いきなりですが…
(1)“おーわらなーぃ”って昔よく歌ってました。「Oh What A Night」というこの英語のフレーズを日本語では、サザンオールスターズの桑田さんがその後、「ミス・ブランニュー・デイ」で「終わらない(Oh What A Night)彼と寝てるナイトタイム」って歌ってましたね。
(2)「わぁお、なんて日だ!」“バイきんぐ”はお笑い、「わぁお、なんて夜だ!」(Oh What A Night)はフォー・シーズンズなのです。
フォー・シーズンズをリアルタイムで聴いたのは「Who Loves You / 愛はまぼろし」で全米トップ40よりもニッポン放送(ポップスベスト10)だったと思います。「Who loves you♪」って歌ってるとは聞こえなくて「トゥルットゥー♪」とか歌っていたような気がします。そしてこの曲「おーわらなぃ」もとっつきやすくて好きでした。
◆さて、僕はその後、洋楽をいろいろ聞いていくうちにフォー・シーズンズの「Sherry」とか「恋のやせがまん」や「恋のハリキリ・ボーイ」(すごい邦題)などを耳にする機会がありましたが、やはりハイ・トーン・ボイスが印象に残ってました。
ただ、これらの曲と、「Who Loves You」「Oh What A Night」がどうも結びつかない。あとでわかったことですがが、アルバム「Who Loves You」は、フランキー・ヴァリ以外がリードをとって歌った曲が多く収められた初のアルバムだったんですね。また「Who Loves You」はフランキーがリード・ヴォーカルを務めましたが、彼の特長であるファルセットでは歌われませんでした。「December, 1963 (Oh, What a Night) 」はドラムのポルチが大部分のリード・ヴォーカルを務め、チコーネがその一部を歌い、フランキーはコーラスと間奏のリードのみという担当だった。(以上、Wikipediaより)どおりで!
またこの曲は最初のヒットから20年後、ダンス・リミックス・バージョンが発表されて、こちらもBillboardのランクに入ってます!
Songwriters: GAUDIO, BOB/PARKER, JUDY
lyrics c EMI Music Publishing
Released in 1976
US Billboard Hot100#1(3)
From The Album“Who Loves You”
:原詞は太字
Oh, what a night
Late December back in '63
What a very special time for me
As I remember, what a night
ああ なんて素敵な夜なんだ!
暮れもおしせまった 1963年の12月のこと
僕にとっても特別なとき
忘れないよ すごい夜だったんだから
Oh, what a night
You know I didn't even know her name
But I was never gonna be the same
What a lady, what a night
ああ なんて素敵な夜なんだ!
彼女の名前すら僕は知らなかったよ
彼女を知る前と後じゃ僕は変わったよ
なんて素敵な女性 なんて夜なんだ
Oh I, I got a funny feeling
when she walked in the room
Yeah my, as I recall
it ended much too soon
when she walked in the room
Yeah my, as I recall
it ended much too soon
ああ 素敵な気持ちになったよ
彼女が部屋に歩いてきたときさ
ああ 思い出すよ
あっという間に過ぎちゃったことを
Oh, what a night
Hypnotizing, mesmerizing me
She was everything I dreamed she'd be
Sweet surrender, what a night
ああ なんて夜なんだ!
催眠術のように魅せられちゃったんだ
僕が夢見てたこと兼ね備えたのが彼女なんだ
もう降参だよ なんて夜なんだ
催眠術のように魅せられちゃったんだ
僕が夢見てたこと兼ね備えたのが彼女なんだ
もう降参だよ なんて夜なんだ
I felt a rush
like a rolling ball of thunder
Spinning my head around
and taking my body under
Oh, what a night
like a rolling ball of thunder
Spinning my head around
and taking my body under
Oh, what a night
もう気持ちが爆発しちゃったよ
まるで雷鳴がとどろいたって感じさ
あたまもグルグルまわって
からだが沈んじゃう感じだったんだ
ああ なんて素敵な夜!
まるで雷鳴がとどろいたって感じさ
あたまもグルグルまわって
からだが沈んじゃう感じだったんだ
ああ なんて素敵な夜!
Oh I, I got a funny feeling
when she walked in the room
Yeah my, as I recall
it ended much too soon
when she walked in the room
Yeah my, as I recall
it ended much too soon
ああ 初めての体験をしたんだ
彼女が部屋に入ってくるときにね
そうなんだ 思い出すよ
もっとずっと見ていたかったんだよ
彼女が部屋に入ってくるときにね
そうなんだ 思い出すよ
もっとずっと見ていたかったんだよ
Oh what a night,
why'd it take so long to see the light
Seemed so wrong,
but now it seems so right
What a lady, what a night
why'd it take so long to see the light
Seemed so wrong,
but now it seems so right
What a lady, what a night
ああ なんて素敵な夜なんだ!
