アルバム「ラバー・ソウル」和訳特集の締めくくりは、この曲「イン・マイ・ライフ」。
2019年に映画「Yestuday」公開の際に、和訳記事をすでにお届けしているのですが、その記事に今回少々追記して掲載しました。
“ジャケットから何もかも自分達で作ったアルバム”とジョンが言ったというこの「ラバー・ソウル」。いまでもその才能は伝わってきますが、リアルタイムに聴いていた人にとっては本当に聴き応えのあるものだったでしょうね…!
さて、来月はどのアルバムにしようか…色々考えているところです。楽しみながら取り組みたい。
****************
僕が初めて聴いたのは、ビートルズの「赤盤」で「ミッシェル」「ガール」などと一緒だったかなと思います。そのなかでも、とても落ち着いた曲だと思い、なかなか素敵に感じました。作者クレジットは「Lennon/McCartney」ですが、ほぼジョンの作品と言われています。
◆この曲「イン・マイ・ライフ」については、1980年のプレイボーイ誌によるジョンへのインタビューでジョン自身が語ってくれています。
ぼくが意識して自分の生活について書いた最初の歌だったな。(歌い出す)「忘れることのない場所がある/そのいくつかは変わるだろうが、一生を通じて忘れることのない場所が…」 それ以前に、エバリー・ブラザーズやバディ・ホリー流に歌を書いていただけなんだ。歌の文句以上のことは何も考えないポップ・ソングを書いていたんだな。歌詞の文句は自分とは関係ないといってもよかった。『イン・マイ・ライフ』の発想が浮かんだのは、メンラブ通り250番地のぼくの家から町へ行くのに乗ったバスの中でね。ぼくの思いつくだけの場所の名前をあげていったんだ。で、こいつは放っておくことにして、ひっくりかえっていたら、昔の友だちや恋人たちについてのあの歌詞が浮かんできたんだ。真ん中の部分はポールが手伝ってくれたよ。(「ジョン・レノン PLAYBOY Interview」集英社 P.93-94)
ほほぅ、ポールの作ったのは「真ん中の部分」とのこと。うーむ、間奏のあたりかな...?
ほほぅ、ポールの作ったのは「真ん中の部分」とのこと。うーむ、間奏のあたりかな...?
◆「In My Life」を作ったジョン。とてもピュアなジョンの一面が表現された曲という印象で、僕はとても好きな曲であります。もしビートルズがいない世の中になって、この歌を誰も知らなかったら...そんなのやっぱり嫌ですよね!

(Lennon / McCartney)
Lyrics © Sony/ATV Music Publishing LLC
Released in 1965
From The Album“Rubber Soul”
:原詞は太字
There are places I remember
All my life though some have changed
Some forever not for better
Some have gone and some remain
忘れられない場所が僕にはある
人生のうちで いくつかは変わってしまい
永遠に続くと思ってた場所もそうじゃなかった
すっかりなくなってしまった場所や
昔のまま変わらない場所もある
人生のうちで いくつかは変わってしまい
永遠に続くと思ってた場所もそうじゃなかった
すっかりなくなってしまった場所や
昔のまま変わらない場所もある
All these places have their moments
With lovers and friends I still can recall
Some are dead and some are living
In my life I've loved them all
どの場所にも輝いてた時間があり
今でも想い出せる恋人や友だちと過ごしてた
亡くなった人も 元気でいる人も
僕はみんな好きだったんだ
自分の人生のなかで
But of all these friends and lovers
There is no one compares with you
And these memories lose their meaning
When I think of love as something new
でもそんなすべての友だちや恋人たちも
誰一人として きみとは比べられないよ
そんな想い出たちも 色あせてしまうのさ
この愛は 新しい素敵なものなのだから
Though I know I'll never lose affection
For people and things that went before
I know I'll often stop and think about them
In my life I love you more
でも かつての人たちや出来事への
愛情を失うなんてことは決してないよ
きっと時どき立ち止まって思い出してしまうけど
僕の人生で それよりもっと きみを愛してる
愛情を失うなんてことは決してないよ
きっと時どき立ち止まって思い出してしまうけど
僕の人生で それよりもっと きみを愛してる
Though I know I'll never lose affection
For people and things that went before
I know I’ll often stop and think about them
In my life I love you more
In my life I love you more
でも かつての人たちや出来事への
愛情を失うなんてことは決してないよ
きっと時どき立ち止まって思い出すだろう
だけど
僕の人生のなかで
もっと愛してるのはきみなんだ
僕の人生のなかで
きみをそれ以上愛するのさ
日本語訳 by 音時

◆ジョンの作った曲「My Life」。お聴きいただくとこの曲が「Starting Over」の原型になったのがおわかりになると思います。僕は「In My Life」そして「My Life」とジョンが自分の人生を総括的に歌った曲としてしっかりと聴きたいと思います...。

◆ジョンの作った曲「My Life」。お聴きいただくとこの曲が「Starting Over」の原型になったのがおわかりになると思います。僕は「In My Life」そして「My Life」とジョンが自分の人生を総括的に歌った曲としてしっかりと聴きたいと思います...。
コメント
コメント一覧 (12)
音時
が
しました
分かりやすいけれど、とても響きます。
いい曲ですよね。
早速読んでくださり、ありがとうございました。
これからも読みにきます。
よろしくお願いします。
音時
が
しました
あまり構文としては意識していなかったのですが、
ご意見をいただいて
●Though I know I'll never lose affection
●For people and things that went before
●I know I'll often stop and think about them
◎In my life I love you more
と考えて、「Though ● (But)◎」と対比させたほうがいいのかなと思いました。
大切な想い出…何度も思い出したりするけれど、
僕の人生で一番大切なのはきみを愛すること
ちょっと和訳を変えてみました。どうでしょうか。
音時
が
しました
ありがとうございます。
ずっと気になっているのですが、
thoughを冒頭に使う though A〜 B〜 という構文は、AだけどBだよ、となるので、今までのことへの愛情を失うことは決してないけど、君のことが一番好きだよ、になるのかなと思いました。
音時
が
しました
https://youtu.be/xWRTbKD0E20
音時
が
しました
このビートルズのin my life、なにかしら、涙がでる曲なんです。自分でもわかりませんが。
映画「yesterday」の紹介がありましたが、ベットミドラーの「for the boys」
という映画もおすすめです。映画のストーリーももちろんベットのうたう「in my life」も。
音時
が
しました
ここは難しいところですね。いろいろ考えなおして、
"for good"がその前の"Remember"との関係で韻を踏むために"for better"になっててると解釈して、"Some forever"=永遠に続く場所、が"永遠じゃなかった(not for better)"と和訳させていただきました。
音時
が
しました
「Some forever not for better / Some have gone and some remain」のところ、
「not for better / Some have gone and some remain」は「Some forever」を説明している句だと思います、
「Some forever」というものがあって、でも、それのまるまる全部が「Some forever」ではなくて、一部は失われて一部が残っている、と言うことではないかしら?
音時
が
しました
まもなくジョンの命日が今年もやってきます、、、。
音時
が
しました
この訳詞は今までの訳詞とは少し違う様で、素晴らしいです。同じ歌詞でも心情によって訳詞は変わりますよね。この曲はイントロのエレピーと間奏のジョージ・マーティンのバロック調のメロディーが全体を引き立ててると思います。my lifeと一緒にアップして頂いてジョンのメロディーの指向性が少しは分かったつもりになってる老人ですが、有難うございました。
音時
が
しました
音時
が
しました
音時
が
しました