自分を愛してくれる人を探す のか?
ここでは「探す」“find”と言っているので、今は見つかっていない、と思い、僕は後者の(B)の解釈を取りました。
◆
自分を愛してくれる人がいる(そのことは幸せなこと)と思いながらも
本当の恋人はこの人ではないんじゃないか? と気持ちが揺れ動く主人公...。
それが月曜や雨の日にはとくに顕著...そんな心を歌っているのでは?という解釈です。
この立場を明確にしようと、敢えての意訳した部分もあります。
うーん、どうなんでしょうかね。
(作者のコメントなどを探したのですがわかりませんでした...)
◆作者であるポール・ウィリアムズのバージョンです。
この曲でのカレンの歌唱、歌声...見事にゆううつを表現しているように思います。ハーモニカもその気持ちを表現していて...名曲だけに聴いていると気持ちが引き込まれてしまって自分もブルーになってしまう。
僕は月曜や雨の日は、あえて「よし!頑張ろう」と気持ちをアゲていくタイプ(単純)なので、この曲に負けないようにしたい...(^_^)。そんなわけで、あえて月曜日でない曜日に取り上げました。
◆この曲も名曲。カーペンターズだと「愛のプレリュード」「レインボウ・コネクション」も書いたソングライター・コンビ「ポール・ウィリアムズ&ロジャー・ニコルズ」の作品です。でもウィキペディア情報にもありますが、この曲は当初はフィフス・ディメンションのために書かれた曲だったようですね。その時は取り上げられず、この曲のデモを聴いたリチャードが、カーペンターズで取り上げることを決めたといいます。(リチャードのヒットの嗅覚はすごい)
でも全米チャートでは2位に甘んじてしまいます。この曲の首位を阻んだのは...
US Top 40 Singles Week Ending 19th June, 1971
TW LW TITLE –•– Artist (Label)-Weeks on Chart (Peak To Date)
1 6 IT’S TOO LATE / I FEEL THE EARTH MOVE –•– Carole King (Ode)-7 (1 week at #1) (1)
2 3 RAINY DAYS AND MONDAYS –•– The Carpenters (A&M)-6 (2)
3 1 WANT ADS –•– The Honey Cone (Hot Wax)-11 (1)
4 2 BROWN SUGAR –•– The Rolling Stones (Rolling Stones)-8 (1)
5 4 IT DON’T COME EASY –•– Ringo Starr (Apple)-8 (4)
はい、キャロル・キングの“It's Too Late”でした。
名曲の5週連続No1の陰で、力尽きてダウンしてしまいました...(^_^;)

Lyrics as written
by Roger S. Nichols Paul H. Williams
Released in 1971
US Billboard Hot100♯2
From the album“Carpenters”
*原詞の引用は太字です
Talkin' to myself and feelin' old
Sometimes I'd like to quit
Nothin' ever seems to fit
ひとり事をつぶやく 年をとったかな
ときどき やめちゃいたくなるの
何もかもしっくりこなくて
Hangin' around
Nothin' to do but frown
Rainy days and Mondays always get me down
うろうろしてる
しかめっ面しかすることがない
雨の日と月曜日はいつも気分が沈んじゃう
What I've got they used to call the blues
Nothin' is really wrong
Feelin' like I don't belong
こんな気持ちをブルーになるって言うのね
本当は別に間違ってなんかないのに
自分が場違いのように感じてしまう
Walkin' around
Some kind of lonely clown
Rainy days and Mondays always get me down
ぶらぶら歩いてる
孤独なピエロみたいなの
雨の日と月曜日になるといつもブルー
Funny but it seems
I always wind up here with you
Nice to know somebody loves me
Funny but it seems
that it's the only thing to do
Run and find the one who loves me
おかしいわ
結局いつもあなたとここにいる私
誰かに愛されてるっていうのは素敵なことよ
でも変なのよ
これしかないって思えてしまう
駆け出して
本当に自分を愛してくれる人を探すこと
What I feel has come and gone before
No need to talk it out
We know what it's all about
以前の私は
こんな気持ちになったり消えたりしてたけど
もう話し合うことなんてない
私たち二人はみんなわかってる
Hangin' around
Nothing to do but frown
Rainy days and Mondays always get me down
うろうろする私
眉にしわを寄せてばかり
雨の日と月曜日になると心が浮かないの
Funny but
it seems that it's the only thing to do
Run and find the one who loves me
おかしいよね
私がするのはこれしかないって思えてしまう
あなたから逃げ出して 本当の恋人を探すのよって
What I feel has come and gone before
No need to talk it out
We know what it's all about
以前はこんな気持ちで揺れてたけど
もう話しても仕方ないよね
だって私たちわかってるんだから
Hangin' around
Nothing to do but frown
Rainy days and Mondays always get me down
うろうろ繰り返す
しかめっ面を浮かべて
雨の日と月曜日はいつもこう
Hangin' around
Nothing to do but frown
Rainy days and Mondays always get me down
うじうじしてる
ひどい顔 眉にしわを寄せて
雨の日と月曜日はいつだって
気持ちが浮かない私なの...
