元モンキーズのマイク・ネスミスさんの訃報が入ってきました…(-_-;)。
死因は心不全(享年78歳)とのこと。安らかにお眠りください…。

Yahooニュース
「ザ・モンキーズ」のマイク・ネスミス氏が死去 78歳 60年代後半に一世を風靡

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 モンキーズのこの有名な"Daydream Believer"ですが、この曲の冒頭で交わされている会話。これはレコーディングのときのやり取りが面白かったので、ということでプロデューサーのチップ・ダグラスが敢えて残したもののようですよ。

「7のABC…」という曲のデモの作業番号について、テープをセットしたエンジニアが「7のA」と早口で言ったのを、デイヴィ―が「チップ、番号をもう一度」と言い、隣りにいたレスター・ジルとハンクとチップが「7のAだよ!ちゃんと聞いてなかったのか?」。
 するとデイヴィ―がジョークで「落ち着いてよ。背が低くてよく聞こえなかっただけなんだから…」と言っているそうです。
*この曲のBS-TBS「Song To Soul」から

◆さて"Daydream Believer"ですが、ここ日本では某コンビニのテーマソングになってしまっていてちょっと悔しいですよね(^▽^;)。でも故 キヨシローさん(タイマーズ)に罪はないだろう…。

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 この曲の日本語バージョンはキヨシローさんのお母さんの想い出を歌ったものなので、コンビニのテーマソングにされてしまっては故人の想いにそぐわない使われ方をしていると思うので僕は憤慨するのですが…。

うちの息子が小さかったときに僕がモンキーズを聴いてたら、"あっ◎◎◎のテーマソングだ!"と言われてショック!。うーむ(-_-;)
 ただ、それでも、元々を言えば、キヨシローさんも原曲の原詞には忠実、というわけではありません。

◆この曲、ソングライターの情報がないと解釈しにくい曲ではあります。"デイドリーム・ビリーバー"と"ホームカミング・クイーン"って何だろう??

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結論から言うと…、
 この曲はラブラブなカップルに対して、今はそれでもいいかもしれないけど、そろそろ現実も見なきゃいけないよ、って呼びかける歌 なのかなと思っています。


 場面はゆったりとした朝の風景から始まります。二人はラブラブでお金なんてなくたって幸せ★って感じです。彼の方は"Daydream Believer"=夢見がちなヤツ、彼女の方は"Homecoming Queen"=いわゆる"ミスコン女王"でってところですね。友だちからすると、彼の存在はいつもホンワカ..「平和なヤツ」なんて言われてて、彼女の方はみんなから「可愛い!」と言われてチヤホヤ…みんなのアイドル的存在で、そんなカップルなので、「現実を直視しない」傾向があるのではないでしょうか!(^▽^;)
 そんな二人が結婚あるいは同棲している風景を、あなたが神さまの立場になって見下ろしている…と想像してみてください。

 Cheer up! Sleepy Jean…"Jean"は彼の方の名前でしょうかね?
 "Cheer Up"は"元気出せよ"って意味ですが、ここでは青い鳥の翼に抱かれて眠っていたいよ~なんて空想しているジーンにたいして、"ねぼすけ野郎、目を覚ませよ!"ってあたりの意味だと解釈しました。
 「目覚ましは鳴る」「カミソリがひりひりする」のも"現実"を意味してるところじゃないかなと思います。(続きは後半にて)



(John Stewart)

Released in 1967
US Billboard Hot100#1(4)
From The Album“The Birds, The Bees & The Monkees”

:原詞は太字

Oh, I could hide 'neath the wings
Of the bluebird as she sings.
The six o'clock alarm would never ring.
But it rings and I rise,
Wipe the sleep out of my eyes.
My shavin' razor's cold and it stings.

ああ 翼の下の隠れられたらいいのに
あの さえずる青い鳥の翼の下にだよ
6時の目覚ましが鳴らなければいいのにな

でも目覚ましが鳴るから僕は起きて
眠たい目をこするのさ
カミソリが冷たくてチクチクするんだよ

Cheer up, Sleepy Jean
Oh, what can it mean
To a daydream believer
And a homecoming queen.

