この曲もなかなか好きでした。ズンズンと先に先に進んでいくような曲、2人のボーカルの掛け合いもよく、タイトルもカッコいい。何か意味ある曲に違いないと思っていたら、全米1位になってしまいました!
◆メンバー2名のカート・スミスとローランド・オーザバルは13歳のときからの知り合いです。
アルバム「Songs From The Big Chair」の収録曲では、「Shout」(全米1位)と「Head Over Heals」(全米3位)の2曲を作るのに「4か月かかった」と言いますが、この曲は3日でレコーディングが終わったとのこと。ローランドは「僕はこの曲はあまり好きじゃなかったけど、クリス(プロデューサー)の言う通りにしたんだ。Tears For Fearsらしくない曲だし」と言っています。
…えっ?この曲聴いて、彼らをいいと思ったのに(-_-;)。

◆「この曲を入れたのはアメリカでヒットさせるためだ。アメリカの人たちが好きなドライヴ・ミュージックみたいだからね」とカートは言っています。ファースト・シングルは各国では「Shout」が選ばれたのに対して、米国ではあえて「Everybody Wants To Rule The World」という選択が見事にあたりました。
…そうかこの曲の先に進んでいくような感じはそういうことなのか。日本でも車のCMに使われたのも理解できます。

◆なので本人たちが気に入っていない曲を気合いれて訳すのもなあ(-_-;)などと思ってしまいましたが“Everybody Wants To Rule The World”という言葉は意味ありげな感じですよね。
本当に世界を征服しようとしている人たちがこの世の中にはいる、とも取れますし、人と人との関係のなかで自分を中心に支配しようとする人も…。そんな社会や人間関係のなかで、そのことを理解しながら、僕たちは生きていくんだ…とそんな意味でこの曲を受け止めました。
Songwriters: Hughes, Chris / Orzabal, Roland / Stanley, Ian
lyrics c EMI Music Publishing

Released in 1985
US Billboard Hot100#1
From The Album“Songs from the Big Chair”
:原詞は太字
Welcome to your life
There's no turning back
Even while we sleep
We will find you
Acting on your best behaviour
Turn your back on mother nature
Everybody wants to rule the world
きみの人生にようこそ
もう振り返ることはできないよ
みんなが眠っている間ですら
きみがいい子ぶってるのがわかる
だって自然の摂理に逆らってまで
誰もが世界を支配したがってるんだ
It's my own design
It's my own remorse
Help me to decide
Help me make the most
Of freedom and of pleasure
Nothing ever lasts forever
Everybody wants to rule the world
そいつは僕の計画
そいつは僕の後悔
決心するのに手を貸してよ
自由や喜びを味わうのに
力を貸してよ
永遠のものなど何もないのに
誰もが世界を支配したがるんだ
There's a room
where the light won't find you
Holding hands
while the walls come tumbling down
When they do I'll be right behind you
暗くて光も通さない場所
そこにきみがいるんだ
壁が崩れ落ちる間
手を握って離さないでね
誰がどうしようと僕はきみの味方なんだから
So glad we've almost made it
So sad they had to fade it
Everybody wants to rule the world
嬉しいことにもう少しでやり遂げられる
悲しいことに消えていくしかない運命だ
それなのに
誰もが世界を支配したがっている
I can't stand this indecision
Married with a lack of vision
Everybody wants to rule the world
Say that
you'll never never never never need it
One headline why believe it ?
Everybody wants to rule the world
こんな優柔不断や見通しのなさには
僕もう堪えられない
誰もが世界を支配したがってるんだ
しっかりと言ってくれ
そんなもの要らないんだって
ニュースの見出しだけで
どうしてそんなもの信じられるんだ?
誰もが世界を支配したがってるから
All for freedom and for pleasure
Nothing ever lasts forever
Everybody wants to rule the world
すべては自由と喜びのためにある
永遠に続くものなどありやしない
それでも誰もが
世界を支配したがってるんだ…
(Words and Idioms)
turn one's back on
=~に背を向ける、~を無視する
remorse =自責の念 良心の呵責
make the most of…
=…を最大限に活用する, できるだけ利用する.
right behind you =味方になる
indecision =優柔不断 ためらい
日本語訳 by 音時

◆この曲が収録された「Songs From The Big Chair」というアルバム。彼らのセカンド・アルバムです。タイトルの由来がウィキペディアに載っていました。
2ndアルバムの原題『Songs From The Big Chair (大きな椅子からの歌集)』は、『Sybil』という映画から取られている。主人公の少女シビルは16の人格を持つ多重人格者で、治療中に医師の大きな椅子に座っているときにだけ安心感を得られた、というエピソードから。フローラ・R・シュライバーによるこの作品の原作は『失われた私 多重人格シビルの記録(旧題・シビル-私の中の16人)』というタイトルで日本でも出版されている。

