7月23日より「GYAO!」さんにて無料視聴が可能となった3組のアーティストのBillboard Liveの来日ステージの模様。7月最終版になかなか楽しめました!

<スリー・ディグリーズ>、<スウィング・アウト・シスター>、<メリサ・マンチェスター>の3組。僕は順番に観てきたのですが、最初の2組を1夜ずつ観た後で、4連休後半からちょっと仕事が忙しくなってなかなか観ることができなくなってしまいました(-_-;)。
 ちょっとしたこだわりで、1日2ステージあるBillboard Liveの雰囲気を出そうと、2nd Stageを観に行ったつもりで21:30から観ていたので…忙しくなってその時間に見られない!映像は1st Stageだったので19:00くらいに観始めるべきでしたが(^▽^;)。

   nam.tok.mooさんやトップフォ―ティーさんの「観ました!」報告にプレッシャーも感じながら…(ご報告、ご感想ありがとうございました)。

 ちなみにこれらのライブ映像は、公演開催時に「フジテレビNEXT」にて生放送されたものでライブの臨場感も楽しめます。
 配信期間は、2020年7月23日(木・祝)19:30 ~ 2020年12月31日(木)23:59とのこと。「GYAO!」にて無料で何度でも視聴が可能です。
(こちらのBillboard LiveさんのWebページから観られます)


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◆さて、メリサのステージは…これは観に行かれた方、かなりお得だったライブだったと思います!

メリサ・マンチェスター / Melissa Manchester(Vocals,Piano)
ステファン・オバーホフ / Stephan Oberhoff (Keyboards,Guitar,Vocals,Percussions)
スーザン・ホルダー / Susan Holder(Vocals,Percussions)

3人の構成で演奏もシンプル、でも1曲1曲にメリサがMCを入れ、その曲への想いなども語り、客席と一緒にライブを進めていきます。
ファンを大切にし、また、とりあげる楽曲に対してのメリサの想いを感じました。
セットリストには往年のカバー曲も歌われ、それもよかったのですが、やはり彼女のオリジナル曲の豊富なこと。あらためてソングライターとしての実力も感じました。

(セットリストはこちらに出ていますね)


今回はライブでも歌われた、1975年に全米30位を記録した「Just Too Many People」を和訳しました。この曲、邦題は「想い出にさようなら」と付けられていました。

 歌詞では、"誰かがずいぶん前にこんなことを言ってたわ…"と始まり、その人が言っていたことが綴られていきます…。どこまでがその人が言ったことなのか、確実には判明していませんが、もしかして、歌詞のすべてがその人の言っていたことなのかな?…そう思って和訳しています。

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written by Vincent Jr Poncia、Melissa Manchester
Lyrics © BMG Rights Management, Sony/ATV Music Publishing LLC

Released in 1975
US Billboard Hot100#30
From The Album“Melissa”





:原詞は太字

Somebody told me a long, long time ago
O baby - I feel a change in me
Is comin' on
I've found the strength I need
To carry on
Something's come over me at last

誰かに言われたことがあった
ずいぶん前のことよ
"ああベイビー
僕のなかに変化がやってきたんだよ
生きていくための強さを見つけたんだ
欲しかったものを
ついに身に付けられたんだ"

Sweet darlin' - long as you stay by me
I'm halfway home
I can see brighter days before me
Tho' it's been stormy
At least I know I'm not alone

"愛しいきみ
きみが僕のそばにいてくれる限り
僕は道の半ばまで来てるってわかる
僕の前には輝く太陽が顔を出してるのさ
ずっと嵐の日が続いていたってね
自分が少なくともひとりじゃないって
わかることができたんだ"


'Cause there's just too many people
In this world
Who are undecided
There's just too many broken people
Afraid to take a stand

There's just too many lonely people
Livin' in a house divided
By loneliness and sorrow
I'll never understand

"だってこの世にはこんなに多くの
迷ってる人がいる
こんなにたくさんの人が打ちひしがれて
自分の意見を言えないでいるんだ

こんなにたくさんの孤独な人たちが
ばらばらになった家で暮らしてる
寂しさと悲しみに包まれて
どうしてそうなってしまうんだろう?"