理解するのにこんなに時間がかかったよ
間違ってたと思ってたけど
今ではよかったことって思えるよ
だって
とっても素敵なレディーと会えた
素敵な夜だったからね
理解するのにこんなに時間がかかったよ
間違ってたと思ってたけど
今ではよかったことって思えるよ
だって
とっても素敵なレディーと会えた
素敵な夜だったからね
Oh, I felt a rush
like a rolling ball of thunder
Spinning my head around
and taking my body under
Oh what a night
(do do do do do, do do do do do)
Oh what a night
(do do do do do, do do do do do)
like a rolling ball of thunder
Spinning my head around
and taking my body under
Oh what a night
(do do do do do, do do do do do)
Oh what a night
(do do do do do, do do do do do)
僕の身体に雷鳴が響いたよ
あたまもからだも
どうにかなっちゃいそうだった
そんな素敵な夜だったのさ!
(do do do do do, do do do do do)
あの夜が忘れられないよ
(do do do do do, do do do do do)
あたまもからだも
どうにかなっちゃいそうだった
そんな素敵な夜だったのさ!
(do do do do do, do do do do do)
あの夜が忘れられないよ
(do do do do do, do do do do do)
(Words and Idioms)
hypnotizing=(催眠術をかけたように)うっとりする
mesmerizing=魅了された
rush=(感情の)激発
rolling ball of thunder=遠くから聞こえる雷鳴
see the light=目からうろこが落ちる 理解する
日本語訳 by 音時
◆歌詞ですが、ある女の子との出会いがとっても印象的で忘れられない!ってそれだけの歌なんですが、なんで「1963年12月」なんでしょうか?
当初はこの曲は「1933年の禁酒法の廃止を歌った歌詞」だったらしいです。
詳しくはわかりませんがアメリカでは清教徒がアルコールに批判的であり、また男性が酒を飲んで家庭生活を壊すなどのことから女性達から禁酒運動が盛り上がったことにより20世紀初頭には18の州で禁酒法が制定されました。合衆国憲法も改正され1820年には全米で適用されたようです。
しかし実際には「ザル法」で、製造・運搬などは禁止されましたが販売・購入は禁止されなかったことから、マフィアが酒を密造して販売しマーケットを牛耳ったりするなどして、実際には非合法酒場ができたり、病院が医療目的として称して酒を販売したり、また、酒による犯罪も増加したそうです。ルーズベルトが大統領になり1933年にこの法律が廃止しれたことにより、マフィアが独占?していた酒マーケットが開放されたとのこと。一方余計な話ですがアメリカではバドワイザーなどのビール製造が盛んになりワインは衰退していったそうです。(アメリカでは、まだ酒類販売を全面的に禁止したり、様々な制約を設けている禁酒郡~ドライ・カウンティ、dry county~も、南部及び中西部を中心に多数存在するようですね)。
話を元に戻すと、この禁酒法の歌詞はどうも作者のひとりのジュディが気に入らないと言ったらしく2人で2日間かけて歌詞を修正。歌詞も女性との出会いにして、時代も40年前ではなく約10年前に直し懐かし風のアレンジ?にして、フォー・シーズンズに歌わせたところ、彼らにとっても12年振りのNo1ヒットになりました。
(その後のフォー・シーズンズはチャートから姿を消してしまった。一方で、フランキー・ヴァリは「Grease」の主題歌でNo1ヒットを出しますね)
(この記事は以下を参考にしました)
・ビルボード・ナンバー1・ヒット 1971-1985 音楽之友社
・Wikipedia アメリカ合衆国における禁酒法
・Wikipedia Who Loves You
・Wikipedia Oh WhatA Night
コメント
コメント一覧 (4)
音時
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音時
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でもいずれにしてもこの年の忘れられないナンバー、“なんて素晴らしい夜なんだ”~とみなさん思ったことでしょう!
音時
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後追いで知ることとなった曲ですが、大好きな曲のひとつです。
記事を読みながら、頭の中で曲を再現していて、
なるほど、この部分がフランキー・ヴァリが歌っているところか
と納得しました。
私は12月生まれなので、このタイトルにはとても親近感があります。
音時
がしました