シャキッとしよう 寝ぼずけジーン
ああ よくわかっているのかい?
夢ばかり見てる彼と
みんなのアイドルだった彼女もだよ

You once thought of me
As a white knight on a steed.
Now you know how happy I can be.
Oh, and our good times start and end
Without dollar one to spend.
But how much, baby, do we really need.

きみは僕のことを
白馬の騎士だと思ってくれてたね
いま僕がどんだけ幸せか わかるでしょ

ああ僕たちの楽しい時間が始まっては終わる
1ドルだって使わずにね
でも本当はどんだけ お金がかかるのかな?

Cheer up, Sleepy Jean.
Oh, what can it mean.
To a daydream believer
And a homecoming queen.

目を覚まそう 寝ぼすけのジーン
現実の暮らしがわかってるのかい?
今でも
デイドリーム・ビリーバーの彼と
ホームカミング・クイーンの彼女...

日本語訳 by 音時

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◆上記の解釈に至る経過ですが、この曲の作者のジョン・スチュワートのインタビューを参考にしました。

 ジョンは元キングストン・トリオのメンバーで70年代後半にはスティーヴィー・ニックスとリンジー・バッキンガムを迎えて"Gold"=邦題"カリフォルニア・タウン"のヒットを出しているシンガーソングライターです。

彼が、この曲についてはこんな風に語っています。
Anatomy of Popular Songs-No1 Daydream Believer)を参考にしました。

ジョン・スチュワートは当初、この曲はそもそも、恋人二人の関係がどのようなプロセスをたどるのかを描こうとしました。二人ともそれぞれの理想が霞みだし、やがてごまかしも効かなくなって、それぞれが自分自身に直面していきます。したがって、これが本当の愛の証明になるのです。
 彼の恋人にたいしての最初の主張は、彼の不快な側面も受け入れてほしいとお願いするかのように形容詞"funky"を使っています。



ちなみにジョン・スチュワートのオリジナルでは、最後にサビを繰り返すところで、
"Homecoming Queen"はそのままですが"Daydream Believer"は
“Lonesome Picker”

“old surfer drummer"
“old Nashville Carter" などに言い換えられています。

◆この"funky"という単語ですが、モンキーズ・バージョンはジョン・スチュワートのオリジナル歌詞で使われている"Funky"を"Happy"に変えています。

Now you know how happy (Funky)I can be.の部分ですね。

"Funky"は今では"イカす""イケてる"という意味合いもありますが、本来の意味は"いやな臭いがする"という意味です。ですので、ここでは真逆の"イケてない""しょーもないヤツ"なんて意味でしょう。

 オリジナルは、きみは以前僕を白馬の騎士だと思っていたけれど、今や僕がしょーもないヤツだってのは わかっちゃったよね…というあたりでしょうか。

 はい、現実を目の前にしても、二人がこれからやっていけるのかどうか、試されている!曲なんですね。

モンキーズのカバーにあたっての”Funky”→”Happy”の変更は、モンキーズのファンは10代の女子中心なので「現実は厳しいぞ」なんて主題の曲より、男女カップルのホンワカムードの曲の方がウケがいいんじゃないか…その方が、みんな一緒に歌ってくれるんじゃないか…と考えた末の対応だったのでしょうね。

Monkeys Day


◆モンキーズは英国のビートルズに対して、米国でもビートルズのような人気グループを作ろうということで募集されたメンバー達で結成されました。言わば"作られたグループ"でした。
 デビューしてヒットが生まれるなかで、4人は自分たちがやりたい音楽をやりたいという想いが芽生えてきました。そして3rdアルバム「Head Quarters」を作成する際に、タートルズの"Happy Together"などを手掛けていたプロデューサーにチップ・ダグラスを起用しました。

◆プロデューサーのチップとこの曲の作者であるジョン・スチュワートは友人で、チップはジョンのオリジナル曲をいつも聴かせてもらっているなかでこの曲と出会いました。そのときはフォークソングだったこの曲をモンキーズに合うようにキーを変えたりアレンジをして、ファン(特に10代の女の子)が一緒に歌えるような曲となるように心掛けたようです。
(これも「Song To Soul」より)
うん、確かに歌いやすい。そしてだからこそ、沢山のカバーがされている名曲なんだよな。


◆キヨシローさんの日本語歌詞にて、森川心羽(高畑充希さん)が歌っている"デイドリーム・ビリーバー"。映画「ひるね姫~知らないワタシの物語~」から。