イーグルス「呪われた夜」のアルバムではB面のこの曲、何とも言えず好きでした。

僕がイーグルスを初めて聴いたのはシングルの「呪われた夜」で、すぐにLPレコードを買えるようなお小遣いはありませんでしたので、FM雑誌とにらめっこでエアチェック!イーグルスのNewアルバム「呪われた夜」を2日に渡って紹介するような番組だったのかな。

ラジオから流れた曲(僕のカセットに入っていた曲)は、収録曲を飛ばし飛ばしでA面:「One Of These Nights(呪われた夜)」「Hollywood Waltz」「Journey Of The Sorcerer (魔術師の旅)」、B面に行って「Lyin' Eyes(いつわりの瞳)」「Take It To The Limit」「After The Thrill Is Gone」「I Wish Peace(安らぎによせて)」だったように記憶しています。

でも「魔術師の旅」は歌が入ってなくて長いので、いつも飛ばしていたような気がする...作者バーニー、ゴメンね(^▽^;)。

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◆そのなかで"After The Thrill Is Gone"は中学生の僕には意味はよくわかりませんでしたが、ボーカルがグレンとドンで交代に取り、そこにドン・フェルダーのギターが絡んでくる。そしてドンがボーカルを取る箇所からラストにかけてコーラスがいいんです。そして歌いあげたときには何かそれはそれでスッキリしたものがあるような...。

ドン・フェルダーの弾くギターも最初は押さえ気味で始まるけど、後半は盛り上げてくれます。そしてLPではこの曲が終わったあとで「安らぎによせて」のイントロが始まるあたりは好きだったな。

◆イーグルスのグレイテストヒッツのライナーノートに書かれているこの曲についてのドンとグレンのコメントです。

ドン:なんとなく見過ごされてきた曲だが、僕はとてもいい曲だと思う。イーグルスをめぐるあらゆる状況には、胸躍るようなこともあったけど、輝きの一部は徐々に失われつつあった。俺たちは個人としての、そしてプロとしての人生のなかに混合されるようになっていった。
グレン:予想外にヒットした曲だね。とても内省的な曲、作り過ぎてないことを願っているけれど。ダブル・ミーニングがたっぷりで、皮肉もたっぷりだった。「情熱に欠けた愛なんて/愛なんていえないよ…」…純然たるヘンリー…。

ダブル・ミーニング...情熱のなくなった"愛の終わり"の体裁の曲ですが、それは"イーグルス"というバンドに対しての想い、という意味もかかっていたということなんでしょうね。中学生じゃそこまでわからなかったよ(-_-;)。

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(Henley, Frey)

Released in 1975
From The Album"One Of These Nights"

:原詞は太字

Same dances in the same old shoes
Some habits that you just can't lose
There's no telling what a man might use,
After the thrill is gone

馴染んだいつもの靴で踊るいつものダンス
いくつかのクセはやめられそうにない
ある男が失ったのは何だったのだろうか
ワクワクした気持ちがなくなった後で

The flame rises but it soon descends
Empty pages and a frozen pen
You're not quite lovers 
and you're not quite friends
After the thrill is gone, oh,
After the thrill is gone

炎は燃え上ってもだんだんと収まるもの
真っ白なページに凍り付いたペン
恋人だとも言えないし
友だちとも言い切れない
ときめきが消えてしまった後で
気持ちが萎えてしまったその後で

What can you do when your dreams come true
And it's not quite like you planned?
What have you done to be losing the one
You held it so tight in your hand well

夢がかなったとき 何ができるんだい?
目指してた夢とすっかり違ってたとしたら?
そいつを失うなんて何をしていたんだい?
あんなに強く手に握りしめていたというのに

Time passes and you must move on,
Half the distance takes you twice as long
So you keep on singing for the sake of the song
After the thrill is gone
After the thrill is gone

時は流れゆく 動き出さなきゃいけないね
半分の距離だって2倍の長さになってるんだ
だからきみは歌のために歌い続ける
感動する心がなくなってしまった後で
スリルが消えてしまった後で

You're afraid you might fall out of fashion
And you're feeling cold and small
Any kind of love without passion
That ain't no kind of lovin' at all, well

きみは時代遅れになることを恐れてる
寒さに震えて小さくなってるのさ
情熱のなくなった愛なんて
そんなの愛とは言えないよ...だから

Same dances in the same old shoes
You get too careful 
with the steps you choose
you don't care about winning 
but you don't want to lose
After the thrill is gone

お馴染みの靴を履いていつものダンス
とても注意深く選ぶんだ
どのステップで踊るかを
勝つことに興味はないけれど
負けるのは嫌なんだ
ワクワク感がなくなってしまっても

After the thrill is gone
After the thrill is gone, oh
After the thrill is gone 

感動する心がなくなってしまった後で
ワクワク感が消えてしまった後で ああ
スリルが去ってしまった後で...


(Words and Idioms)
descend=下りる、降りる、降下する
for the sake of...= … のために

日本語訳 by 音時

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◆彼らの描いていた「夢」とは何だったのでしょう。

夢がかなったとき 何ができるんだい?
目指してた夢とすっかり違ってたとしたら?

でも、バンドへの想いがここまで終わろうとしていたなかで…よく「ホテル・カリフォルニア」を作成したなあと思ってしまう。バーニー脱退後、ジョー・ウォルシュの参加などからも、刺激されるもの、表現したこともあったんだろうな…。

このブログでこれまで取り上げてきたイーグルス(関連)の曲の和訳記事はこちらです。



◆アルバムのラストを飾るのが「安らぎによせて(I Wish You Peace)」。
"After The Trill Is Gone"の後に続けて聴いてください。(和訳記事