スティーヴィーと言えば"小悪魔"の印象。そのイメージはこの曲から始まったと言えましょう。スティーヴィー自身のステージ衣装やアクションもこの曲に出てくる"リアノン"を意識したものだったように感じます。
 
◆アルバム「Fleetwood Mac(邦題;ファンタスティック・マック)」は彼(女)らの大ヒットしたアルバムです。

 フロントマンであったボブ・ウェルチが脱退し、ミック、ジョン、クリスティンの3人になってしまったマックは、当時「バッキンガム・ニックス」という名のデュオとして活動していたリンジーとスティーヴィーを知り、2人ごとバンドに入ってもらいました。
 三者三様のソングライティングとヴォーカルのマックは、ブルースバンドだった彼らの姿を封印?し、きらびやかな洗練されたPOPSを歌うバンドに変身しました。
 でも僕がしっかり聴くようになったのは1977年の「噂(Rumours)」からで、こっちを先に聴いて、それから1枚遡り「ファンタステッィク・マック」を聴く...僕はこうしてマックを聞くようになったのですが、当時、多くの人がこの順で聴いてたんじゃないでしょうか。

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◆スティーヴィーは空港でMary Leaderが書いた"Triad"という小説を買って読んだときに、その話のなかで出てくる女性の名前"リアノン(Rhiannon)"を気に入って、何か歌を書こうと考えました。実はRhiannonはウェールズの神話に出てくる女神の名前ですが、スティーヴィーはそのことは知らなかったようです。歌は約10分で書きあがりました。スティーヴィーとリンジーがマックに加入する3か月前のことでした。

 スティーヴィーはRhiannonを書き上げてから、神話のことを知り、いろんなことを興味を持って調べたようです。世の中にはほかにもRhiannonに興味を持って歌にした作品はあったようですがどれも中途半端。そこでスティーヴィーは真正"Rhiannon"の曲を作ろうと思いました。この曲がアルバム「Tusk」に収録された「Angel」だということです。この曲も好きですね~(^^)/。

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 この曲のSongfactsページによると、スティーヴィーはリンジーに手伝ってもらいながら、この曲をピアノで書いたそうで、「バッキンガム・ニックス」のセカンドアルバムに入れようとレコーディングしたのですが、フリートウッド・マックに加入することになったので、再度、メンバー達と録音し直したそうです。

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Songwriters:Nicks, Stevie
Lyrics © EMI Music Publishing, Sony/ATV Music Publishing LLC

Released in 1976
US Billboard Hot100#11
From The Album"Fleetwood Mac"

:原詞は太字

Rhiannon rings like a bell through the night
And wouldn't you love to love her?
She rules her life like a bird in flight
And who will be her lover?

リアノンが歌うわ
夜に鳴り響く鐘のような歌声で
あなたも彼女を好きになってみない?
彼女は空を飛ぶ鳥のように人生を満喫してるわ
さて誰が彼女の恋人になるのかしら?

All your life you've never seen
A woman taken by the wind
Would you stay
if she promised to you Heaven?
Would you ever win?


今までの人生のなかで見たことないでしょ?
風に乗ることができる女なの
あなたが天国に昇るのを彼女が約束できたら
あなたはここにとどまるかしら?
あなたはその誘惑に勝てるのかしら?

She is like a cat in the dark
And then she is the darkness
She rules her life like a fine skylark
And when the sky is starless


彼女は暗闇のなかにいる猫のよう
そして彼女自身が暗闇でもあるの
空に星が出ていない夜にも
陽気なヒバリのように人生を楽しんでるわ

All your life you've never seen
A woman taken by the wind
Would you stay if she promised you Heaven?
Will you ever win?
Will you ever win?


あなた今まで見たことないでしょ?
彼女は風に同化できる女なの
彼女があなたに最高の思いをさせるわよ
あなたはここにとどまるかしら?
あなたはその誘惑に勝てるのかしら?

Rhiannon, Rhiannon
Rhiannon, Rhiannon

それがリアノン
彼女がリアノン
それがリアノン
彼女がリアノン

She rings like a bell through the night
And wouldn't you love to love her?
She rules her life like a bird in flight
And who will be her lover?

夜に響く鐘の音 それが彼女の歌声
あなた彼女を好きになっちゃうんじゃない?
空を飛ぶ鳥のように人生を楽しむ自由な女
彼女の恋人になれるのは誰なのかしら?

All your life you've never seen
A woman taken by the wind
Would you stay if she promised you Heaven?
Will you ever win?
Will you ever win?


これまで見たことがないでしょ?
風に乗って飛ぶことができる女を
一緒にいるとそこは天国
そしたらあなたはとどまるかしら?
その誘惑に勝てるの?
あなたその誘惑に勝てるの?

Rhiannon, Rhiannon
Rhiannon

リアノン リアノン

Taken by, taken by the sky
Taken by, taken by the sky
Taken by, taken by the sky


空とともにある
空とともにある

Dreams unwind
Love's a state of mind
Dreams unwind
Love's a state of mind


夢の魔法が解けるわ
愛は心の魔法なの
夢の魔法が解けるわ
あなたほんとに彼女を愛してたの?

(Words and Idioms)
taken by =~に連れられている
a state of mind=心境 心理

日本語訳 by 音時

Rhiannon F


◆こちらのページ「The story behind Rhiannon」に、"リアノン"を書いたときのエピソードなどが載っていました。英語のページなので、興味がある人はお読みください。

 僕が読んで面白かったのは、
・スティーヴィーが見つけた、メアリ・リーダーの書いた本"Triad"。"誰かの家のどこかでソファに無造作に置かれていたペーパーバックだったようで、スティーヴィーも" a stupid little paperback"などと言ってました。

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・"Triad"には"リアノン"という霊に取りつかれる少女のことが書いてあって、スティーヴィーは少女のことが気になったのではなく、"リアノン"という名前が気になって、何か歌を書かなくちゃ...と思ってしまったとのこと!
・それで"Rhiannon"という名前からイメージする歌を作ってから、神話の"Rhiannon"のことについて知りました。"Rhiannon"とは"馬の神"であり、"鳥の創造主"だったそうです!(the goddess of steeds, maker of birds)

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・また、ミック・フリートウッドは、ボブ・ウェルチの後任のギタリストを探してたのであって、当初はフリートウッド・マックに誘ったのはリンジーと、バッキンガム・ニックスのプロデューサーのキース・オルセンの2人だけだったようです。でもリンジーはスティーヴィーを含めた"パッケージ取引"
(a package deal that included Stevie.)じゃないとダメだと主張して、スティーヴィーもバンドに加わることになったとのこと。

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スティーヴィーは言います。「私はこのことがなかったら学校に戻って、音楽キャリアの道を進まなかったかもしれない...」。リンジーはこの時、すでにスティーヴィーが書いていた"リアノン"などをミックに聴かせてスティーヴィーの才能について語ったんでしょうね。
 スティーヴィーにとっては、あのときあの本に出会わなかったら..."Rhiannon"という曲が完成してなかったら...と思うのでしょう。それゆえに、彼女にとってはこの曲が忘れられない大切な1曲になったんですね。


◆Fleetwood Mac『Angel』。"Rhiannon"神話を調べた上で書かれた真正"Rhiannon"‼?
この気だるく歌うのがやっぱり神話の女神かな(笑)。