この曲もロマンティックなヒットになりました。タイトルは"今夜 愛させておくれ"なのですが、邦題では“恋のスターライト”。

 歌詞に“There's a million stars in the sky"とあるので邦題はそのあたりからきてるのかな。でもなかなか素敵な邦題だと思います。イントロのサックスはデビッド・サンボーン。ゲスト出演とのことですよ。

◆"ピュア・プレイリー・リーグ"(PPLと略されることもある)の結成は69年。クレイグ・フラーを中心にオハイオ州を拠点に活動。グループ名は1939年のエロール・フリン(Errol Flynn)主演のカウボーイ映画「Dodge City」に出てくる"婦人禁酒同盟"の名前から取られたとのこと!(メンバーが好きな映画だったんですかね)

 1973年の「Amie」が全米27位のヒットを出します。その後、数々のメンバー変更を重ね、80年にヴィンス・ギルをヴォーカルに迎えると"I'm Almost Ready"を34位に、そしてこの"Let Me Love You Tonight"がトップ10ヒットになります!1981年には"Still Right Here in My Heart" を28位とします。

◆バンドはその後コンスタントな活動を続けますが、1983年にギルは独立。カントリー・シンガーとして大成功を収めます。(男性カントリー歌手で最高の20回グラミー賞を受賞。2007年 、カントリー・ミュージック殿堂入りを果たしています)

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 やっぱり作る曲もいいけれど、声もいいものな。余談になりますが、ダイアー・ストレイツのマーク・ノップラーはダイアー・ストレイツにギルを誘ったらしいですよ(ギルは断った。しかしダイアー・ストレイツのアルバム『オン・エヴリー・ストリート』ではバックコーラスで参加している)

 バンドは1987年のアルバム"Mementos"をリリースしたあと1988年に活動を休止、1998年から2002年に再結成、休息を取って2004年から現在に至るまで、年間最低100のステージはこなしているということ!すごいですね。

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(Wilson, Green and Woodward) 

Released in 1980
US Billboard Hot100#10
From The Album“Firin' Up”

:原詞は太字

Dark clouds are blowing in the wind
He's crossing your mind again
You got that sad sad feeling
From a broken heart
Feeling so close to the edge

暗い雲が風に吹かれている
ヤツのことが頭に浮かんでるのかな
きみは恋に破れて
つらい思いをして
もう悲しみの淵まできているんだね

Let me love you tonight
There's a million stars in the sky
Let me love you tonight
I'll make everything all right

今夜 きみを愛していいかい?
夜空に沢山の星がまたたいてるよ
今夜 きみを愛させてほしいんだ
僕がすべて大丈夫にするから

When you find out how good love can be
You're so lost when it's such a free
They say once in your life
You find someone who's right
Someone who loves you like me

素敵な恋をしてそれがどんな風かわかると
自由だから悩んでしまうよね
誰だって人生に1度は
本当の相手に出会えるんだ
きみを愛してくれる人に 
そう僕みたいにさ

Let me love you tonight
There's a million stars in the sky
Let me love you tonight
I'll make everything all right

今夜 きみを愛していいかい?
沢山の星が僕らを見守っているよ
今夜 きみを愛させてほしい
何も心配しなくていいからね

When the moon has forgotten
What the night is about
And the stars can't work 
and phases out
Hold me tighter than tight
When the daylight comes
It'll be all right

月が夜ってどんなだったか
すっかり忘れてしまったとき
星が瞬くのをやめて
だんだん消えてしまうとき
僕をもっともっとぎゅっと抱きしめてよ
朝になる頃には
もう何もかも大丈夫になってるさ

Let me love you tonight
There's a million stars in the sky
Let me love you tonight
I'll make everything all right

今夜きみを愛させてよ
夜空に星がいっぱいまたたくその下で
今夜きみを愛したいんだ
すべて僕にまかせていいから

Let me love you tonight
Let me love you tonight
Let me love you tonight
Let me love you tonight
Let me love you tonight

今夜僕と過ごそうよ
今夜きみを愛させてよ
今夜僕と過ごそうよ
今夜きみを愛させてよ

日本語訳 by 音時


PPL Let Me


◆ピュア・プレイリー・リーグのトップ40ヒッツは以下の4曲になります。
(1973) "Amie" #27位
(1980)"I'm Almost Ready" #34位
(1980)"Let Me Love You Tonight" #10位
(1981)"Still Right Here in My Heart" #28位

◆“恋のスターライト”が最高位10位になった週の全米チャートです。
US Top 40 Singles July 12, 1980

ポールの「カミング・アップ」の1位が3週目。次の週はビリーが初めてのNo1に!「ローズ」も名曲でした。オリビア「マジック」の動き14→8位とがいいですね。

-1 1 COMING UP(Live At Glasgow) –•– Paul McCartney and Wings
-2 4 IT’S STILL ROCK AND ROLL TO ME –•– Billy Joel
-3 3 THE ROSE –•– Bette Midler
-4 5 LITTLE JEANNIE –•– Elton John
-5 8 CUPID / I’VE LOVED YOU FOR A LONG TIME (Medley) –•– The Spinners

-6 7 STEAL AWAY –•– Robbie Dupree
-7 2 FUNKY TOWN –•– Lipps, Inc.
-8 14 MAGIC –•– Olivia Newton-John
-9 10 LET’S GET SERIOUS –•– Jermaine Jackson
10 11 LET ME LOVE YOU TONIGHT –•– The Pure Prairie League

◆この曲も爽やかでいい!"Still Right Here In My Heart" Pure Prairie League- (Live 1981)




(この記事で参考にしたページ)
・全米トップ40研究読本(学陽書房)
・Wikipedia Dodge City
・Wikipedia Pure Prairie League
・Wikipedia Let Me Love You Tonight
・Wikipedia ヴィンス・ギル