フリートウッド・マックのアルバム「ミラージュ」ツアーを行っていた1982年の秋、親友だったロビン・アンダーソンが白血病に屈して亡くなるという、スティーヴィーにとって衝撃的な事件がありました。
(スティーヴィーと友人ロビンのことは、フリートウッド・マックの「Gypsy」の記事に書いていますのでご参照ください。ロビンは赤ちゃんを産みました。スティーヴィーはロビンの子どもを育てるために、ロビンの死から3カ月後、ロビンの夫であったキム・アンダースンと結婚します。)
◆そんななかで作られたスティーヴィーのセカンド・ソロ・アルバム「The Wild Heart」。

様々な想いのなかでタイトル曲「The wild Heart」にはこんな歌詞が書かれます。「Don't blame on me、Blame it on my wild heart(私を責めないで、みんな私の"荒ぶる心"のせいなのよ)」。

様々な想いのなかでタイトル曲「The wild Heart」にはこんな歌詞が書かれます。「Don't blame on me、Blame it on my wild heart(私を責めないで、みんな私の"荒ぶる心"のせいなのよ)」。
このアルバムのライナーノーツでもスティーヴィーの「私はロビンを失くしたことで落ち込んでいたけど、ソロ・アーティストとして精神的に強くなっていたわ」というコメントが紹介されておりました。
スティーヴィーは辛い経験を踏まえ、ソロ一作めの「麗しのベラドンナ」からさらにアーティストとして成長していました。


◆さて、「The Wild Heart」の1stシングルとしてシングルカットされたのがこの曲「Stand Back」。全米5位の大ヒットとなりました。相変わらず、スティーヴィーの曲の歌詞は難解です(^▽^;)。
ただこの曲のWikipedia情報、Songfactsページにこの曲について書かれた背景が載っていました。ちょっと独特な曲の成り立ちですね。
(以下が僕の和訳です)
(以下が僕の和訳です)
スティーヴィーはキム・アンダースンと結婚した1983年1月29日にこの曲を書いたと言っています。新婚夫妻はサンタ・バーバラのサン・イシドロ・ランチ(San Ysidro Ranch)に車で向かう途中で、ラジオからプリンスの"Little Red Corvette"がかかりました。
スティービーはメロディに合わせてハミングを始め、シンセサイザーがたっぷり使われた曲から"Stand Back"は生まれました。車を止めて、テープレコーダーを取り出してハネムーンスウィートの部屋にてデモテープの録音が行なわれました。
スティービーはメロディに合わせてハミングを始め、シンセサイザーがたっぷり使われた曲から"Stand Back"は生まれました。車を止めて、テープレコーダーを取り出してハネムーンスウィートの部屋にてデモテープの録音が行なわれました。
後日、スティーヴィーが曲のレコーディングでスタジオに入った際に、プリンスに電話をかけ、彼のメロディからどのように曲を書いたのかを語りました。プリンスはその晩にスタジオに来てシンセサイザーを弾いてくれましたが、この貢献は曲のクレジットには書かれませんでした。プリンスとスティーヴィーはこの曲のロイヤリティについては50対50で合意をしています。
スティーヴィーは"プリンスはさっと来て去っていたの。まるですべて夢みたいだったわ"と言っています。プリンスが亡くなったことにより、彼の生前に二人が揃ってこの曲を演奏することはありませんでした。スティーヴィーはこう付け加えました。"私がこれから「Sand Back」を歌うときはいつだって、プリンスが私の隣りにいてくれるの。それがいつだって幸せなのよ"。


◆なんと!クレジットに名前はないものの、実質はプリンスと共作だったんですね。
シンセサイザーが活躍しているこの曲のサウンド、この本家はプリンスの「Little Red Corvette」なのでした!
そう言われて聴くと、確かにそうかな...(^▽^;)。赤紫っぽいカラーの雰囲気もそんな感じします...!
そしてこの歌詞、よくわかりません!
そしてこの歌詞、よくわかりません!
ただ、スティーヴィーがプリンスと一緒にスタジオに入って曲を完成させたときのことを、多少の創作を含め、歌詞にした、というのがかなり近いような気がします。
超人気のプリンスを前に
「Stand Back=近づいちゃだめ(好きになっちゃいけない)」
「(彼は人気があるので)順番待ちはやむなし」、
曲を作った夢のような一夜(そのあと彼から連絡が来ることはなかった)、ってことを歌ってる...のかな?そんな風に解釈しました。

