全曲和訳「ファンタスティック・マック」もラスト曲!
"アイム・ソー・アフレイド"は当時のマックのライヴではクライマックス、ポップなマックの曲達のなかで、リンジーの胸の内(本音)の叫びを演奏と歌で聴かせる渋いナンバーです。
"アイム・ソー・アフレイド"は当時のマックのライヴではクライマックス、ポップなマックの曲達のなかで、リンジーの胸の内(本音)の叫びを演奏と歌で聴かせる渋いナンバーです。
◆1974年当時、マックのフロントマンは「ボブ・ウェルチ」でしたが、12月に脱退し、バンドは3人になってしまってました。
その頃、あるスタジオで新アルバムの録音エンジニアのオーディションをしていたミック・フリートウッドとジョン・マクヴィーは、このアルバムのエンジニアとなるキース・オルセンがオーディションに持ち込んだ作品によって当時「バッキンガム・ニックス」という名のデュオとして活動していたリンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスを知ります。

ミックは、新たなメンバーとして2人にバンドへの参加を要請し、程なく2人はバンドに合流することとなりました。新たな編成になったマックは、スティーヴィー、リンジー、クリスティンの3人がソングライター、ボーカリストとしてバンドを引っ張るようになっていきます。そこで作られたのがこのアルバム。原題を、バンドの名前そのままでつけたことからも、新生マックをスタートした想いがわかります。このアルバムはビルボードチャートで、チャートインから58週目に1位になる(1位は1週のみ)という最遅記録!も達成しました。
この間、「噂」の楽曲を和訳するたびに、その曲のエピソードなどを拾っていきましたが、その際に「バンドはいつ解散してもおかしくなかった」とか、この曲はスティーヴィーがリンジーに贈った皮肉、そしてそのお返しがあの曲とか…(-_-;)、そんなんばっかりでしたが、このアルバムのときはバンドとしてしっかり機能してたのかな。
ああでも"リアノン""ランドスライド""マンディ・モーニング"の3曲はすでに「バッキンガム・ニックス」のデュオの曲をマックにそのまま持ち込んだ曲だということです。

Songwriter(s) Lindsey Buckingham
Released in 1975
From The Album"Fleetwood Mac"
(ファンタスティック・マック)
:原詞は太字
I been alone
All the years
So many ways
to count the tears
俺はひとりきりだった
もう何年もの間
いろいろ泣いたこともあるけど
そんなもん数えられるくらいさ
I never change
I never will
I'm so afraid
the way I feel
俺は決して変わりはしない
そうさ 変わりはないんだ
俺は恐ろしくてたまらない
そんな風な俺自身の感じ方を
Days when the rain and the sun are gone
Black as night
Agony's torn at my heart
too long
雨の日も晴れの日も過ぎ去っていく日々
夜のように真っ暗なんだ
苦痛が俺の心を
とても長い間 切り裂いていくのさ
So afraid
Slip and I fall and I die
とても怖いんだ
滑って落ちて 俺は死んでいくのか
I been alone
Always down
No one cared to stay around
俺はひとりぼっちだった
いつだって うつむいていた
まわりに気にかけてくれるヤツは
誰もいなかったのさ
I never change
I never will
I'm so afraid
the way I feel
俺は決して変わらない
俺がそう思っているんだ
そんな風に感じる俺自身が
とても怖いんだ…
日本語訳 by 音時

◆"アイム・ソー・アフレイド"は他の曲と違って、歌詞がシンプルで「詩的」ですね。でも、主人公の「恐れ」は相当なものです…。「孤独感」や「絶望感」が歌と演奏で伝わってきます…。
でも、これがリンジー自身の胸のうちだったとすると、このあと「噂」では、心の想いの対象が「恋愛」になり、スティーヴィーとの仲が上手くいかなくなるなかでも"Second Hand News"や"Go Your Own Way"など、想いを「作品」に昇華させることができたってことなんでしょうね。リンジーにとっては「音楽」という表現活動があってヨカッタ…!ってことかな。
◆もうフリートウッド・マックにリンジーが戻ることはない、とのこと(こちら)、人間どうしのことですので、当事者たちの想いは本人たちにしかわからないですよね。でもマックのリンジーが歌った曲については、誰か代わりの人じゃダメだよなあ。やっぱりリンジーじゃなきゃ…と思ってしまいますね。
◆スタジオバージョンです。
◆1997年のザ・ダンス・ツアー 再結成のときの"I'm So afraid"です。
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アルバム「全曲和訳」いかがでしたか?
ちょうどこの4月2日にカール南澤さんの「スーパースター列伝 フリートウッド・マック編」もあったので、僕や音友の皆さんのフリートウッド・マック愛が高まる?なかで和訳できたことで僕もあらためて彼ら(彼女)らの作品を味わうことができました。
KARL南澤さんのスーパースター列伝“Fleetwood Mac”に参加してきました!
しかし僕はアルバム「噂」を先に聴いて、それから遡って「ファンタスティック・マック」を聴いたわけですが、当時、70年代前半からリアルタイムで洋楽を聴いていた皆さんにとって、フリートウッド・マックのこの変遷はどうだったんでしょうね。賛否両論?というよりも、このアルバムのヒットでマックを知った、という人の方が圧倒的に多かったんだろうなあ、と想像しますが…。
うーん、この勢いで次のアルバムも…と思ったが「噂(Rumours)」はもうやったから、次は2枚組の「Tusk」(全20曲)だな。これは…さすがに考え中(;^_^A。
今回もお付き合いありがとうございました!
コメント
コメント一覧 (4)
音時
が
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音時
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なのでこのアルバムを聴くのはもう少し後になってからでした。
8分半に及ぶライヴアルバムのヴァージョンに彼らのロック魂を感じました。
シンプルながら恐怖、怯えがひしひしと感じられる歌詞ですね。
全曲和訳ありがとうございました。アルバムの魅力が更に増しました。
「タスク」の全曲和訳も期待したいですが、リンジー作品のクオリティが他曲に比べ
やや落ちるので難しいところですね。
音時
が
しました
『噂』とは違って、メンバーが真面目に音楽に取り組む姿が共感を呼びます。
先日、田中角栄さんの動画を見ていると…。「人生、65歳から勝負。それまでは練習試合みてぇなもんだ。」という言葉が出てきて、妙に励まされました。
それからは、50歳からは0歳に戻ったと考えるようにしています。つまり、今年は2度目の15歳。そんな年に自分が実際の15歳の時に聴き狂ったアルバムに触れる機会をいただき、改めて感動の毎日でした。 (ちょっと意味不明かな?)
とにかく、この名盤の全曲和訳に感謝です。ありがとうございました。
音時
が
しました