(Words and Idioms)
wind up with ~で締めくくる、結果として~になる
talk out=徹底的に論じる 討論し尽くす
日本語訳 by 音時(On Time)

シングルのB面は「Saturday」なんですね(笑)
カーペンターズの色んな曲を和訳してきました。
この曲も当然候補に挙げていましたが、後回しになっていました。
というのは...この歌詞の物語での主人公の女性と恋愛の相手との関係の解釈に迷ってしまったので...。
◆なんでこの主人公は気持ちが塞いでいるのでしょう?
まあ、通常月曜は土日のお休み明けで『また今週も仕事か~』とか思ってしまいますよね。ブームタウン・ラッツの曲に出てくる子どもは“月曜日が大嫌い”と拳銃を撃ってしまいます...。そしてさらに雨が降ると『外出たくない』『濡れたくない』も重なって気持ちはさらに下降気味...。
シチュエーションやこのタイトルだけで、多くの人が共感できると思うのですが、この主人公、理由はどうやらほかにあるらしい。
◆何かの違和感、しっくりこない感じ、ただふらふらと、行ったり来たり...そんな気持ち。
解釈に迷ったのは下の部分の“ the one who loves me”です。
Funny but it seems
that it's the only thing to do
Run and find the one who loves me
このひとはその前の部分(下記)に出てくる、いつも一緒にいる自分を愛してくれる人と同じなのかどうか?
Funny but it seems
I always wind up here with you
Nice to know somebody loves me
“Run and find the one who loves me”と歌われる“Run”は、
(A)駆けて行って、(いつも一緒にいる)愛してくれる人の胸に飛び込む
ことなのか、それとも
(B)その人から逃げ出して、別な自分を愛してくれる人を探す のか?
ここでは「探す」“find”と言っているので、今は見つかっていない、と思い、僕は後者の(B)の解釈を取りました。
◆
自分を愛してくれる人がいる(そのことは幸せなこと)と思いながらも
本当の恋人はこの人ではないんじゃないか? と気持ちが揺れ動く主人公...。
それが月曜や雨の日にはとくに顕著...そんな心を歌っているのでは?という解釈です。
この立場を明確にしようと、敢えての意訳した部分もあります。
うーん、どうなんでしょうかね。
(作者のコメントなどを探したのですがわかりませんでした...)
◆作者であるポール・ウィリアムズのバージョンです。
コメント
コメント一覧 (8)
音時
が
しました
出だしのしっとりとしたハーモニカ。リチャードのピアノとの相性もピッタリです。抑え気味のストリングスやベースギターも、途中に出てくるアルトサックスも素敵です。それに加えて、リチャード達のバックボーカルが、これまた絶品です。
そして何と言っても、カレンがドラムセットを叩きながら歌う、低めのリードボーカル。歌詞も、ホント聞き取りやすいですね。(音時さんの詩の解釈も、さすがです。いつも感心しています。) 特に私が好きなのは最後の部分。カレンのボーカルが終わりかなと思いきや復活するところ。もうたまらんです。
もともといい曲なのですが、アレンジが素晴らしい。50年前の曲とは思えません。名曲です。
音時
が
しました
洋楽を一緒に普段から歌ってると発音は良くなりますね。僕も大学で英語の文章を読まされたときに、日本しか知らないこのジャパニーズボーイの僕に英語の先生が「あなたは帰国子女ですか?」と言いました!それから、授業が一緒の他学科の人からは「あの人は帰国子女」と在学中思われてました^_^。楽しかった思い出です。
音時
が
しました
音時
が
しました
音時
が
しました
この度の解釈であらためてこのナンバーが好きになりました。僕がカレンに抱
く想いは、この曲にも代表されるような「憂鬱さ」だったり「青春の苦悩」だ
ったりのちょっとマイナスなイメージを見事に歌い上げる歌唱力と言ったとこ
ろでしょうか。更には彼女の「美しい英語の発音」がかつて10代だった「英
語大好き小僧」にとってはもうたまらないものでした(笑)
音時
が
しました
音時
が
しました
なるほど…、そういった解釈ですと、しっくりきますね。ポール・ウィリアムズって、ちょっとひねくれたイメージがあるので、やっぱりストレートな歌詞ではない…とは思っていたのですが。
それにしてもカレンのアルト・ヴォイスは心に染みます。彼女が歌うと、どんな曲もカーペンターズ・ワールドになるから不思議ですね。
音時
が
しました