この曲"That's All"はフィル・コリンズがソロで大ブレイクする前、ジェネシスとしてのヒットになりますね。エレクトリック・ピアノが印象的なナンバーです。
◆訳してみて、こんな曲だとは思ってなかったな。フィルは、奥さんとの冷えた関係を書くことが多かったので、"That's All"もそのたぐいかなと思っていましたが、このカップルは別れることはしない。でも感じることはないけど愛情は持っている。付き合っていくのは大変だけど…。まあそれだけの話。燃えるような恋ではないけど、そんな関係。それ以上でもそれ以下でもなく他に何も言うことはない、ごく普通の関係さ…。以上!ってとこでしょうかね。


◆この曲が収録されたアルバムはタイトルが"Genesis"。バンドがアルバム名に自分達のバンド名をシンプルにつける…このパターンは基本的に、そのバンドの自信作ってことなんでしょうね。メンバーの3人はアイデアを持ち寄り、協力して作られたようで、ギターのマイク・ラザフォードもこのアルバムがお気に入りのようです。
アルバム"ジェネシス"は全英No1に輝き、全米でも9位となりました。ただ"That's All"はセカンドシングルなんですね。最初のシングルカットは"Mama"。こちらは全米73位。そうか、トップ40入りしなかったんだ。だから"That's All"が1stシングルのような気がしていたんだ。
◆この曲のSongfactsにありましたが、この曲はフィルのビートルズへのトリビュート曲なんだそうです。ドラムのタッチもリンゴ・スターのスタイルで叩いているとのこと。インターネットからフィルがリンゴのドラミングについて語っているのを見つけました。
演奏しているときには他のドラマーだったらどう叩くだろうと考えて、そのスタイルを取り入れることがあるよ。"キース・ムーン(The Whoのドラマー)だったらどうかな"と思って、キース・ムーンの帽子をかぶったりもする。別な曲ではジョン・ボーナム(Led Zeppelinのドラマー)だったりスチュアート・コープランド(The Policeのドラマー)のときもあるよ。でも他のドラマーより一番頭に浮かぶのはリンゴ・スターなんだ。"That's All"や"Thru These Walls"(アルバム"Hello,I Must Be Going"に収録)なんかがそうさ。
フィルはリンゴのドラミングの素晴らしさについて、曲としては、"Ticket To Ride""Tomorrow Never Knows""Strawberry Fields Forever" あたりをあげています。

Songwriters
MICHAEL RUTHERFORD, PHIL COLLINS, ANTHONY BANKS
Released in 1983
US Billboard Hot100#6
From The Album"Genesis"
:原詞は太字
Just as I thought
it was going alright
I find out I'm wrong,
when I thought it was right
It's always the same,
it's just a shame,
that's all
思っていた通りに
物事が進んでたんだ
でもこれでいいと思ったときに
間違いに気づいたのさ
いつも同じ繰り返し
ひどい話じゃないか
でもそういうことなんだ
物事が進んでたんだ
でもこれでいいと思ったときに
間違いに気づいたのさ
いつも同じ繰り返し
ひどい話じゃないか
でもそういうことなんだ
I could say day
and you'd say night
Tell me it's black
when I know that it's white
Always the same
it's just the shame
and that's all
and you'd say night
Tell me it's black
when I know that it's white
Always the same
it's just the shame
and that's all
俺が昼と言えば
おまえは夜と言う
俺が白だと思ったときにも
黒って言えばいいさ
いつだって同じこと
残念だけど
もうおしまいさ
おまえは夜と言う
俺が白だと思ったときにも
黒って言えばいいさ
いつだって同じこと
残念だけど
もうおしまいさ
I could leave but I won't go
Though my heart might tell me so
I can't feel a thing
from my head down to my toes
Though my heart might tell me so
I can't feel a thing
from my head down to my toes
出ていこうと思ったけどここにいるよ
俺の心はそう告げてるんだけどね
頭からつま先まで
俺はもう何も感じない
俺の心はそう告げてるんだけどね
頭からつま先まで
俺はもう何も感じない
But why does it always seem to be
Me looking at you
when you looking at me
It's always the same,
it's just a shame,
that's all
Me looking at you
when you looking at me
It's always the same,
it's just a shame,
that's all
でもどうしていつも
俺はおまえを見てしまうんだろ?
