今週夜の部は「秋うた」特集(既記載曲になりますが)。
季節感のある歌っていいですよね。
秋は食べ物も美味しいし、ちょっと遅くまで読書なんかもしてしまったり。なんとなく話し相手が欲しくなってしまったりもしますね。
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この曲 ヴィグラス&オズボーンの「秋はひとりぼっち」(原題"Forever Autumn")。1972年に日本のオリコンの洋楽チャートで最高位2位を記録しています。
◆もの淋しいメロディが「秋」という感じがします。音楽的な知識がないので詳しくは言えないのですが、単純ではなく、一度では覚えられない曲展開。なるほど、日本で流行ったというのもうなづける気がします。
そして今回和訳してみて…とても詩的で、また、もの哀しい歌詞でしたねえ(^▽^;)。なんか「秋の歌」って「別れの歌」ばかりだな。
僕の場合、私的な体験の話ですが、恋愛は「秋」は良くて、「春」と「夏」はダメダメってパターンだったなあ…(^▽^;)。
(P.Vigrass & G.Osborne)
Released in 1972
From The Album“Queues”
:原詞は太字
The summer sun is fading
as the year grows old,
and darker days are drawing near,
the winter winds will be much colder,
now you're not here.
夏の太陽はかすんでいくんだ
月日が流れるとともに
そして暗い日々が近づいてくる
冬の吹く風はもっと冷たいだろうな
そしてきみはここにはいない…
I watch the birds fly
south across the autumn sky
and one by one they disappear
I wish that I was flying with them,
now you're not here
僕は鳥たちが飛ぶのを眺めてる
みんな秋空を横切り南の方へと行くんだ
一羽づつ飛び去っていくのさ
僕も鳥たちと一緒に飛んで行きたいよ
だってきみはここにいないんだ…
Like the sun through the trees
you came to love me
Like a leaf on a breeze
you blew away
木々の間から差し込む太陽のように
きみはやってきて僕を愛してくれた
そよ風に乗る木の葉のように
きみは飛んで行ってしまった
Through autumn's golden gown
we used to kick our way
you always loved this time of year
those fallen leaves lie undisturbed now
cos you're not here
秋の金色のガウンのような落葉のなかを
僕らは蹴りながら散歩したね
きみはいつだってこの季節が好きだった
いま積もった落葉は静かなままさ
だってきみがここにいないから
Like the sun through the trees
you came to love me
Like a leaf on a breeze
you blew away
木々の間から差し込む太陽のように
きみはやってきて僕を愛してくれた
そよ風に乗る木の葉のように
きみは飛んで行ってしまった
a gentle rain falls softly
on my weary eyes
as if to hide a lonely tear
my life will be forever autumn
now you're not here…
優しい雨が降っている
疲れた僕の瞳に静かに降りそそぐ
ひとりで泣いた涙をまるで隠すかのように
僕の人生はずっと秋のままなんだろう
きみがここにいないから…
(Words and Idioms)
undisturbed=乱されない;じゃまの入らない; 平静な
日本語訳 by 音時
◆この曲のアーティストであるヴィグラス&オズボーンさんですが、オズボーンさんの方は、ルーベッツの「シュガー・ベイビー・ラヴ」バックボーカルをしていたというクレジットがあります。また、ソングライターとしてはロッド・スチュワート&フェイセズの"You Can Make Me Dance" 、エルトン・ジョンの"Part Time Love""Little Jeannie"、ランディ・ヴァンウォーマーの "アメリカン・モーニング(Just When I Needed You Most)"など、結構、洋楽の名曲を手掛けていたんですね。また、ヴィグラスさんの方は「恋の炎」などのヒットがあるエジソン・ライトハウスのヴォーカルなどを経験した方でした。
そして、この2人をプロデュースしたのがジェフ・ウェイン(Jeff Wayne)という方。「秋はひとりぼっち」は、ジェフが以前にCMで作った曲に、ヴィグラスとオズボーンが歌詞をつけて作った曲です。彼らは2枚のアルバムを発表しましたが、1974年に解散とのこと(-_-;)。
◆ちなみにジェフは、その後、デヴィッド・エセックスのプロデューサーとして「Rock On」を(1973年全米5位)ヒットさせ、1978年にはH.G.ウェルズの宇宙戦争をモチーフにしたアルバム「宇宙戦争」を発表。ムーディ・ブルースのジャスティン・ヘイワードをヴォーカルに起用して「Foever Autumn」をレコーディングして挿入しました。このバージョンは全英5位、全米47位とオリジナルを上回るヒットになったんですね。
(PS)カップリング曲(Men Of Learning)の邦題、すごいな。「地球を救える者はどこにいる」だって(^▽^;)。
◆ジェフ・ウェインが最初に作ったコマーシャルミュージック。
◆【秋うた】邦楽 その1 荒井由実さん「旅立つ秋」:アルバム「MISSLIM」
◆【秋うた】邦楽 その2 KIroroさん「秋風」
2002年12月18日リリースの4枚目のオリジナルフルアルバム
『Four Leaves Clover』の8曲目に収録。
コメント
コメント一覧 (10)
調べたら、浅丘ルリ子さんと原田芳雄さん主演の「冬物語」というドラマでした。“遠い汽笛聞くひと どこへ行くと言うのか 愛のためにいつもうつむいて生きていくのか 春は近い 春は近い 足音が近い“ だいぶ季節が違いますが苦笑
音時
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音時
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こんにちは、十勝のヒロさん、多分というか間違いなく昭和34年生まれの同じ歳ですよね。十勝のヒロさんも書かれていたように「秋の」という題名にも関わらずどうしても秋から冬にかけての曲という印象を拭えません。多分長いことヒットしていたということと、曲自体、物悲しい感じだからかなと思います。
この曲を聴いて私が同時に思い出したのは、邦楽なのですが、フォー・クローバースの「冬物語」です。同じくらいの時期にヒットしていた曲ということと、物悲しさということかなと思います。
音時
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去ってしまった恋人への思いが痛々しいです。秋風で落ち葉が舞い散るような物悲しげなメロディ。ボクの感性にピッタリです。今から50年前の曲なのですね。とても魅力的な曲です。
ちょっと大きめなドラムスとパーカッションの効果音。それに、キーボードの音色やら、ストリングスの低音やら…。なんとも斬新。実にゴージャスな作りの音楽です。
できれば、歌詞の内容のように哀愁あるサウンドがいいなあ。誰か、もっと悲しげなアレンジをして、リバイバルしてくれないかなあ。
とは言っても、素晴らしい曲だと思います。
音時
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夏が終わり秋から冬に向かっていた季節にSTVラジオのハイダイヤルリクエストでランキングしてよく
かかっていた曲…懐かしい…あれから半世紀…
今 聴いてもあの当時を思い出します…
ヴィグラス&オズボーン…この一曲…最高です…
音時
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音時
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1972年は私が中学校に入学した年で、ラジオ番組を聴き出した事もあり記憶に残る年です。地方に住んでいた事もあり、もっぱらポータブルラジオで聞くAM放送でした。この曲もラジオ番組でよく流れていました。
秋とは云いながら実際に放送されていたのはもう冬になっていたのではないかと思います(自信は無いですが)
同じ時期に木枯らしの少女も流れていたような。
音時
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