キャロルの歌うこの曲は、この1971年6月18日 ニュー・ヨークのカーネギー・ホールでのライヴ・アルバムのみで聴くことができます。
  "After All This Time"..."こんなことがあったあとでも"="結局のところ"というニュアンスでしょうかね。

◆キャロルのアルバム「つづれおり」は1971年6月19日付の全米アルバムチャートで見事1位に登りつめました。この"カーネギー・ホール・コンサート"ライヴ・アルバムで収録したライヴは6月18日、そう、ほぼ同時期なんですね。

 沢山のアーティストに曲を提供し、ヒットチャートにソングライターとしては名前が出てはいましたが、キャロル自身がアーティストとしてチャートを賑わすことはこれまでありませんでした。しかし、アルバム「つづれおり(Tapestry)」がじわじわ売れ始め、盛り上がりのなかで、キャロルが生まれ故郷であるニュー・ヨークの名門劇場での初めてのコンサート!ファンも、キャロル自身も感慨深いものがあったでしょうね。

コンサートも終盤"Beautful"を歌ったキャロルは「すぐ戻るわね(I'm gonna be right back…」と言って、一度ステージを去ります。ファンは沈黙のなかで息をのみます。すると再び現れたキャロルは、1本のギターを持った男性と現れます。大きな歓声が続きます。
  "驚いたでしょ!(Surprise!)"。ジェイムス・テイラーでした。キャロルとジェイムスは"You've Got A Friend"と"Will You Still Love Me Tomorrow"からのメドレーを一緒に歌います…。


◆このライヴCDのライナーノーツを書いている萩原健太さんによると、当初は、このコンサートのキャロルとジェイムスの"You've Got A Friend"の未発表音源が、1994年発売のキャロルのボックス・セット"A Natural Woman"に収録されたのが最初。それが1996年にコンサート全貌がライヴCDとして発売された、ということです。キャロルの人気がさらに高まった歴史的なコンサートのライヴCD。とても貴重です。

**********

71dP3muPaTL._AC_SL1500_


(Carole King)

Released in 1971
From The Album
"The Carnegie Hall Concert"(Amazon.co.jp)

:原詞は太字

Ooh, I get a feeling every night 
when you come home
That life is sweet, yeah, baby
Sweeter than a honeycomb

ああ 感じるの
あなたが家に来る夜はいつだって
人生が甘くなるの yeah baby
ハチの巣よりも甘いのよ

And oh, darlin, 
I'm so glad that you are mine
And that you still love me 
after all this time

だから ダーリン
あなたが私のものになって
こんなに嬉しいの
あなたが私をまだ愛してくれている
いろんなことがあった後でも

You bring music to my soul
Yes, and I can hear it play
Sweeter and longer and stronger
With each and every passing day

あなたは私の魂に音楽を運んでくれる
そう 演奏が聴こえるの
過ぎて行く毎日が
とても甘くて
もっと長い音 より強い音がね

And, oh lord, 
our love is just like vintage wine
Because it's still so good 
after all this time

そう 神さま
私たちの愛はヴィンテージもののワインよ
だって 今でもとても素敵なの
今度のようなことがあった後でも

I believe, 
I believe with your sweet love
That you could make a tiger tame
Fill a desert full of rain
Bring me joy when I'm in pain

信じてる
信じてるの あなたの素敵な愛が
虎だって手なずけることができるわ
私が苦痛にさいなまれてたら
歓びを運んできてね 

And even on the coldest winter day
I can hear my heart sing, yeah, baby
For the warmth and the light 
and the love you give me
To me it's like an early spring

冬の一番寒い日でさえ
私の心が歌ってるわ ベイビー
温かさと光 
あなたが私にくれる愛のための歌
私にとっては早春みたい

No matter what the season, 
there can be no doubt in my mind
That I still love you 
after all this time

季節なんかどうだっていいの
私の心にはなんの疑いもないわ
あなたをいまだに愛してる
いろんなことがあった後でも…

You know I still love you 
after all this time

そう あなたをいまだに愛してる
結局のところそうなのよ

(Words and Idioms
after all this time=このようなことがいろいろあった後で

日本語訳 by 音時

carole-king-1971

◆この時のカーネギー・ホールでのライヴ曲目は以下の通り。
アルバム "Writer"、"Tapestry"からの曲を中心に、ダニー・コーチマーとチャールズ・ラーキーと3人組を組んだ"The City"の"Snow Queen"のほか、この時点では未発表曲の次作「Music」からの楽曲、そしてそれ以外の曲が1曲、これが"After All This Time"でした。

-1. I Feel The Earth Move (T)
-2. Home Again (T)
-3. After All This Time
-4. Child Of Mine(W)
-5. Carry Your Load(M)
-6. No Easy Way Down(W)
-7. Song Of Long Ago(M)
-8. Snow Queen(Th)
-9. Smackwater Jack (T)
10. So Far Away (T)
11. It's Too Late (T)
12. Eventually(W)
13. Way Over Yonder (T)
14. Beautiful (T)
15. You've Got A Friend (T)
16. Will You Still Love Me Tomorrow(T)
  ~Some Kind Of Wonderful(M)
  ~Up On The Roof(W)
17. (You Make Me Feel Like) A Natural Woman(T)

(Th)…The City
(W)…Writer
(T)…Tapestry
(M)…Music


◆"After All This Time"は女性R&Bヴォーカリスト“メリー・クレイトン”に提供した曲のセルフカバーです。メリーは"Tapestry"にバッキング・ヴォーカルとして参加していましたね。




メリーのヴァージョンは全米71位のヒット、邦題は「時は過ぎても」でした。

◆カーネギー・ホールコンサートから"Snow Queen"。キャロルの"ザ・シティ"時代の曲です。のちに他のアーティストに提供したセルフカバー曲の多く入ったアルバム"Pearls"にスタジオヴァージョンが収録されました。