"Broken Wings"と"Kyrie".Mr.ミスターは2枚の全米No1ヒットを出しましたね。
彼らはロサンゼルスでスタジオ・ミュージシャンとして活動していたリチャード・ペイジ、スティーヴ・ジョージが結成した「ペイジズ」というバンドが前身になります。

ペイジズ解散後、ペイジとジョージは新たなメンバーを加えて「Mr.ミスター」を結成、1984年にデビューしました。
◆最初はなかなか売れず。リチャード・ペイジは言います。
デビューアルバムのときは、作る前からヒットを狙った。どうしてもヒット曲が欲しくて、マーケットやラジオ番組にぴったりの曲を作ろうとしたんだ。でもどれもうまくいかない。そういうのってかえって難しいやり方なんだ。告白するのも恥ずかしいね。アーチストらしさのかけらもなく、ヒットのために意味のない努力を続けていたんだ。
そのことに気づいた彼らはレコード会社(RCA)に次作のアルバムは自分たちにプロデュースさせてくれるよう求めたそうです。でも…それもなかなか…レコード会社が、彼らが自分たちで気に入った曲じゃないアップテンポの曲をシングルに選ぶなどしてしまい、なかなか厳しかったようです

◆"Broken Wings"はそんななかでできた曲でした。
ぼくたちは曲を作ろうとはしていなくて、リズム・マシーンが動いていて、ぼくはベースラインを弾き始めた。気が付くと曲はもうできていたんだ。偶然みたいなものだったけど、幸運なことに録音テープがまわしてあったんだよ!
なんと"Broken Wings"は20分でできた曲だそうです。でもヒットするまでに時間がかかりました。チャートインしたのも発売後12~13週目のこと。彼らがもうダメだと思っていたところに、ミネアポリスやデンヴァーから火がついた…!とのこと(やったね!)

◆駄目になってしまいそうな二人、それでも彼は彼女に呼びかける。愛の力を信じよう…と。傷ついた翼は直すんじゃなく、捨て去ってしまうんだ。そして再び、新しく飛び方と自由に生きる生き方を覚えるんだ…!ビデオでは途中、リチャード・ペイジの元に、白い鳥が飛んできて"こんな風に飛ぶのよ"と語っていったようでしたね。
◆Mr.ミスターの解散の瀬戸際の頃?、リチャード・ペイジはボビー・キンボールの後釜としてTOTOのボーカリストに、ピーター・セテラの後釜としてシカゴのボーカリスト/ベーシストに誘われたそうです。両者とも超大物バンドなので、彼にとっては大出世の話だったが、自身のバンドを続けるためにいずれも断ったそうです(^-^;。もし引き受けていたら…どうなってたかな。
そんなこともあり、リチャードは顔が広く音楽仲間も多いようですね。2012年からはリンゴ・スターのリンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドにもベーシストとして参加し、2013年2月に行われた日本公演でもMr.ミスター時代の曲「キリエ」「ブロークン・ウィングス」などを披露しています。

Songwriters: LANG, JOHN ROSS / GEORGE, STEVE / PAGE, RICHARD JAMES
lyrics c Warner/Chappell Music, Inc., Universal Music Publishing Group
Released in 1985
US Billboard Hot100#1(2)
From The Album"Welcome to the Real World"
:原詞は太字
Baby, I don't understand,
why we can't just hold on
to each others' hands
This time might be the last, I fear
Unless I make it all too clear
I need you so, ohh
ベイビー 僕にはわからない
どうして僕たち互いの手を握りしめて
ただ耐えていくことができないのか
今回が最後になるのが怖いんだ
すべて解決できないとしたら…
だからきみが必要なんだ ああ
Take these broken wings,
and learn to fly again,
learn to live so free
And when we hear the voices sing,
the book of love
will open up and let us in
Take these broken wings
傷ついたこの翼を取り去って
飛び立つことを再び覚えるんだ
そして自由に生きていくことを
2人があの歌声を耳にしたら
「愛の書」が開かれ
僕らの名がその書に刻まれる
傷ついた翼はもういらない…
Baby, I think tonight,
we can take what was wrong
and make it right, mmm
Baby, it's all I know,
that you're half of the flesh
and blood that makes me whole,
I need you so, so
ベイビー 今夜なんだよ
僕らが間違いを改めて
正しい二人になれるのは…
ベイビー 僕がわかってるのは
きみは僕の身体の半分だってこと
そして生きた血が流れて
僕の身体は完全になれるってことだけさ
だからきみが必要なんだ…
Take these broken wings,
and learn to fly again,
learn to live so free
And when we hear the voices sing,
the book of love
will open up and let us in
and let us in
傷ついたこの翼を取り去って
飛び立つことを再び覚えるんだ
そして自由に生きていくことを…
僕ら2人はあの歌声を耳にできたら
そのとき「愛の書」が開かれ
僕らの名がその書に刻まれる
そのとき僕らは「愛の書」のなかへ…
let us in …
僕らを迎え入れてくれ…
Baby, it's all I know,
that you're half of the flesh
and blood that makes me whole,
yeah yeah yeah yeah…
ベイビー 僕がわかってるのは
きみは僕の身体の半分だってこと
そして生きた血が流れて
僕の身体は完全になれるってことだけ
yeah yeah yeah yeah…
So take these broken wings,
and learn to fly again,
learn to live so free
When we hear the voices sing,
the book of love
will open up and let us in
傷ついたこの翼を取り去って
飛び立つことを再び覚えるんだ
そして自由に生きていくことを…
僕ら2人はあの歌声を耳にできたら
そのとき「愛の書」が開かれ
僕らの名がその書に刻まれる
Take these broken wings,
You got to learn to fly
learn to live to love so free
When we hear the voices sing,
the book of love
will open up and let us in …
傷ついた翼を取り去ってしまおう
飛ぶことを覚えるんだ
自由に愛し合う生き方を身に着けるんだ
愛の歌が聞こえるかい?
「愛の書」が開かれたら
僕らはそこに名を刻もう…
(Words and Idioms)
unless=…でない限り,もし…でなければ
日本語訳 by 音時

