アメリカ・カントリー音楽界の大御所、グレン・キャンベルさんがお亡くなりになってちょうど2年が経ちます。2017年8月8日が彼の命日。彼の訃報を告げるニュースはこちらです。(Barks.jp)
 
この曲大好きでした。和訳してなお好きになった1曲です。
ご冥福をお祈りいたします。

GkennCowboy

◆グレン・キャンベルは僕にとってはコカ・コーラのCM「カミング・ホーム」が初めての出会いです。グレンは帽子にサングラス、そしてコカ・コーラのカラーである真っ赤なジャケットのシングルを覚えてます。「全米トップ40」で「ラインストーン・カウボーイ」がヒットしていたのとどっちが早かったかは記憶がない(-_-;)。同じ1975年のヒットということだが、「カミング・ホーム」が先だったような気がする。「キャンベル」の綴りが「Canbell」ではなく「Campbell」で、「m」なのと「p」が入るのを驚いたのだけは覚えてます。

◆グレン・キャンベルのキャリアは長いものの、彼自身もNo1ヒットがほしかったようです。この曲"Rhinestone Cowboy"はシンガー・ソング・ライターのラリー・ワイスの曲。

R-2738202-1298799538.jpeg

1974年のアルバム「Black And Blue Sweet」に収録されて、ヒットはしませんでしたがイージーリスニング専門曲でガンガンかかりました。グレンはロサンゼルスの放送局でその曲を耳にしてからずっと記憶にあったらしいです。
 グレンは1975年のビルボード誌のインタビューでこう言っています。

「ぼくは秘書に電話をして、"誰だかのラインストーン・カウボーイ"って曲を手に入れたいんだ。誰だかはわからないけどって言っていたら、キャピトルレコードのオフィスに言った時に聴かせてくれたんだ」。

 ワイスはこの頃、もう音楽の世界を諦めて家具商をやろうと考えていた頃だったといいます。また、グレンはまずテレビ出演をした際に「ラインストーン・カウボーイ」を歌いました。そして、なんとかレコード発売にこぎつけ、この曲の大ヒットにつながったというわけです。

(記事は後半に続きます)

Songwriters WEISS, LARRY
Lyrics c Warner/Chappell Music, Inc., EMI Music Publishing

61c2RWZPwwL._SY355_

Released in 1975
US Billboard Hot100#1(2)
From The Album"Rhinestone cowboy"

:原詞は太字

I've been walkin' these streets so long
Singin' the same old song
I know every crack
in these dirty sidewalks of Broadway

ここらの通りをずっと歩いてきたんだ
いつも同じ馴染みの歌を歌いながら
ブロードウェイの薄汚れた歩道だったら
どんなひび割れだって知ってるのさ

Where hustle's the name of the game
And nice guys get washed away
Like the snow and the rain

金をどうやって稼ぐかが一番大事な町
いい奴だって雪や雨のように
簡単に押し流されちゃうんだ

There's been a load of compromisin'
On the road to my horizon
But I'm gonna be
where the lights are shinin' on me

目指す地平線に向かうために
沢山の妥協をしてきたよ
でも僕は突き進んでいくんだ
光が僕を輝かしてくれるあの場所へ

Like a rhinestone cowboy
Riding out on a horse
in a star-spangled rodeo

キラキラを身にまとったカウボーイのように
星を散りばめたロデオに
馬に乗って颯爽と登場するんだ

Like a rhinestone cowboy
Getting cards and letters
from people I don't even know
And offers comin' over the phone

キラキラを身にまとったカウボーイのように
見知らぬ人たちから
カードや手紙をもらうんだ
仕事の依頼が電話でかかってくるのさ

Well, I really don't mind the rain
And a smile can hide all the pain
But you're down when you're ridin' the train
that's takin' the long way

そうさ 雨が降ろうと気にしない
笑顔を作れば痛みだってすべて消える
でもこんなにずっと列車に乗ってる人生じゃ
誰だってがっかりしちゃうよね

And I dream of the things I'll do
With a subway token
And a dollar tucked inside my shoe

僕は自分のできることで夢を描くんだ
この地下鉄のトークンと
靴に仕込んだ1ドルを元手にして

There'll be a load of compromisin'
On the road to my horizon
But I'm gonna be
where the lights are shinin' on me

僕の目指す地平線へ続く道
そこにいくまで沢山の妥協があるだろう
でも僕はそこに辿り着いてやる
光が僕に降り注いでくれるあの場所へ

Like a rhinestone cowboy
Riding out on a horse
in a star-spangled rodeo


キラキラ衣装のカウボーイ
キラキラしたロデオに
颯爽と馬に乗って現れるのさ

Rhinestone cowboy
Gettin' cards and letters from people
I don't even know
And offers comin' over the phone


