この曲は初めて聴いたのは小林克也さんのラジオ番組「百万人の英語」だったかなあ。
リスナーの方が洋楽をラジオで歌うコーナーがあって、確かその人が歌ったのを聴いたのが最初だったような気がします。
ジョン・デンバーでも、PPM(ピーター、ポール&マリー)でもないって…(^_^;)
でもこの曲のタイトル“悲しみのジェット・プレーン”…1997年10月12日 自らの運転するジェット機が墜落して、ジョン・デンバーはこの世を去ってしまったことを思えば、本当に今となっては皮肉としか言いようがないですね…。
◆作者はジョンなのですが、ヒットとしてはPPMのカバーが有名でしょう。ジョンが曲を書いたのが1966年。PPMは1967年にアルバム収録曲として発表しましたが、火がついたのは 1969年にシングルとしてリリースしてからとのこと。同年12月に1週だけですが全米第1位になりました。
当初、ジョンは“Babe, I Hate to Go”というタイトルにしようとしてたのですが、プロデューサーのMilt Okunが認めず、そのプロデューサーがタイトルを“Leaving On A Jet Plane”にしたようです。(プロデューサーの見立てが確かだったのかな)
Songwriters: DENVER, JOHN
lyrics © Chrysalis One Music, BMG RIGHTS MANAGEMENT US, LLC
(John Denver)
Released in 1966
From The Album"Rhymes & Reasons(1969)"
(PPM)
Released in 1969
US Billboard Hot100#1(1)
From the album“Album1700”
*原詞の引用は太字です
All my bags are packed
I'm ready to go
I'm standin' here outside your door
I hate to wake you up to say goodbye
荷造りを終えたから
僕はそろそろ行くよ
いまきみの部屋の前に立って
さよならを言おうとしてるけど
きみを起こしたくないんだ...
But the dawn is breakin'
it's early morn
The taxi's waitin' he's blowin' his horn
Already I'm so lonesome I could die
だけど もう夜明けがやってきて
朝も早い時間だ
待たせたタクシーがクラクションを鳴らしてる
僕は淋しくて死にそうだ...
So kiss me and smile for me
Tell me that you'll wait for me
Hold me like you'll never let me go
Cause I'm leavin' on a jet plane
Don't know when I'll be back again
Oh baby, I hate to go
だからキスして微笑んでおくれ
僕を待ってるってそう言って
離さないって言って抱きしめて
だって僕はジェット機に乗って旅立つんだ
いつ帰って来られるかもわからないのに
ああ 行きたくないよ
There's so many times
I've let you down
So many times I've played around
I tell you now,
they don't mean a thing
何度もあったんだ
僕はきみをがっかりさせた
何度もあったんだ
僕は遊びほうけてた
今だから言うよ
どれも意味のないことだったんだ
Every place I go, I'll think of you
Every song I sing, I'll sing for you
When I come back,
I'll bring your wedding ring
どこに行ってもきみを思うだろう
歌を歌うときはきみのために歌う
今後 僕が帰るときは
きみに結婚指輪を渡すから
So kiss me and smile for me
Tell me that you'll wait for me
Hold me like you'll never let me go
Cause I'm leavin' on a jet plane
Don't know when I'll be back again
Oh babe, I hate to go
だからキスして微笑んでおくれ
僕を待ってるって言ってほしい
離さないって言って抱きしめて
僕はジェット機に乗って行く
いつ帰って来られるかわからない
ああ 本当は行きたくないんだ
Now the time has come to leave you
One more time let me kiss you
Close your eyes I'll be on my way
Dream about the days to come
When I won't have to leave alone
About the times, I won't have to say
そろそろ時間だ 行かなけりゃ
もう一回だけ キスさせて
目を閉じて そしたら僕は行く
こんな日が来ることを夢見ていて
僕がひとりで行かなくてもよくて
こんなことを言わなくてもいい
そんな日を…
So kiss me and smile for me
Tell me that you'll wait for me
Hold me like you'll never let me go
Cause I'm leavin' on a jet plane
Don't know when I'll be back again
Oh baby, I hate to go
キスして 笑って
僕を待ってるって言って
離さないって言って抱きしめて
僕はジェット機に乗って旅立つ
いつ帰って来られるかわからない
ああ 行きたくないよ
Cause I'm leavin' on a jet plane
Don't know when I'll be back again
Oh baby, I hate to go
僕はジェット機に乗って行く
いつ帰って来られるかわからない
ああ 本当は行きたくないんだ
日本語訳 by 音時(On Time)
◆作者ジョン・デンバーについてのコメントが記事の中でも多いのですが、全米No1ヒットになったのはPPMバージョンなので、この曲はPPMで「登録」しますのでご了解ください!