おまえが俺を見たって
いつだって同じさ
笑っちゃうよ
それがすべてなんだ
俺はおまえを見てしまうんだろ?
おまえが俺を見たって
いつだって同じさ
笑っちゃうよ
それがすべてなんだ
Turning me on,
turning me off
Making me feel like I want too much
Living with you is
just a putting me through it
all of the time
turning me off
Making me feel like I want too much
Living with you is
just a putting me through it
all of the time
俺をその気にさせたり
はぐらかしたり
俺がガッツいてるような気にさせるんだ
おまえとの暮らしは
いつだって続けるだけで精一杯さ
はぐらかしたり
俺がガッツいてるような気にさせるんだ
おまえとの暮らしは
いつだって続けるだけで精一杯さ
Running around,
staying out all night
Taking it all
instead of taking one bite
Living with you is
just a putting me through it
all of the time
staying out all night
Taking it all
instead of taking one bite
Living with you is
just a putting me through it
all of the time
駆けずり回って
夜通し付き合ったって
一度だっていい思いを
させてもらえることもないのさ
おまえとの人生は
いつだって
続けるだけでも大変なんだ
But I could leave
but I won't go well
it'd be easier I know
I can't feel a thing
from my head down to my toes
but I won't go well
it'd be easier I know
I can't feel a thing
from my head down to my toes
出ていこうとすればできるけど
俺はそうしない
そっちの方が楽なんだろうけど
頭からつま先まで
俺はもう何も感じなくても
俺はそうしない
そっちの方が楽なんだろうけど
頭からつま先まで
俺はもう何も感じなくても
But why does it always seem to be
Me looking at you,
you looking at me
It's always the same,
it's just a shame,
that's all
Me looking at you,
you looking at me
It's always the same,
it's just a shame,
that's all
でもどうしていつも
俺はおまえを見てしまうのか
おまえが俺を見たって
いつだって同じこと
笑っちゃうよ
それがすべてなんだ
俺はおまえを見てしまうのか
おまえが俺を見たって
いつだって同じこと
笑っちゃうよ
それがすべてなんだ
Truth is I love you,
more than I wanted to
There's no point in trying to pretend
more than I wanted to
There's no point in trying to pretend
There's been no-one who
Makes me feel like you do
Say we'll be together
till the end
Makes me feel like you do
Say we'll be together
till the end
本当のことをいえば
おまえのことが好きなんだ
そんなつもりじゃなかったのにね
隠そうとしたって無駄なことさ
おまえのことが好きなんだ
そんなつもりじゃなかったのにね
隠そうとしたって無駄なことさ
こんな気持ちにさせてくれるのは
おまえだけなんだ
だから言ってくれよ
死ぬまでずっと一緒にいるって
おまえだけなんだ
だから言ってくれよ
死ぬまでずっと一緒にいるって
But I could leave
but I won't go
it'd be easier I know
I can't feel a thing
from my head down to my toes
but I won't go
it'd be easier I know
I can't feel a thing
from my head down to my toes
出ていくことはできるけど
俺はそうしない
そうできたら楽なんだけど
頭からつま先まで
俺はもう何も感じないのに
俺はそうしない
そうできたら楽なんだけど
頭からつま先まで
俺はもう何も感じないのに
So why does it always seem to be
Me looking at you, you looking at me
It's always the same,
it's just a shame,
that's all
Me looking at you, you looking at me
It's always the same,
it's just a shame,
that's all
でもどうしていつも
俺はおまえを見てしまうのか
おまえが俺を見たって
いつだって同じさ
