ジョン&ヨーコの展示会"Double Fantasy"が東京六本木で10月6日から開催されています。
公式サイト
コロナ感染対策で時間帯別に人数制限があるから行くなら予約しないといけないかな…。

以前、ジョン・レノン・ミュージアム(さいたまスーパーアリーナ)は僕の実家のそばにあって、よく行った…。閉館が名残惜しく、ジョンの詩が書いてある最後の部屋にずっといた記憶があります。チケットと来館のしおりを取ってあります。そこになかった資料なんかもあるのかな…。

◆こうやってジョンの作品の和訳をすると、以前聴いていたときに感じたジョンのメッセージがまた違ったように聞こえてきます。僕が実際に1年また1年と色んな経験をして(さらにおじさん化!?)いってるからかと思いますけど...(^▽^;)

 “Instant Karma”・・・若いときは何のことだろう?と思い、ジョンの作品ではありつつも、どちらかというとサウンド面のかっこよさだけで好きでした。でも今回、この曲を取り上げようと色々調べたりすると・・・月並みな言葉かもしれませんが、ジョンの「人間賛歌」の曲なんだなあと実感しました。

◆ジョン・レノン、Playboy Interview(1981年2月・3月)から“Instant Karma”について。

ふと思いついた曲。誰もがKARMA(因縁)を追いかけていた。特に60年代はね。だけどカルマというのは、人の過去や未来に影響すると同時に、インスタントなものだと僕にはひらめいたんだ。人が今やっていることへの反応が絶対にある。
そのことをみんなはよく理解しておくべきなんだ。同じように僕はアートのひとつの形式としてコマーシャルや宣伝にすごく興味がある。とても面白いよ。だからインスタント・カルマのアイディアっていうのは、インスタント・コーヒーのアイディアみたいなもので、何かを新しい形態で示すことなんだよ。そのへんがぼくはとにかくちょいと好きだったんだ。

うーむ、(^▽^;)。なかなかわかりにくいなあ。まずはこの曲の歌詞を見てみましょうか。


instantka


Writer(s): John Winston Lennon
 Copyright: Lenono Music 

Released in 1970
US Billboard Hot100#3
From The Album"Shaved Fish"(1975)

:原詞は太字


Instant Karma's gonna get you
Gonna knock you right on the head
You better get yourself together
Pretty soon you're gonna be dead

「因果」がすぐにきみに降りかかる
きみの頭を今すぐに殴りつけてくるのさ
気を確かに持たなきゃいけないよ
さもないとすぐにあの世行きさ

What in the world you thinking of
Laughing in the face of love
What on earth you tryin' to do
It's up to you, 
yeah you

きみはいったい何を考えてるの?
愛に直面して笑ってるなんてさ
きみはいったい何をしようとしてるの?
それはきみ次第なんだ 
なあ きみなんだぜ

Instant Karma's gonna get you
Gonna look you right in the face
Better get yourself together darlin'
Join the human race

すぐに回ってくる「因果」だってあるよ
そいつはきみの顔をまっすぐ覗き込んでるぜ
落ち着いてよく考えてみろよ
人間だったら当たり前のことさ

How in the world you gonna see
Laughin' at fools like me
Who in the hell d'you think you are
A super star
Well, right you are

きみは何がわかるっていうのかい?
俺みたいなバカ者を笑い飛ばすのかい
自分のことを誰だと思ってるんだい?
スーパースター?
ああ 間違いなくそうなんだろ

Well we all shine on
Like the moon and the stars and the sun
Well we all shine on
Ev'ryone come on

ああ 俺たちはみんな輝いてるんだ
月のように 星や太陽のように
ああ 俺たちはみんな輝いてるんだ
誰だってそうなんだよ!

Instant Karma's gonna get you
Gonna knock you off your feet
Better recognize your brothers
Ev'ryone you meet

すぐに“おはちが回って”くるよ
きみなんてすぐにやられちまうだろうね
こう思った方がいいんだぜ
“人間みな兄弟、例外はいない”ってさ

Why in the world are we here
Surely not to live in pain and fear
Why on earth are you there
When you're ev'rywhere
Come and get your share

俺たちどうしてここで生きてるんだい?
痛みや恐怖に怯えて生きるためじゃないだろ?
きみはどうしてそこにいるんだい?
どこに行ったって
自分の分け前を受け取るのさ

Well we all shine on
Like the moon and the stars and the sun
Yeah we all shine on
Come on and on and on on on
Yeah yeah, alright, uh huh, ah

Well we all shine on
Like the moon and the stars and the sun
Yeah we all shine on
On and on and on on and on