(Stevie Nicks)
Publisher: Sony/ATV Music Publishing LLC, Universal Music Publishing Group
Released in 2013
US Billboard Hot100#5
From The Album“The Wild Heart”
:原詞は太字
No one looked as I walked by
Just an invitation would have been just fine
Said no to him again and again
First, he took my heart, then he ran
私が通り過ぎても誰も見ようとしなかった
ちょっとしたお誘いはなかなかよかったみたいね
彼には「ノー」と言ったのよ 何度もね
まず最初に 彼は私のハートをつかみ
そして走り去っていった
No one knows how I feel
What I say unless you read between my lines
One man walked away from me
First, he took my hand, take me home
What I say unless you read between my lines
One man walked away from me
First, he took my hand, take me home
私がどう感じたかは誰も知らない
私の言ったことは深読みしないとわからないわ
ひとりの男が私から離れていったのよ
最初に 私の手を取り 家に連れていった
私の言ったことは深読みしないとわからないわ
ひとりの男が私から離れていったのよ
最初に 私の手を取り 家に連れていった
Stand back, stand back
In the middle of my room
I did not hear from you
It's all right, it's all right
To be standing in a line
Standing in a line
I would cry
In the middle of my room
I did not hear from you
It's all right, it's all right
To be standing in a line
Standing in a line
I would cry
距離を置くの 近づいちゃだめ
部屋の真ん中にいても
あなたの返事はなかったわ
でもいいの それでいいのよ
順番待ちしなくちゃね
順番を待つことにするわ
泣いちゃうかもしれないけど
部屋の真ん中にいても
あなたの返事はなかったわ
でもいいの それでいいのよ
順番待ちしなくちゃね
順番を待つことにするわ
泣いちゃうかもしれないけど
Do not turn away, my friend
Like a willow I can bend
No man calls my name
No man came
Like a willow I can bend
No man calls my name
No man came
あっちを向かないでよ マイ・フレンド
柳の木のように しなってしまう私
私の名前は呼ばれなかった
誰も来なかったの
柳の木のように しなってしまう私
私の名前は呼ばれなかった
誰も来なかったの
So I walked on down away from you
Maybe your attention was more
Than you could do
One man did not call
He asked me for my love
And that was all
Maybe your attention was more
Than you could do
One man did not call
He asked me for my love
And that was all
だから私はあなたから去っていった
もしあなたがより関心を持ってくれたとしても
それは無理していたってことね
ある男が連絡をしてくることはなかった
彼は私に愛を求めたのよ
ただそれだけのこと
もしあなたがより関心を持ってくれたとしても
それは無理していたってことね
ある男が連絡をしてくることはなかった
彼は私に愛を求めたのよ
ただそれだけのこと
Stand back, stand back
In the middle of my room
I did not hear from you
It's all right, it's all right
To be standing in a line
Standing in a line
Standing in a line
In the middle of my room
I did not hear from you
It's all right, it's all right
To be standing in a line
Standing in a line
Standing in a line
距離を置くの 近づいちゃだめ
部屋の真ん中で待ってたけど
あなたの返事はなかったわ
それでいい それでいいの
私は順番待ちのひとりだから
順番待ちなのよ
順番待ちなのよ
部屋の真ん中で待ってたけど
あなたの返事はなかったわ
それでいい それでいいの
私は順番待ちのひとりだから
順番待ちなのよ
順番待ちなのよ
So I walked on down the line
Away from you
Maybe your attention was more
Than I could do
One man did not call
Well, he asked me for my love
That was all
Away from you
Maybe your attention was more
Than I could do
One man did not call
Well, he asked me for my love
That was all
だから私はあなたから離れていった
あなたがもっと関心持ってくれたとしても
それは無理してのことよ
ある男が連絡をしてこなかっただけの話
そうよ 彼は私に愛を求めたの
それだけのこと
あなたがもっと関心持ってくれたとしても
それは無理してのことよ
ある男が連絡をしてこなかっただけの話
そうよ 彼は私に愛を求めたの
それだけのこと
(Words and Idioms)
stand in line=(行)列をつくる[に並ぶ]、並列する、

コメント
コメント一覧 (4)
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しかし、まさかプリンスとの共作だったとは。80年代の彼の天才ぶりが偲ばれます。
曲の背景を知るとプリンスとのことを歌っているのでしょうね。それにしてもこの頃の彼、モテモテですね。シーナ・イーストンとは実際に付き合っていたようですし。羨ましい限りです。
スタンド・バックは、ベストヒットUSAでそのPVを観てスティーヴィの存在を知り、そしてフリート・ウッドマックへの扉を私に開けてくれた曲になります。まあ、平たく言えば曲も良かったのですが、彼女が大変キレイだったものですから。。同時にそのキレイな女性からあの「ダミ声」が発せられるのも、かなりの衝撃でしたが。(笑)
大変楽しい記事を拝見させて頂きまして、ありがとうございました。
音時
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いやいや、この曲とプリンスの"Little Red Corvette"は全然結びつかなかったですが、聴いてみると、そうか!リズムというか、雰囲気が似ているのですね。プリンスとスティービーのフィフティ・フィフティも納得の曲でした。それにしてもクレジットすればよかったのに。もっとヒットしたかもしれませんね。
音時
が
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