残念だけど
それがすべてなんだ
俺はおまえを見てしまうのか
おまえが俺を見たって
いつだって同じさ
残念だけど
それがすべてなんだ
But I love you
more than I wanted to
There's no point in trying to pretend
more than I wanted to
There's no point in trying to pretend
There's been no-one who
Makes me feel like you do
Say we'll be together
till the end
Makes me feel like you do
Say we'll be together
till the end
こんなつもりじゃなかったのに
おまえを愛してるんだ
もう隠したって無駄なこと
こんな気持ちにさせてくれる人は
おまえ以外にいないんだから
聞かせてくれ
永遠に一緒だよって言葉を
おまえ以外にいないんだから
聞かせてくれ
永遠に一緒だよって言葉を
Just as I thought
it was going alright
I find out I'm wrong,
when I thought it was right
It's always the same,
it's just a shame,
that's all
it was going alright
I find out I'm wrong,
when I thought it was right
It's always the same,
it's just a shame,
that's all
思っていた通りに
物事が進んでたんだ
でもこれでいいと思ったときに
間違いに気づいたのさ
いつも同じ繰り返し
ひどい話だと思うけど
要はそういうことなんだ
I could say day
and you'd say night
Tell me it's black
when I know that it's white
Always the same
it's just the shame
and that's all
and you'd say night
Tell me it's black
when I know that it's white
Always the same
it's just the shame
and that's all
俺が昼と言えば
おまえは夜と言う
俺が白だと思ったときにも
黒って言えばいいさ
いつだって同じこと
悩んでも仕方ない
要はそういうこと
おまえは夜と言う
俺が白だと思ったときにも
黒って言えばいいさ
いつだって同じこと
悩んでも仕方ない
要はそういうこと
that's all…
そういうことなのさ…
(Words and Idioms)
Just as I thought=まさに私が考えていた通り
日本語訳 by 音時

◆"That's All"が最高位6位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles For The Week Ending Februry 11, 1984
ロック色が強く、楽しいチャートでした。"カーマは気まぐれ"がNo1。クールの"ジョアンナ"が迫ります。ヴァン・ヘイレンが5位に"ジャンプ"!エルトン"ブルースはお好き?"が10位です。
1 1 KARMA CHAMELEON –•– Culture Club (Virgin)-11 (2 weeks at #1) (1)
2 4 JOANNA –•– Kool & The Gang (De-Lite)-15 (2)
3 3 TALKING IN YOUR SLEEP –•– The Romantics (Nemperor)-19 (3)
4 2 OWNER OF A LONELY HEART –•– Yes (Atco)-15 (1)
5 11 JUMP –•– Van Halen (Warner Brothers)-5 (5)
6 8 THAT’S ALL –•– Genesis (Atlantic)-12 (6)
7 7 RUNNING WITH THE NIGHT –•– Lionel Richie (Motown)-12 (7)
8 10 PINK HOUSES –•– John Cougar Mellencamp (Riva)-10 (8)
9 9 THINK OF LAURA –•– Christopher Cross (Warner Brothers)-10 (9)
10 6 I GUESS THAT’S WHY THEY CALL IT THE BLUES –•– Elton John (Geffen)-16 (4)
2 4 JOANNA –•– Kool & The Gang (De-Lite)-15 (2)
3 3 TALKING IN YOUR SLEEP –•– The Romantics (Nemperor)-19 (3)
4 2 OWNER OF A LONELY HEART –•– Yes (Atco)-15 (1)
5 11 JUMP –•– Van Halen (Warner Brothers)-5 (5)
6 8 THAT’S ALL –•– Genesis (Atlantic)-12 (6)
7 7 RUNNING WITH THE NIGHT –•– Lionel Richie (Motown)-12 (7)
8 10 PINK HOUSES –•– John Cougar Mellencamp (Riva)-10 (8)
