この曲はジョン・メレンキャンプがまだ“クーガー”を名乗っていた頃のヒット。アルバム「Nothin' Matters And What If It Did」(邦題:夜をみつめて)から“This Time”(最高位27位~この曲も好き)に続いてシングルカットされました。そしてこの次のアルバム「American Fool」が大ヒットします。
 でも日本ではシングルにならなかったかな…?

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 ジョンのベストアルバム「The Best That I Could Do」の解説によると、彼は17歳の高校在学中に恋人プリシラと駆け落ち結婚。ミッシェルという娘が産まれる。大学には進むが勉強せずに音楽の道に進むことを決意。ニューヨークに行く。

 芸名ジョン“クーガー”をしぶしぶ受け入れてデビュー。デビューアルバムは失敗で相当な借金を抱えるが2枚めのアルバム「バイオグラフィー」から“I Need A Lover”がオーストラリアで第1位になる。1979年にサードアルバム発表。“I Need A Lover”はパット・ベネターにもカバーされ、作者である彼の知名度もさらに広がりました。そしてアルバム「Nothin' Matters And What If It Did(夜を見つめて)」を発表。ジョンはこの「夜が泣いている」については彼自身が“ソングライターとして第一歩を踏み出したナンバー”と感じている曲ということです。私生活的にはこの頃プリシラとの結婚は破局したとのこと(-_-;)。

 ジョン・メレンキャンプの作品はこの頃から「アメリカン・フール」まであたりはたいていは「青春ソング」だけど、次の「スケアクロウ」以降の作品の多くは農民や労働者から社会を見た(皮肉った)ものとなっていきます。うーむ、和訳のやり甲斐も出てくるぞ。

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Songwriters:Mellencamp, John
Lyrics © EMI Music Publishing

Released in 1981
US Billboard Hot100#17
From The Album
“Nothin' Matters And What If It Did”

*原詞の引用は太字です


Well, our hearts beat like thunder
I don't know why they don't explode
You got your hands in my back pockets
And Sam Cooke's singin' on the radio

ああ心臓が雷のように波打ってる
爆発してしまわないか心配なくらいさ
お前は俺の後ろポケットに手を入れて
サム・クックがラジオから流れてくる

You say that, I'm the boy
Who can make it all come true
Well, I'm tellin' you that I don't know
If I know what to do

何でもやれちゃう男と
お前は俺を思ってるようだけど
実のところを言うと
どうしていいかわかんないんだ

You say, that's all right, hold tight
That I don't even know if I'm doin' this right
Well all right, hold tight
We can stay out all day, 
we can run around all night
Well, all night, all night
Well, it's time to go home 
and I ain't even done with the night

“だいじょうぶ しっかり抱いて”
よくわからないけど これでいいのかな 
“そうそれでいい しっかり抱いて”
俺たち一日一緒にいられるよな
夜も夜通し駆けずり回ろうぜ
そう一晩中さ 夜中ずっとだよ
ああ でも家に帰る時間だ
今夜はまだ何もしちゃいないのに...

Well, I don't know no good come-ons
And I don't know no cool lines
I feel the heat of your frustration
I know it's burnin' you up 
deep down inside

俺は魅き付けるものも知らないし
かっこいいセリフも言えない
お前のイラついてる熱気を感じるよ
身体の奥深くから
火が付いちまったんだな

You say that, I'm the boy
Who can make it all come true
Well, I'm tellin' you that I don't know
If I know what to do

お前は俺がなんでもしてくれる男だって
そう口にするけど
だけど俺はと言えば
これから何をすべきか
てんでわかってないんだよ

You say, 
that's all right, hold tight
Well, I don't even know 
if I'm doin' this right
Well, all right, hold tight
We can stay out all day, 
we can run around all night
Well, all night, all night
Well, it's time to go home 
and I ain't even done with the night

おまえは
“大丈夫 ぎゅっとして”
ああ こうでいいのかな
俺にはよくわかんないけど
“それでいい しっかり抱いて”
一日中一緒にいられるよな
夜通し騒いだって平気だよな
一晩中 眠らないでさ
ああ でも家に帰る時間なんだ
俺の夜はまだ始まったばかりなのに

No, I ain't even done with the night
No, no, ain't even done with the night
No, I ain't even done with the night
No, no, ain't even, 
ain't even done with the night
No, no, ain't even done with the night
No, I ain't even done with the night

そう 俺の夜は始まったばかり
そう まだ何もしちゃいないのさ
何もしないで帰らなきゃならないのかい
つまんねえぞ 何もしちゃいないのに
夜はまだ始まったばかりなのに…


 (Words and Idioms)
not even=~でさえない
come-ons=魅了するもの

日本語訳 by 音時(On Time)

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◆邦題“夜が泣いている”なのですが、歌詞の内容からは泣いている主語は夜ではなく、主人公の男なんですね!敢えて内容に近づけるのであれば「夜“に”泣いている」とすべきかな。←今さら言いがかりはやめてくれ。

 「何でも知ってる」って思われて彼女と夜のデートに成功。彼女もその気になってきた。でも俺、よくわかんないよ。そうこうしているうちに彼女の家に帰る時間がやってきた…。彼女も不満でいっぱいの様子。もちろん俺だって、まだ夜が始まったばかりだというのに…っていう内容ですね。


◆このアルバム「夜を見つめて」のアルバムアートワークにはジョンの後ろにちょっとぽっちゃり系の女性が出ています。彼女の名は“エディス・マッセイ(Edith Massey)。アメリカの女優さんです。エディスはシングル“This Time”のPVにも出演しています。

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 1980年の雑誌ローリングストーンのインタビューでジョンは「彼女を起用したのは、典型的な重い体重の女性だからさ。中流階級の暮らしについて伝えたかったんだよ」と言ってます。うーむ確かに美しい女性が後ろにいると「俺とは関係ない」って思うヤツ多いかも(-.-)。

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◆「夜が泣いている」が最高位17位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles May 9, 1981

シーナ「朝の列車」が1位。2位は「クリスタルの恋人達」。5位「ベティ・デイビスの瞳」、7位のREOスピードワゴン、9位スキヤキが急上昇。

-1 1 MORNING TRAIN (Nine To Five) –•– Sheena Easton
-2 2 JUST THE TWO OF US –•– Grover Washington Jr. 
-3 3 BEING WITH YOU –•– Smokey Robinson
-4 4 ANGEL OF THE MORNING –•– Juice Newton 
-5 7 BETTE DAVIS EYES –•– Kim Carnes 

-6 5 KISS ON MY LIST –•– Daryl Hall and John Oates 
-7 12 TAKE IT ON THE RUN –•– REO Speedwagon
-8 9 LIVING INSIDE MYSELF –•– Gino Vannelli 
-9 18 SUKIYAKI –•– A Taste Of Honey
10 10 I CAN’T STAND IT –•– Eric Clapton 

17 19 AIN’T EVEN DONE WITH THE NIGHT –•– John Cougar


◆これがこの曲のPVかな。うーむ。ジョンは“やらされた”んだろうな...(^_^;)



◆TVショーで歌うジョン。PVと同じくコーラス隊をバックに歌う設定のようだけど、ジョンは赤セーターとシャツ、ジーンズで、バックのメンバーはピンクのスーツでダサい!アクションもヘン!




◆別なTVショー。こちらはバンドはしっかり楽器で演奏。ジョンもカッコいい。メンバーもきっとこっちの方が安心だろうな(笑)。