◆映画「アルマゲドン」にて。スペースシャトルに乗り込もうとするプロの採掘屋たちが次々にこの歌をくちづさむ。
コメント
コメント一覧 (10)
ブルーハーツの“train train“は何度も聴いて何度も歌ったことありますが、この曲との類似を考えたこともありませんでした。ブルーハーツのこの曲は詞もいいですよね。
音時
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ただ、歌詞が心に響くのはジョン・デンバーの方。
とくに下記の和訳版の動画のように、日本語の字幕を目で追いながらジョンのバージョンを聞くと、余計に心に突き刺さるものがあります。
https://youtu.be/vlYHveipLps
ちなみにこの曲、ブルー・ハーツの『TRAIN-TRAIN』の元ネタでもあるようです。
といっても、シブがき隊のアノ曲やザードのその曲のように、あからさまにメロディを完コピしたわけでもなさそうです。
おそらく無意識のうちにメロディが似てしまったんでしょうね。
そんな曲ですから、リリース後もマーシーは、この曲を聞き直して「しまった! やってもうた! どうかバレませんように」なんて思ったのかもしれません。
でも残念ながら、聞く人によってはしっかりバレてますけど…。
もちろん、この程度の類似なら許容範囲ではありますが。
音時
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音時
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作曲者ローラ・ニーロ(1947~1997)が5000ドルでPP&Mに権利を売ったとある。
同時期にはBS&Tもアルバム中に採用。
スリー・ドッグ・ナイトも「イーライがやって来る」を採用しニット曲に仕立てあげた。
ニューヨーク出身のローラ・ニーロは、60年代末から70年代にかけキャロル・キングと並ぶソングライターだった。
彼女の作品はキャロルほどポップなメロディラインを持ちあわせていなかったが
ミュージシャンは採用したがった。
「イーライがやって来る」「ウェディング・ベル・ブルース」「セイヴ・ザ・カントリー」なんか懐かしいですね。
音時
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反戦歌が戦争終結、あるいは抑止に繋がった社会的な意義も大きいですね。誰でも歌い意思表示できることは大きいです。
音時
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麻生よう子さんですか? 良いですねえ(笑)
子どもの頃、意味も分からず聴いていた歌も、作詞家の方がどれだけ精魂込めて作られたのでしょう。
ジェット・プレインの方は、私は500 milesや悲惨な戦争とも合わせて、ベスト盤で聴いたせいもあるのか、PPMが戦争の残酷さ・無惨さを悲しく嘆く一連のイメージと重なるのです。
音時
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音時
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この曲、PPMにするか、ジョンデンバーにするか迷って掲載しましたが、やはりジョンデンバーについて想い出のある方が多いですよね。そうですか、初めて買ったのかジョンデンバー!2枚組はお金かかりましたよね(笑)。
音時
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この曲はnonnon様のコメントのように、徴兵されて戦争に行くため、無理やり別れさせられる悲しみなのですよね。ますます深く味わうことが出来ました。ありがとうございます!
音時
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ジョン・デンバーは昔 ずっとグラミー賞の司会者をしていましたね。あのころの
グラミーは名曲ばかりでテレビにしがみついてみておりました。この曲はたしかベトナム戦争に徴兵されて彼女(奥さん?)を置いて戦地に向かう若者の悲しさを歌った歌だと記憶しております。私が最初に買ったのがジョンの2枚組のライヴアルバムでした。懐かしい思い出です。
音時
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