もう細かいことは抜きにして!
ロックで楽しもうじゃないか!

◆80年代、洋楽はオシャレになっていきましたね。そんななか雑誌の表紙に"Rock is dead."と書いてあったようです。"いいや違う。アメリカでだってまだロックできるんだ!"これがナイト・レンジャーの答え。そしてロックが好きな人達が心から望んでいた答えがそれ!でした!


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(Jack Blades、Blad Gills)

Released in 1983
US Billboard Hot100#51
From The Album“Midnight Madness”

:原詞は太字

Little Sister by the record machine
A tiny dancer such a sweet sixteen
She's goin' out
she's gonna party tonight
She's gonna shake and make it last all night

ジュークボックス脇のカワい子ちゃん
可愛いダンサー まだ16歳だって
今からお出かけさ
今夜はパーティー
一晩じゅう 腰を振って遊びまくるつもり

Little brother's got a drivin' machine
A fast driver such a clean machine
They're going out
they're gonna put out the lights
They gonna rock it rock it rock it

ガキどもはクルマを転がすのさ
ピカピカに磨いたマシーンで飛ばすんだ
みんなお出かけ
灯りなんか消して
みんなでロックするんだ!

You can still rock in America
Ah yeah s'alright
You can still rock in America
Ah yeah all night
You can still rock in America

アメリカでロックしようぜ
さあ来いよ そうするんだ
まだまだロックできるんだ
さあそうさ 一晩じゅうさ
アメリカでロックしようぜ

Little sister makes a move for the door
The door squeaks she's on the second floor
Her daddy wakes "Is everything OK?"
Not a sound as she makes her getaway

ドアに向かうカワい子ちゃん
ドアのきしむ音  彼女の部屋は2階
オヤジが起きる "何だ?どうした?"
音をたてないようにして彼女は逃げ出すのさ

Little brother's got it ready to roll
Tires burning as they head for the show
Light it up and turn the music up loud
And Rock it rock it rock it

ガキどもも準備ができてるよ
ショーに遅れないよう ぶっ飛ばすのさ
ステージライトが点く デッカい音をたてろ
ロックするんだ!ロック、ロック!

You can still rock in America
Ah yeah s'alright
You can still rock in America
Ah yeah all night
You can still rock in America

アメリカじゃロックは死んでない
ああそうさ 当たり前じゃないか
まだまだロックできるんだ
そうだよ 一晩じゅうロックなんだ
ここアメリカじゃロックは死んでなんかいないぜ

Rock In America (you can still)
Rock In America (rock in America)
Rock In America (Yeah you can still)
Rock In America

アメリカでロックしよう(まだやれるぜ)
アメリカでロックしよう(ここアメリカで)
アメリカでロックしよう(そうさ いいじゃないか)
アメリカでロックするぜ

You can still rock in America
Ah yeah s'alright
You can still rock in America
Ah yeah all night

アメリカでロックするんだ
さあ来いよ 当たり前だ
まだまだロックできるんだ
さあそうさ 一晩じゅうだよ
アメリカでロックしようぜ!

(Words and Idioms)
squeak=きしむ、きしむ音がする、チューチュー鳴く

日本語訳 by 音時

NIGHT-RANGER-Midnight-Madness-1


◆この曲のSongfactsページにはこのように書かれていました。(ちょっと長いのですが、大意ってことで)

1983年を振り返る…:音楽には沢山キーボードが使われていて、男子はみなマイケル・ジャクソンのようにお化粧をしていた。ロックはトレンディじゃなくなってた。でもナイト・レンジャーがそんな状況を「助け」に現れたんだ。私たちがリードシンガーのジャック・ブレイドに行ったインタビューで、彼はこの曲についてこのように語っていた。

 俺はイリノイ、スプリングフィールドのホテルの部屋に座っていた。サミー・ヘイガーと一緒にツアーに出ていたんだ。俺たちはというとファースト・アルバムの"ドーン・パトロール"のプロモーションツアーだったんだ。サミーは"スリー・ロック・ボックス"ツアー中だったな。(中略)1日か2日くらいオフになったんで、ロック雑誌を買いに外に出たんだ。たいがいの雑誌にはこう書いてあったよ。"ロックは死んだ"ってさ。

RockinAm

 だって俺たちはカーズ、ブロンディ、フロック・オブ・シーガルズ、ヘアーカット100、ボーイ・ジョージ、そんな感じのアーティストの頃に出てきたからね。それらの雑誌は、基本となるロックン・ロールを知ってるかい?ディープ・パープルとか、そのあたりのバンドはみんな死んじゃって、こんな新しい音楽が出てきたんだよってさ。少なくとも、こんな音楽を聴くべきだって信じ込ませようとしている記事だった。トンプソン・ツインズとかザ・キュアとか、本物のロックン・ロールじゃないサウンドをね。

 でも俺たちがヘイガーとプレイした場所はどこへ行っても、何千もの人たちがやってきて、俺たちが演奏するだけで、その誰もがロックン・ロールをして叫んでいたんだよ。だから俺には受け入れられなかったんだ。"ロックは死んだ"って言われてたけど、少なくとも俺の知ってる限りでは"アメリカじゃまだまだロックできるんだ"ってね。だって俺たちが行くところはどこでだって、アメリカでロックしてたんだから。"ロックは死んだ"なんてくそくらえだったよ。

 そこで思ったのさ、"you can still rock in America"なんてイカシてるじゃないかって。そこで座って、この曲を書いたんだ。コーラスのフレーズが最初に出てきたよ。そしてverseにはみんな多くの人達がどうやって俺たちのショウに集まってくるのかってことを書いたのさ。

migNightRanger


 "もう、抜け出してきたのよ。ダディにわからないようにね。抜け出してボーイフレンドと会って、彼の車に乗って猛スピードで立ち去ると、ダディが追いかけてくるの。そうやってナイト・レンジャーのショウにやってくるのよ。そしたらロックしてくれる!家に帰るころにはもうフラフラ、もうダディのことなんてどうでもよくなっちゃうの、だって本物のロックを十分味わえるんだから"。こんな感じの話を、ミズーリで耳にしたんだ。そこで俺に話しをしてくれたこのある女の子の話を取り上げてみたんだ。"ロックは死んだ"って言ってるヤツがいるけれど、俺たちが何を見てきたかってことを但し書きとして書いたんだよ。そうたってナイト・レンジャーの"賛歌"としてこの歌ができたんだって思ってるよ。

◆はい、だから、
"We can still Rock in Japan"!! 
って大きな声で叫びたいですね!


◆アコーステッィクの"You Can Still Rock In America"!