キラキラ衣装のカウボーイ
見知らぬ人から
カードや手紙を受け取るんだ
電話で仕事の依頼もやってくる

Like a rhinestone cowboy
Riding out on a horse
in a star-spangled rodeo


ラインストーン・カウボーイだって
キラキラ光るロデオに登場するんだ
颯爽と馬に乗って

Like a rhinestone cowboy
Gettin' card and letters from people
I don't even know


僕はラインストーン・カウボーイになってやる
そして見知らぬ人からだって
ファンレターを沢山もらうスターになるんだ

(Words and Idioms)
hutsle=(Slang)一生懸命働いてお金を稼ぐ
(ちょっと違法なやり方などをして)お金を稼ぐ
the mame of the game=最も重要なこと 一番肝心な点
a load of=多量の 多数の
star-spangled=星を散りばめた
rhinestone=模造ダイヤモンド
tuck=押し込む 詰め込む
subway token=地下鉄の代用硬貨
1900年ごろの地下鉄は、運賃が5セントか10セントで改札機に直接コインを投入しても大丈夫だったが、その後、料金が上がり30セント玉硬貨がないことから、トークンが使われるようになった。

日本語訳 by 音時

image_original


◆さて"ラインストーン・カウボーイ"とはどんなカウボーイのことでしょう?

USA Tourist.com」というサイトに少々掲載されていましたので抜粋します。

(ラインストーンカウボーイは西部アメリカの一場面)

・アメリカ南西部の至る所で「ラインストーンカウボーイ」を見かけることができ、またアメリカ北部や東部でも彼らを少数見かけることができます。ラインストーンカウボーイたちはデザイナーブルージーンズを履き、パールのボタンとラインストーンの飾りボタンが刺繍されたカウボーイシャツを着ています。ラインストーンカウボーイたちのほとんどは、一足$600の蛇革製または鰐皮製ブーツ、高価な「テンガロン」カウボーイハットを着用しています。彼らをレストラン、カジノ、ショッピングモール、雑貨店で見かけるでしょう。ラインストーンカウボーイたちの名前は、彼らのファンシーな服装に散りばめられた安いラインストーンジュエリーに由来しています。

・ラインストーンカウボーイたちのほとんどは、地元ロデオ大会時以外には本物の雌牛を見たことがなく、馬に乗ったこともありません。しかし、彼らはカントリーウエスタンミュージックを聴き、テキサス・ツーステップ(Texas two-step)を踊ります。多くのラインストーンカウボーイたちは、地元のサルーンまたはプールホールに集まっています。彼らは高価なカウボーイの服を着ることに愛着を示しています。 

R-1615311-1363341918-1179.jpeg


◆アメリカ社会のなかでも少なくなってきたカウボーイ。

でもその生き方に憧れて、カウボーイの服装をして、カントリーミュージックを聴き、テキサスの踊りを踊る人たち。グレンは「ラインストーン・カウボーイ」を聴いたときに、アメリカ社会で生きる人たちの心に残る印象的な「ラインストーン・カウボーイ」というフレーズと、ショービジネスで生きる自分の人生とを重ねたのかもしれません。

 自分は本物のカウボーイにはなりたいわけじゃない。
 僕がなりたいのはブロードウェイのスターなんだ。
 ラインストーン・カウボーイだっていいじゃないか。


 キラキラとした衣装に身をまとってキラキラとしたステージ(カウボーイの場合はロデオ場)に登場する。誰もが声援を送ってくれて、仕事の依頼が殺到するようになる日を夢見てるんだ。

ラインストーンカウボーイの歌の物語を知ると、よりこの曲がいとおしくなりませんか。
グレン、R.I.P...。

◆当時の映像。真っ白な衣装で真っ白な馬に乗ったグレン。僕はラインストーンが埋め込まれキラキラ✨した衣装を想像していたんだけどな…(;^_^A。



◆1985年のFarm Aidでのステージ。ええ~!この髭のおじさんがグレンか~?



◆コカ・コーラのCMソング「カミング・ホーム」。サビしか覚えてなかったけどこういう歌だったかな。




◆こちらオリジナルのLarry Weissの「Rhinestone Cowboy」。カントリー調でゆったりとしています。でもこれくらいのアレンジでもいいね。



(この記事で参考にしたページ)
・Wikipedia Rhinestone cowboy
・http://www.usatourist.com/japanese/culture/cowboys/cowboys-main.html
・ビルボード・ナンバー1ヒット1971-1985下(音楽之友社)