(Slipping away の演奏は1分後)

うー、星船さん、この曲ですか...!ヒットチャートの隙間を突いてきますね(笑)
この曲は記憶にありませんでした。ノートにタイトルを書いた記憶も...。

全米シングルチャートにチャートインしたのが39位1週だけってことですから、土曜深夜の「全米トップ40」を聞き忘れたうえに日曜夕方の石田豊さんDJのNHK-FMも聴き損ねた...ってことなのかもしれません。たぶん、その頃の僕は...土曜の夜に飲んで、K先輩の家か同学年のWの家か泊まって翌日日曜もうだうだと過ごしていたんじゃないかな(^▽^;)

◆はい、1983年チャートから星船さんが取り上げた曲がDave Edmondsの「Slipping Away」でした。
デイヴ・エドモンズのことについてなど、「ビルボードチャート日記 by 星船」をご参照ください。

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◆洋楽の歌にたまに出てくる「Slip away」という言葉を英辞郎で引いてみると...こう出ました。
【句動】
1.挨拶もせずに出発する
2.こっそり[静かに]去る[退出する]
3.安らかに死ぬ◆婉曲的表現
4.〔集中力などが〕徐々になくなる

"安らかに死ぬ"っていうのは詩的な表現ですね。いずれにしても「挨拶もせず」「こっそり」「音も立てず」に出て行ってしまうさまを言うんですね。
また"Slip"には「(なめらかに)滑る」っていう意味に加えて、「(時間が)早く経過する」という意味もあるようです。
とすると"Slip away"には「音も立てずに出て行く」という行動に加え、「いともたやすく」とか「思ったより早く」なんてニュアンスも加わるのかなと思いました。
...とそんな風に考えて和訳をしてみましたよ。

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◆"Slipping away"、この曲が収録されたデイヴのアルバムが"Information"。これが日本のレコード会社の手にかかると邦題「涙のスリッピング・アウェイ」と「恋のインフォメーション」と余計な日本語がつくのがどーもね(^▽^;)。

Writer/s: JEFF LYNNE
Publisher: Sony/ATV Music Publishing LLC

namidaSlipping

Released in 1983
US Billboard Hot100#39
From The Album“Information”

:原詞は太字

I can feel you slipping away from me
A little bit further now every day
I'm holding on, but I can't believe
This is how you want it to be


何も言わずきみが出て行こうとしてる
そんな風にほとんど毎日感じてるのさ
こらえてるんだ でも信じられないよ
これがきみの望んでることなのかい

Oh, you're slipping away
Oh, you're slipping away

ああ きみが行こうとしてるんだ
ああ きみがすり抜けていく...

It feels like walking down a long, dark road
You never talk to me the way you did before
You ride through the city with your head held high
And all I can do is watch you go by


長くて暗い道を歩いてるみたいだよ
あの頃のように話しかけてもくれないんだ
きみは頭をあげたまま 街を通り過ぎていく
僕ができるのは きみをただ見送ること

Oh, you're slipping away
Oh, you're slipping away

ああ きみが行こうとしてる
ああ 何も言わずに去っていく...

I'm gonna give it all I've got to give
I've got to hold on, see what tomorrow brings
You're slipping away, but give me one more try
One more chance to wipe these tears from my eyes

あげられるものはなんだってあげてきた
耐えようとしてるけど 明日まで続けられるのか
きみが去ろうとしてるけど もう一度チャンスをくれよ
僕の目にいっぱいの涙を拭くチャンスをおくれよ

You're slipping away
Oh, you're slipping away


きみが行こうとしてる
ああ さよならも言わずに...

日本語訳 by 音時

informationDave


◆E.L.O(エレクトリック・ライト・オーケストラ)のジェフ・リンがプロデュース。はい、そのサウンドが全開ですね!恋人?が去っていく、失おうとしている歌詞の割にはハッピーな曲調でビックリしました。このブログのカテゴリ分けも悩みます。歌詞だと「悲しい別れ」なのに、サウンドは「楽しい、元気!」。悩んだ末に、僕自身は記憶がないけれど(^▽^;)「想い出のTop40曲」に分類しました。

サウンドはE.L.Oのなかでは「Time」の頃?でもまたジェフ自身が敬愛するロイ・オービスンとかさらにさかのぼったサウンドのテイストも入っていますね。この曲のPVがニコニコ動画にあがっていました(こちら)。Youtubeでは見つけられませんでした。

◆おっこの曲のSongfactsページにスゴいことが書いてありました。

デイヴは最初はプロデュースをジェフ・リンでなく、別なひとに頼もうとしていたようですね!(゚Д゚)ノ

エドモンドはこの時までは自分の作品は自分でプロデュースをしていましたが、外部のプロデューサーを用いて違った感じで作ることを決めました。最初のチョイスはフィル・コリンズでしたが、彼は時間がなくて叶いませんでした。
"そこで僕はジェフ・リンを考えたんだ。彼は当時はミスターテクノで素晴らしいサウンドのレコードを作ってたからね"。とエドモンドは2015年のインタビューで語っています。"今は彼のサウンドは少々時代遅れに聴こえるよね。僕は何であんなにジェフに夢中になってしまったのかなと戸惑うけど、実際に彼はスタジオでとてもクリエイティヴだったんだ。何も持たずにレコードをつくっちゃうんだよ。僕はそのことに引かれていったんだ"

もしこの曲をフィル・コリンズがプロデュースしてたらどうなってたかなあと想像してみました。シュープリームスの"You can't hurry love"のようにもうちょっとテンポが速く、やっぱり楽しいモータウンサウンドになっていたように思いますね!




◆フィル「恋はあせらず」。こんな風なアレンジだったのかなあ...?