そしたら 俺たちはみんな輝けるんだ
月のように 星や太陽のように
ああ 俺たちはみんな輝くのさ
ずっとずっと 輝いていくんだ

俺たちはツケを払って生きていく
そしたら俺たちは輝ける
月のように
星のように
太陽のように
そうやって生きていくんだ
それが俺たち人間の輝かしい生き方
ずっとずっと 続いていくのさ

Well we all shine on
Like the moon and the stars and the sun
Well we all shine on
Like the moon and the stars and the sun
Well we all shine on
Like the moon and the stars and the sun
Yeah we all shine on
Like the moon and the stars and the sun 

自分の行いに責任を持て
そうしてひとりひとりが輝いていく
月にだって
星にだって
太陽にだって 負けてない

ひとりひとりのかけがえのない人生...


(Words and Idioms)
what in the world =一体全体
get yourself together =気持ちを落ち着かせる 考えをまとめる

日本語訳 by 音時


◆“Karma”=因縁、因果、という意味。カルチャークラブ(ボーイ・ジョージ)は“カルマ”について、カメレオン=“気まぐれ”と表現(カーマは気まぐれ)しましたね。赤にも、金色にも、緑にもコロコロ変わっていく因果。ジョンのインタビューを見て、ジョンが同じことを言ってたんだなと思いました。

 「因果」の思想、というのは「前世」の影響や「来世」に反映するもの、と思われていますよね。1960年代はこの思想が流行りました。でも前世や来世の話ではなく、ヒトが何か行ったら、そのことが理由となり、すぐに何かが変わっていく、すべては因果関係がある。「インスタントな因果関係」というのは、何か出来事があった場合、そのことがなぜ起きたのかよく振返ってみると、その理由は自分の行いにあるんじゃないか。別な言い方をすれば“自分のケツは自分で拭く”・・・ということなんだと思います。

ひとりひとりがそのことを自覚する、役割や責任を果たしていく・・・そんな生き方をすればこそ、人間の人生は誰だって月にも星にも太陽にも負けないくらい輝けるはずなのではないか・・・! 

間違えちゃいけない。誰でも輝けるんじゃない。“Instant Karma”というものは、例外なく人間なら誰にだって降りかかってくるもの。それを自覚してない人は輝けない、と歌っているようにも思えます。
ジョンは確かに自分は売れて大スター、スーパースターになったけど、自分のツケを自分で払っているのか?と自分に問いかけたんじゃないかな。人間はそのことが一番大切で、スーパースターかどうかなんて関係ない!というジョンの声が聞こえます。

この曲を和訳したら、この曲がさらに大好きになってしまいました!

◆サウンド面の話をウィキペディアから引用します。

この曲のプロデュースはフィル・スペクターに依頼し、ジョンはオールド・ロック調にアレンジしてくれと注文をつけた。フィルは言われたとおりにプロデュースし、結果、オールド・ロック調に仕上がった。ジョンにフィルの起用を薦めたと言われるジョージ・ハリスンもギターで参加している。なお、ヨーコによるとこの曲はレコーディング当日の朝にジョンが作曲し、夕方から実際に録音を開始して深夜には完成。その全てをわずか1日で済ませたという。ジョンの声は歪みエフェクトがかけられている。

ダウンロードinsutanto


◆"インスタント・カーマ"が最高位3位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles Week Ending 11th April, 1970

おお、知らなかった!1位が"Let It Be"の週だったんだ!
2位はジャクソン5、5位が"明日に架ける橋"などスゴイ(^^♪

-1 2 LET IT BE –•– The Beatles
-2 4 ABC –•– Jackson 5
-3 3 INSTANT KARMA (We All Shine On) –•– John Ono Lennon
-4 6 SPIRIT IN THE SKY –•– Norman Greenbaum 
-5 1 BRIDGE OVER TROUBLED WATER –•– Simon and Garfunkel

-6 5 LOVE GROWS (Where My Rosemary Goes) –•– Edison Lighthouse
-7 7 HOUSE OF THE RISING SUN –•– Frijid Pink 
-8 9 COME AND GET IT –•– Badfinger 
-9 10 EASY COME, EASY GO –•– Bobby Sherman
10 8 THE RAPPER –•– The Jaggerz

◆TOP OF THE POPSにも出てるんだな!ヨーコはまたもや目隠ししてパフォーマンス。冒頭のビデオでは編み物をしていましたが、こちらでは、「SMILE」「PEACE」「HOPE」「BREATHING」というフリップを出します。うーむ、アーティストがやることはよくわからん(^▽^;)。



◆JOHN LENNON LIVE IN NEW YORK CITY - INSTANT KARMA 



(この記事で参考にしたページ)
・Wikipedia インスタント・カーマ
・John Lennon PLAYBOY Interview(集英社)