下手な解説はいらない有名曲ですね(^▽^;)

◆ウィキペディアによると…「風に吹かれて」はニューヨークのフォークシンガーの間でレコード発売前から話題になっていたようです。

ディランは当時は2番までしか歌詞を作っていなかったようで、その後3番を作ったあとで2番と順番を入れ替えました。またこの曲について「これはプロテストソングとかじゃなくて…ただ誰かの為だと言って話していることについて、言いたいことを曲にしただけです。誰かのね」と語っています。そして1962年の6月「Sing Out!」誌のインタビュー記事で次のように答えています。

この歌についちゃ、あまり言えることはないけど、ただ答えは風の中で吹かれているということだ。答えは本にも載ってないし、映画やテレビや討論会を見ても分からない。風の中にあるんだ、しかも風に吹かれちまっている。ヒップな奴らは「ここに答えがある」だの何だの言ってるが、俺は信用しねえ。

俺にとっちゃ風にのっていて、しかも紙切れみたいに、いつかは地上に降りてこなきゃならない。でも、折角降りてきても、誰も拾って読もうとしないから、誰にも見られず理解されず、また飛んでいっちまう。世の中で一番の悪党は、間違っているものを見て、それが間違っていると頭でわかっていても、目を背けるやつだ。俺はまだ21歳だが、そういう大人が大勢いすぎることがわかっちまった。あんたら21歳以上の大人は、だいたい年長者だし、もっと頭がいいはずだろう。

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◆"How many・・・?"の様々な問いかけにたいしての答えは…「風のなか」。

僕はこの曲の解釈について、当初、「正解は風のなかにある」。それを「誰もが探してる」と解釈していたのですが、ディランの発言によると、だいぶ違っていたようです。
ディランはこの社会のなかで人は「答えがあっても誰も見やしない」「正解を求めるヤツなんていない(間違っているとわかっていても直そうとしない)」って言っているんですね。

でも、当時ディランは21歳。若いこのディランは"How many…?"の答えをどうしたいのか、は歌っていません。また、彼は「風に吹かれて」をずっと歌い続けてくるなかで、彼も大人になり、老齢を迎えているわけですが、この曲の解釈はどう変遷していったのか?(変わっていないのかもしれませんが?)興味が沸いてきます...。

ビックリしました…(゚Д゚)ノ この曲、全米チャートにランクインしていないんだ…!

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Songwriters BOB DYLAN
Lyrics © BOB DYLAN MUSIC CO

Released in 1963
From The Album"The Freewheelin' Bob Dylan"

:原詞は太字

How many roads must a man walk down
Before you call him a man?

How many seas must a white dove sail
Before she sleeps in the sand?

Yes, and 
How many times must the cannon balls fly
Before they're forever banned?

どのくらい道を歩かねばならないのだろう?
一人前の男と呼ばれるようになるために…

どれだけ海を渡らねばならないのか?
白い鳩が砂の上で眠ることができるのに…

ああ
何回弾丸が飛び交う必要があるのだろう?
戦争が永遠に禁止されるために…

The answer, my friend, is blowin' in the wind
The answer is blowin' in the wind

答えは 友よ 風に舞っているんだ
答えは 風に舞っている

Yes, and 
How many years can a mountain exist
Before it's washed to the sea?

Yes, and 
How many years can some people exist
Before they're allowed to be free?

Yes, and 
How many times can a man turn his head
And pretend that he just doesn't see?

ああ
どれだけ山は存在し続けるのだろう?
削られて海に流されてしまうまでに

ああ
どれだけ人々は存在し続けるのだろう?
自由を許されるようになるまでに

ああ
どれだけ人は顔を背けることだろう?
そして見えないふりをし続けるのだろうか

The answer, my friend, is blowin' in the wind
The answer is blowin' in the wind

答えは 友よ 風に舞っている
答えは 風に舞っているんだ

Yes, and 
How many times must a man look up
Before he can see the sky?

Yes, and 
How many ears must one man have
Before he can hear people cry?

Yes, and 
How many deaths will it take 'till he knows
That too many people have died?

ああ
何度見上げればいいのだろう?
空を見ることができるようになるのに

ああ
どれだけの耳を持っていればいいのだろう?
人々の叫びが聞こえるようになるために

ああ
どれだけの人が死ねば気づくのか?
こんなに沢山の人々が亡くなっていることを

The answer, my friend, is blowin' in the wind
The answer is blowin' in the wind

その答えは 友よ 風に舞っている
答えは 風に舞っているんだ・・・

(Words and Idioms)
Sail=鳥・魚・雲・飛行船などが〉(帆船のように)なめらかに進む,泳ぐ,飛ぶ,浮かぶ.

日本語訳 by 音時


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◆ディランと彼女が寄り添い歩いているジャケットで有名なアルバム「フリーホイーリン・ボブ・ディラン」。
一緒に写っているのは、当時のガールフレンドだったスーズ・ロトロ。場所はニュー・ヨークのグリニッジ・ヴィレッジで、ここから数ヤード離れたアパートに2人は一緒に住んでいたそうです。ジャケットの写真とは別なショットの写真がいくつかありました。こういうの好きです。

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「フリーホイーリン」のペーパージオラマ組立キットを購入しました!もったいなくてまだ組立ていません!(^▽^;)

◆Peter, Paul and Mary - Blowing in the Wind




 ◆そこにはただ風が吹いているだけ…はしだのりひことシューベルツ"風"です。