スモーキー・ロビンソンの声は"ヴェルヴェット・ヴォイス""クワイエット・ストーム"とも称される素敵な声です。優しくて、表現力も豊か、コーラスが絡んでくるとなお引き立ちます。
ファルセットで歌う男性ボーカリストにはビージーズのバリー・ギブや、E.W&Fのフィリップ・ベイリーなどがすぐ頭に浮かびますが、その両者とも違い、やっぱり声が艶やかでなめらかで、うん、月並みだけど、凝縮するとやっぱり「優しい」って言葉がピッタリかな。

◆ミラクルズ以降のソロで1981年の"ビーイング・ウィズ・ユー"もなかなか良かった。でも、そのあとスモーキーは全米トップ40からもしばらく遠ざかってしまいました。毎年のようにアルバムを発表していたようですが、セールスもいま一歩。そんななかで1987年のアルバム"One Heartbeat"とこの曲"Just To See Her"での復活は嬉しかったですね。
ハイ、この曲の歌声も優しいですねえ。こんなに思われてる彼女も幸せですなあ…!んーでも、なんで彼女と会えてないのかな?とふと思ってしまった。
歌詞もよく味わうと、この主人公と彼女は過去に恋人同士だったのだろうか?と言うと、そのような「証拠」は歌詞からはわからない。もしかすると…すべてこの主人公の思い込みなのかも…。ストーカーか?…一度そう思うと、そのように聴いてしまうようになってしまった(^▽^;)。ああよくないなあ(笑)。

(Jimmy George, Lou Pardini)
Lyrics © Universal Music Publishing Group
Released in 1987
US Billboard Hot100#8
From The Album“One Heartbeat”
:原詞は太字
Just to see her,
just to touch her
Just to hold her in my arms again
one more time
If I could feel her warm embrace
see her smiling face
Can't find anyone to take her place
I've got to see her again
彼女に会って
彼女に触れて
彼女をまた この両腕に抱きしめるだけ
もう一度
彼女のあたたかい抱擁を感じて
彼女の笑顔を見ることができるなら
誰も彼女の代わりにはならないよ
僕はもう一度彼女と会わなくちゃ
I would do anything,
I would go anywhere
There's nothing I wouldn't do
just to see her again
僕は何だってするよ
どこにだって行くよ
なんだってするんだよ
もう一度彼女と会えるなら…
I can't hide it,
I can't fight it
It's so hard to live without the love
she gave to me
Doesn't she know it,
I tried hard not to show it
Can't I make her realize
that she really needs me again
隠していられない
この気持ちに逆らえないよ
彼女が僕にくれる愛なしで
生きていくなんてできないよ
彼女は僕の気持ちを知らないのかな
この気持ち隠すなんてできないんだ
彼女にわからせられないのかな
彼女がまた僕のこと必要としてるってことを
I would do anything,
I would go anywhere
There's nothing I wouldn't do
just to see her again
僕は何だってするよ
どこにだって行くよ
何だってできるんだ
もう一度 彼女と会えるなら…
She brightened up my everyday
made me feel so good in every way
If I could have her back to stay,
I've got to see her again
彼女が僕の毎日を明るくしてくれた
すべてのことを素敵に感じさせてくれた
彼女が戻ってきてくれるなら
僕はもう一度会わなきゃならない
I would do anything,
I would go anywhere
There's nothing I wouldn't do
just to see her again
何だってする
どこにだって行くんだ
できないことなんて何もないさ
もう一度彼女と会えるなら…
She brightened up my everyday
made me feel so good in every way
If I could have her back to stay,
I've got to see her again
彼女が僕の毎日を明るくしてくれた
すべてのことを素敵に感じさせてくれた
彼女が戻ってきてくれるなら
僕は必ず もう一度 会うんだ
Just to see her
it would it would it would
Just to see her
Make me feel so good
Just to see her
if i if i could only see her again
Just see her again
Just to see her
Theres nothin' i wouldn't do
Just to see her
oh don't you know it's true
if i could only see her again oh...
彼女と会うのさ
ああ そうするよ
彼女と会うだけで
僕はいい気持ちになるんだよ
何だってするさ
ああ 本当さ
彼女ともう一度会うんだ…
日本語訳 by 音時

◆“Just See Her”が最高位8位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles For The Week Ending July 4, 1987
ホイットニーⅡのアルバムから「素敵なサムバディ」が1位。ハートのバラード「アローン」が迫ります。3位はボブ・シーガー、映画「ビバリーヒルズコップⅡ」から。5位ケニーGもよかったな。7位の"Don't Disturb The Groove"もFM横浜でよくかかっていました。
-1 1 I WANNA DANCE WITH SOMEBODY (WHO LOVES ME) –•– Whitney Houston
-2 4 ALONE –•– Heart
-3 7 SHAKEDOWN –•– Bob Seger
-4 2 HEAD TO TOE –•– Lisa Lisa & Cult Jam
-5 6 SONGBIRD –•– Kenny G
-6 3 IN TOO DEEP –•– Genesis
-7 11 DON’T DISTURB THIS GROOVE –•– The System
-8 9 JUST TO SEE HER –•– Smokey Robinson
-9 14 POINT OF NO RETURN –•– Expose
10 16 FUNKY TOWN –•– Pseudo Echo
◆スモーキーがジョージと"ケアレス・ウィスパー"を歌う動画があったよ…。
コメント
コメント一覧 (4)
音時
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「What The World Needs Now」を発表。キャロル・キング、ボブ・マーリー、
ビル・ウィザース、バート・バカラックなどをカヴァーしています。
そんなスモーキーの前作、2023年「GASMS」は賛否両論、大きな議論を呼びました。
タイトルは、つまりオーガズムの「ガズム」を意味しており、スモーキー自身は
「人々がオーガズムについて考えるとき、まず第一にオーガズムを思い浮かべます。
人はみんなにこう言います。「あなたのオーガズムが何であれ、それがまさに私が
話していることです。」と語っていますが、オーガズムだけではなく「気分を
良くするもの全て」を指しているとのことです。
3年前、当時82歳のスモーキーが、こんなに「エロ」なアルバムを作ったことは
ある意味スゴイことであり、評価すべきかもしれません。絶倫ぶり全開です。
曲のタイトルでは「I Wanna Know Your Body」「You Fill Me Up」などです。
とにかく85歳になっても声が変わらないのは、驚異的ですね。
いつまでも現役でがんばってほしいものです。
音時
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音時
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音時
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