カート・スミスが「僕のアイデアなんだ。少しひねくれてるけどユーモアで受け止めてよ。1985年3月にそのようににインタビューに答えています。

◆“Everybody Wants To Rule The World”が1位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles June 8, 1985
ワム「恋のかけひき」を蹴落して1位に。ティアーズ・フォー・フィアーズは2週1位のあと、ブライアン「Heaven」に王座を譲ります。ただし2か月後にはアメリカでの第二弾シングル「Shout」で彼らは再び全米を制覇!
-1 2 EVERYBODY WANTS TO RULE THE WORLD -Tears For Fears
-2 1 EVERYTHING SHE WANTS - Wham!
-3 3 AXEL F - Harold Faltermeyer
-4 5 SUDDENLY - Billy Ocean
-5 7 HEAVEN - Bryan Adams
-6 8 THINGS CAN ONLY GET BETTER - Howard Jones
-7 9 IN MY HOUSE - Mary Jane Girls
-8 4 DON’T YOU FORGET ABOUT ME - Simple Minds
-9 10 FRESH - Kool & The Gang
10 11 WALKING ON SUNSHINE - Katrina & The Waves
◆ライヴ (Belgium/France, 2007).
◆"The Big Chair"...アルバム名は"Songs From The Big Chair"なのに、そのタイトルを冠したインストゥルメンタルのこの曲はアルバムに収められず、"Everybody Rule The World"のB面曲のみとしてリリースされました。「Sybil」の音源をサンプリングした不気味な曲(音源)です...(^▽^;)
◆10代のギタリスト、西村ケントさんのアレンジで…超絶かっこいいです(^_^)。
(この記事で参考にしたページ)
・Wikipedia Tears For Fears
・ビルボード・ナンバー1ヒット 1985-1988Ⅲ(音楽之友社)
コメント
コメント一覧 (14)
音時
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「Shout」も「Head Over Heals」も、よくできた曲だと思います。
「Everybody wants to rule the world」は、3日でレコーディングが終わった!! この2人組、只者ではありません。
全世界の音楽シーンを支配してほしいアーティストです。
それにしても…。 この曲が1位を記録した週の全米チャート、ほとんど知らない曲です。(涙)
音時
が
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なお、和訳は趣旨は合ってると思うのですが、意訳しすぎの箇所もあるので、学校の英語の勉強の際には文の構造にしっかり理解して、、って余計なお世話ですね苦笑。
音時
が
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この曲は本当に愛されていて嬉しいです。
全てのアルバムが違いすぎる雰囲気で、ウケを狙わず自分らの音楽を貫き通すってのが彼ららしくて本当に素晴らしい。大好き。
だけどサードアルバムを待たせすぎて、しかも雰囲気違いすぎて当時ファンクラブが解散したってのが心が痛くなったのは事実…笑
ローランド大ファンの中3です笑
音時
が
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音時
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アルバムタイトルはこれはまた意味深いものだったのですね。
音時
が
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音時
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いい曲なんですけど、ファーストアルバムから聞いている人からすると、やっぱり、全然彼等らしくないんですよね。
ファーストアルバム「Hurting」は、すごく良いアルバムだったんですが、はっきり言って、「暗い!」のです。(だから好きだったんですけど。)
メジャーになったとたんにLPのジャケットが変わったんですけど、黒い革ジャンを着たヘビメタ少年が池で白鳥に餌をやってる写真だったんです。おまけに片方は立派な鶏冠頭のモヒカンで・・・
セカンドアルバムではあまりに好青年だったので、人違いかと思いました。
当時の雑誌でも読みましたが、この曲が出来上がった時に2人は、「あかん、売れてしまう。」と思ったそうです。そこで開き直ったんでしょうね。MTVもアメリカ人受けする「海と車とお姉ちゃん」路線で行っちゃったそうです。
でも、まぁ、良かったんじゃないでしょうか。
36年経ってからも全米No.1なんて、よっぽど人々から愛されてないと無理です。
私も時々カラオケで歌いますし(何故か難しくて、ボロボロですけど・・・)。
音時
が
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もちろん5位が間違いで、正しくは見事な全米No.1ヒットであります(^-^)/。記事を修正しました。教えていただきありがとうございました。
音時
が
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曲調やPVからずっとアメリカ出身の二人組だと思っていましたが、記事を拝読して英国出身だということを知りました。ふだんの音づくりと違うとなると、リリースに乗り気でなかったのも少し分かるような気がします。
ひとつ気になったところがあるのですが、冒頭で全米1位になったとの記述があるにも関わらず、歌詞部分の上にある”US Billboard Hot100”の欄では5位になっています。どちらが正しいのでしょうか?
音時
が
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音時
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頃だったでしょうか。新宿東口の雑居ビルで深夜警備員のアルバイトをしていた
時、地下の詰所で暇つぶしに見ていたテレビの洋楽番組でこの曲が良く流れて
いましたね。曲全体に流れるビートの効いたテンポが非常に心地よくて、画面に
映る映像も格好良くて、、、特に曲の中盤以降に現れる正装した黒人二人の踊り、
ラッツ&スターみたいなヤツ(笑)も最高でしたね‼
音時
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音時
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ちょうどその日のゲストには、歌番組ほぼ初出演のおニャン子クラブもいました。
おニャン子クラブとティアーズ・フォー・フィアーズの共演って、今にして思えば考えられないですよね。
たしかその日の企画は、親元を離れているおニャン子たちが、ドッキリで親御さんたちと対面するという企画。
そのドッキリ企画にキャッキャキャッキャと大騒ぎしたり、感激のあまり涙を流したりと、本当に彼女たちの姿は10代の女の子そのものでした。
そして『セーラー服を脱がさないで』を歌った後に、ティアーズ・フォー・フィアーズが登場。
ところが当の彼らは思いっきり口パク状態。
たとえ下手でもガチで歌ったおニャン子クラブが偉いのか、それとも口パクだけれども全米№1を獲ったティアーズ・フォー・フィアーズが凄いのか。
この日の『夜のヒットスタジオ・デラック』は、ちょっと頭が混乱してしまいました。
音時
が
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