◆"Broken Wings"が1位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles For The Week Ending December 7, 1985
フィル&マリリンの"Separate Lives"(スティーヴン・ビショップの作)に代わって、Mr.ミスターが1位になります。ハート復活"Never"もカッコ良かったですね。ライオネルリチ男の"言ってきみ、言って僕"が急上昇です。9位エディ・マーフィーの"Party All The Time"は作者はSuper Freakのリック・ジェームズ。ビデオにも登場します。
-1 3 BROKEN WINGS –•– Mr. Mister
-2 1 SEPARATE LIVES –•– Phil Collins & Marilyn Martin
-3 2 WE BUILT THIS CITY –•– Starship
-4 5 NEVER –•– Heart
-5 12 SAY YOU, SAY ME –•– Lionel Richie
-6 4 YOU BELONG TO THE CITY –•– Glenn Frey
-7 8 ELECTION DAY –•– Arcadia
-8 7 WHO’S ZOOMIN’ WHO –•– Aretha Franklin
-9 9 PARTY ALL THE TIME –.•– Eddie Murphy
10 10 SLEEPING BAG –•– ZZ Top
◆この曲がMr.ミスターのデビュー曲"Hunter Of The Night".うーむ、全米57位止まりだったのが、わかりますね…(^▽^;)。
◆息をすぅーっと吸い込み吐くと…"Broken Wings"1985年のライヴです。
◆リチャード・ペイジはリンゴ・スター&ヒズ・オールスター・バンドに参加していました。第13期、2015年 ブエノス・アイレスでのステージ。ギターはスティーヴ・ルカサー。ステージにはグレッグ・ローリーやトッド・ラングレンの姿も。
◆竹内まりやさんの「純愛ラプソディ」をリチャードが英語の歌詞でカバーしています。"You're my Lucky Star".
(この記事で参考にしたページ)
・Wikipedia Mr.Mister
・ビルボード・ナンバー1・ヒット1985-1988Ⅲ(音楽之友社)
コメント
コメント一覧 (8)
音時
が
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だいひっとまで居至るまで、時間がかかっているのですね。実力は十分なバンドで、アルバムには良い曲が沢山ありました。
それにしてもTOTOかシカゴですか。もしどちらかに加入していたらどんなグループになっていたのか、興味あります。
音時
が
しました
音時
が
しました
アーティスト名と曲名、どっちがどっち?というのありますよね。日本のアーティストですが、ロビンソンというグループの“スピッツ”という曲だとしばらく思ってました(^_^;)。
音時
が
しました
Broken Wings 聴き覚えがないのです。こんな素敵な曲なのに、、、、、。
私は、Kirie と Black/Whiteを良く聴いてました。
音時
が
しました
僕も「かんた」さんと同じで「Broken Wings」はとても印象に残る1曲でした(人気は「Kyrie」の方があるでしょうけど)。
もう既に「Broken Wings」が1位を記録した頃、シングルを買いに地元のレコード屋にチャリを走らせましたが店頭になかったので取り寄せてもらおうと思いレジで Mr.Mister の「Broken Wings」を注文お願いしますと言うと店の姉ちゃんは「??」・・・「Broken ・・・」の「ミスター・・?」何ですか?なんていう始末。タイトル名とアーティスト名が逆だよ姉ちゃん!。
と思うと同時に日本ではまだまだ浸透してないんだよなと実感した思い出があります。後日、他店で LP を買いましたが彼らの次の作品は大コケでしたね。
音時
が
しました
音時
が
しました
延々と繰り返されるベースのフレーズが、なんだかものすごく効果的な気がします。
それにしても、ピーター・セテラの後釜ですが。
ベースとボーカルということでそうなったと思うのですが、それだったら、スティングの後釜でポリスの再結成とか、グレッグ・レイクの後釜でELPの再結成とかいう話はなかったんでしょうかね。
ただ、後者の場合ですと、ユニット名がEPPになってしまいますけど。
ちなみに、1986年にELPが再結成されているようですが、そのときのドラマーはコージー・パウエルでした。
そういえばポリスで思い出しましたが、スティングとリチャード・ペイジってなんだか雰囲気が似てませんか。
音時
が
しました