Somebody told me a long, long time ago
Remember when you need something to believe in
Look in my eyes to find your heaven
I'll make it happen -
I need to know you're there

誰かに言われたことがあった
ずいぶんと前のこと
"信じるものが必要なとき 覚えておいて
僕の瞳を見れば そこに天国が見えるから
僕が何でもやってあげるよ
きみがそこにいてくれたなら"

'Cause there's just too many people
In this world
Who are undecided
There's just too many broken people
Afraid to take a stand

There's just too many lonely people
Livin' in a house divided
By loneliness and sorrow
It's more than I can stand

だって
この世にはこんなに多くの
決めきれない人がいて
こんなにたくさんの人が打ちひしがれて
自分の立場を表明できずにいるんだ

こんなにたくさんの孤独な人たちが
ばらばらになった家で暮らしてる
寂しさと悲しみに包まれながら
なぜなのか 僕には我慢できない…


Somebody told me
Somebody told me
Somebody told me…

誰かが言っていたことよ
誰かがね…

'Cause there's just too many people
In this world
Who are undecided
There's just too many broken people
Afraid to take a stand

There's just too many lonely people
Livin' in a house divided
By loneliness and sorrow
It's more than I can stand

この世には
あまりにもたくさんの人が
心に迷いを抱えてる
あまりにもたくさんの人が
自分の意見を言えないでいるの

あまりにもたくさんの人が
寂しさと悲しみに包まれて
ばらばらな家で暮らしてる
私にはそれが我慢ならないの…

(Words and Idioms)
halfway home 《be ~》=中間地点にいる
undecided=決心できないでいる、決めかねている
take a stand=立場を表明する, 立場をはっきりさせる
broken man=失意の人
cf.A house divided cannot stand.
=((諺))ばらばらの家[家族]は立ちゆかない(◇聖書より)
make something happen=~を実現させる
be more than one can stand=堪忍できない 

日本語訳 by 音時

◆勝手な想像ではありますが「ある人が言っていたこと」の「ある人」とは、この歌詞の主人公にとって「とても大切な人」。その人は主人公といるといつも幸せだし、自分も幸せにあげたい、と愛を表現してくれた人。でもその人は自分たちだけが幸せではいいと決して思えなくて、人々を苦しめている様々な社会の問題についてマジメに考える人でもありました。この曲が歌われたのは1975年です。ベトナム戦争終結が1975年4月ですから、"そのずいぶん前にある人が言っていた"その時は、間違いなくアメリカも戦中だったわけですし…。

 そして…わかりませんがもしかすると、そういう社会問題に身を投じていって、最終的には彼女との愛を捨ててしまった人…その人との想い出…。

でも「誰かが言っていたことよ…」とは言いながら、最後にはその人が言っていたことを自分も理解して、自分の意見を言えなかった沢山の人々のうちの一人であった彼女(Afraid to take a stand)も自分の想いを話せるように成長したことに感謝している…そんな物語を想像しました。

 当初、"Just Too Many Pepple"がどうして邦題「想い出にさようなら」になるのか、よくわからなかったのですが、こんな捉え方をしたら、腑に落ちました。
 もう名前も知らない誰かさん(本当は彼女は忘れられるはずがなく覚えているのです)がこんなことをかつて言っていたわ…、人に語ると同時に、若い頃の想い出にさようなら、を告げたんでしょうね。

◆アルバム"Melissa"が当初CBSソニーから発売された際の邦題「麗しのメリサ」の帯に書かれたキャッチ。

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"ニューヨークのときめき…都会の知性と自然への憧れ。女性歌手ブームの頂点に出現した期待の美しき本格派"

…「美しき本格派」って書いてあると、そうでない女性歌手がいっぱいいたってことですよね(^▽^;)
…これは知らなかった!"Just Too Many People"はメリサのアルバム「麗しのメリサ」(Melissa)国内盤では当初の邦題は「ニューヨークの谷間で」だったんですね。歌詞に"NY"も出てこないのにこれは強引すぎる邦題だなあ(^▽^;)。

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ちなみに、その後、レーベル(アリスタ)の発売権が日本では東芝EMIになって、邦題のタイトルが「想い出にさようなら」になっています。あっ、この時来日したんですね。行きたかったなあ。

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◆ところで"Just Too Many People"をメリサと共作している"Vini Poncia"さんは、米国のソングライター兼プロデューサーの方で、メリサのアルバムのプロデューサーでもあります。

 この方の手掛けた作品をWikipediaで調べてみたところ、リンゴ・スターの"リンゴ"や"グッドナイト・ウィーン"ほか数々のアルバムを手掛けているんですね。ソングライターとしては共作ではありますが、レオ・セイヤー"You Make Me Feel Like Dancing"や、キッスの"I Was Made For Loving You"も彼の作品だったとは知らなかった…(^▽^;)。