9 9 THINK OF LAURA –•– Christopher Cross (Warner Brothers)-10 (9)
10 6 I GUESS THAT’S WHY THEY CALL IT THE BLUES –•– Elton John (Geffen)-16 (4)
◆Genesis - That's All (Live at Knebworth 1990)
◆おおっこれがInvisible Touchの頃のステージセットか。Genesis performing "That's All" from the "Live at Wembley Stadium"
◆アルバム"Genesis"のオープニングはこの曲"Mama"。1stシングルになりましたが最高位は全米73位でした。フィルの変な笑い声(?)が入ったり、ドラマティックな展開をする曲なのでシングル向きじゃなかったんでしょうね。
◆ドラミングでリンゴを意識したという"Thru these walls"。アルバム"Hello,I Must Be Going" (1982)より。
コメント
コメント一覧 (10)
音時
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"Mama"の歌詞って、英語そのものは難解とは言えないけど、曲の雰囲気からして、フィル・コリンズおじさまの歌い方からして、すごく謎ですもんね。
諸説あるようですが、母親に対する息子の複雑な心境を歌ったものなのかなあ、とは感じていました。
この曲が流行った頃、十代の私は母と何故か上手く行かず、家は針のむしろのようで。。。私はツッパリでもなく、塾に行かずともそこそこの成績取ってきて、母が病気で入院していた間は家事一切切り盛りするような子でしたので、なぜ母が私に当たるのか全く理解出来ませんでした。(問題あるとしたら、私が腐女子だったことくらいか?当時腐女子という言葉は無かったけれど。。。)
で、"Mama"をヘビロテで聴いて歌ってストレス発散しておりました。
それから家を出て、大分後になって、職場で年配のおばさまがたが、「同じ自分が産んだ子でも相性があって、気の合う子と合わない子がいる」との話しを聞き...「へ〜、そういうもんなのかぁ〜。」と、残念に思うというより、妙に納得しました。
音時
が
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音時
が
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"Mama"、アメリカでは、さほど売れなかったのですかぁ。お国柄として、あまり陰気な感じは好みじゃないのかな?(映画も分かりやすいスカッとしたのが売れやすいよ〜な。)
音時
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音時
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12枚目のアルバムにして『Genesis』と名付けただけあって、力が入ったアルバム、このアルバムから、メンバーや元メンバーも含めてジェネシスの快進撃が始まりましたね。
音時
が
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僕は初期のジェネシスを聴いて、フィルじゃない!とビックリ、ドラマーと知ってさらにビックリ!でした。
音時
が
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なにせ私自身が、なぜそう結びついたのかわからないぐらいですから。
おそらく曲の雰囲気かな。
実はこの曲を初めて聞いたのは、この曲がヒットした1年後か2年後ぐらいだったと思います。
ちょうど『インビジブル・タッチ』がリリースされる前です。
たしかあのときは、弟の部屋にあったカセットにダビングされた『Genesis』をちょいと拝聴したのがきっかけです。
それを聞くまでは、フィル・コリンズがジェネシスというバンドののボーカルだったということさえ知りませんでした。
そして、このアルバムの2曲目の『ザッツ・オール』のピアノのイントロを聞いた瞬間、「あれ? この曲、『サタデー・ナイト・フィーバー』で使われていたよね?」って思ったのが勘違いの始まりでした。
しかもその勘違いを、1年ぐらい続けていたというのですから呆れます。
もちろん、あとあと調べると、この曲は『サタデー・ナイト・フィーバー』とは縁もゆかりもないどころか、年代すらメチャクチャずれているという事実も判明。
いまに思えば、その当時は、この曲の雰囲気が『サタデー・ナイト・フィーバー』っぽかったのかな? なんて思ったりもしています。
ちなみに、この『Genesis』というアルバムは、その後CDでも購入して何度も聞いたアルバムです。
それが高じてか、FMなどで『ザッツ・オール』を単体で聞き終えた後は、次の『ホーム・バイ・ザ・シー』のイントロか勝手に脳内再生されていしまうという状況に陥っています
音時
が
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音時
が
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今から考えると、年代が7年もずれているんですけれどね。
でもまさか、彼らは『サタデー・ナイト・フィーバー』を意識して『ザッツ・オール』を作った、なんてことはないでしょうね。
音時
が
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