Cyndi2019


◆この曲、イメージとして、単に「スクールガール」が「若い女子なんだから楽しまなきゃ!」という歌だと思っていたのですが、「もっと人生をポジティブに過ごさなきゃ」ってメッセージが含まれていたことに気が付きました。

Some boys take a beautiful girl
And hide her away from the rest of the world
I want to be the one to walk in the sun

 このフレーズ、男でも共感するけど、女の人はなおさらのこと響くものがあるんじゃないのかなと思いました。「女は飾りじゃない。綺麗に着飾っても男の人の影に追いやられてしまう人もいる。私はそんなのはイヤ。太陽の下、自分の足で歩く人でありたい」。今はジェンダーフリーの時代であたりまえ!かもしれませんが、この曲をシンディが歌った1984年の頃は日本でも「男女雇用機会均等法案」が審議会に諮問されたくらいの時代。シンディの歌に元気と勇気をもらった人も多かったんじゃないかな!


Danceterria


◆最初についた邦題は「ハイスクールはダンステリア」。アルバム「She's So Unusual」も邦題「NYダンステリア」!(^▽^;)
 「ダンステリア」もよくわからないのですが、"スクールガール"の歌でもありませんでしたね。ですので"ワーキング・ガール応援歌"っぽく意訳させていただきました!
 でもさすがに人生応援したくても、冒頭のPVのように、わけわからない踊りまくる友達をたくさん娘が家に連れてこられたら「お前人生どうするつもり?」って言うよな(^▽^;)


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(PVについてはウィキペディアに解説がありました)

"シングルは奇抜なミュージック・ビデオとともにリリースされた。このビデオは1983年の夏にマンハッタンのロワー・イースト・サイドにあるマザー・スタジオで撮影された。撮影費用は3万5千ドルもかからなかったが、これはヴォランティアの出演者と、当時最先端の機材を無料で借りられたことによる。父親役はプロレスラーの“キャプテン”ルー・アルバーノが演じたが、母親役は実母のカトリーヌであり、ローパーの弁護士であるエリオット・ホフマンがローパーのダンス・パートナーを演じた。マネージャーのデヴィッド・ウルフや実弟のブッチ・ローパー、ポートレート/CBSの秘書軍団も出演者として駆り出された。"

さて、この曲の歌詞と日本語訳です。

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Songwriters HAZZARD, ROBERT/VEGAS, LOLLY /
Lyrics c EMI Music Publishing, Sony/ATV Music Publishing LLC

Released in1984
US Billboard Hot100#2
From The Album"She's So Unusual"

:原詞は太字

I come home in the morning light
My mother says
when you gonna live your life right
Oh mother dear
we're not the fortunate ones
And girls they want to have fun
Oh girls just want to have fun

朝の光のなか家に帰ると
ママが言うの
"いつになったらまともに生きるの?"って
ねえ ママ
女の子って産まれつき損してるのね
アタシ達は今を楽しみたいの
女の子達はただ楽しんでいたいのよ

The phone rings in the middle of the night
My father yells
what you gonna do with your life
Oh daddy dear
you know you're still number one
But girls they want to have fun
Oh girls just want to have -

真夜中に電話が鳴ると
パパが言うの
"お前は人生で何がしたいんだ?"って
ああ パパ
アタシ今でもパパが一番大好きよ
でもアタシ達は今を楽しみたいの
女の子はただ…

That's all they really want some fun
When the working day is done
Girls - they want to have fun
Oh girls just want to have fun


アタシ達の本音は
ちょっとだけでも楽しみたいの
仕事を頑張ったあとくらいはね
女の子達は楽しんで切り替えたいの
みんな思い切り楽しみたいだけ

Some boys take a beautiful girl
And hide her away from the rest of the world
I want to be the one to walk in the sun
Oh girls they want to have fun
Oh girls just want to have


綺麗な女の子を連れ歩く男の子もいる
でも女の子を主役じゃなく
世界から隠しちゃったりするわ
私はお日様の光を浴びて
自分で歩く女の子でいたいのよ
だから今を楽しまなけりゃね
女の子はみんなそうなのよ

That's all they really want
Some fun
When the working day is done
Girls - they want to have fun
Oh girls just want to have fun

それがアタシ達の本音なの
自分の人生を楽しまなくちゃ
仕事するときはマジメに仕事して
終わったら楽しむのよ
女の子達は切り替えて楽しむの
女の子達はそうやって頑張ってるの

They want to have fun
They want to have fun
They want to have fun
They want to have fun

楽しむことをしなきゃ!
自分の人生なんだから!
思い切り楽しまなきゃ!
自分の人生なんだから!

日本語訳 by 音時

NYDancererria


★なお、この曲は元はロバート・ハザード(Robert Hazard)というフィラデルフィア出身の男性アーチストが1979年にレコーディングしたものです。

下に動画を付けましたがニュー・ウェイヴのサウンドです。シンディは男性視点の歌詞をハザードの許可のもと、変更してレコーディングしました。

2014年5月のYahoo Musicのインタビューではシンディは次のように言っています。

“この曲を初めて聴いたとき、どうやって女性たちの団結について私が歌えるかなと思ったわ。80年代になっても女性は男性と対等に見てもらえなくて苦しんでいた。60年代から70年代の女性の運動は私にとってとってもスリリングだった。80年代になって女性は現状を受け入れてしまったかのように思う。ベティ・フリーダンやグロリア・スタイネムのように女性の地位向上を目指して頑張っていた人たちを忘れてしまったかのようだった。私は女性にはパワーがあることを思い出してってみんなに呼びかけたかったの。”

“この曲は男の視点で書かれていたから私が思っていないことも歌ってた。ロバートがきみの感じたようにやればいいと言ってくれたので思い切りカットしたわ。サウンドはクラッシュやポリスのアンディのようにイギリスのアーチストからレゲエ風や電子ドラムの音を取り入れて、フーターズの連中と取り組んだわ”

*フーターズ”はシンディのアルバム「She's So Unusual」のサウンド作りなどに大きくかかわっていました。

(インタビューの和訳は僕のつたない英語力によるものですので、間違いもあるかも。インタビューの原文は詳しくはこちらをどうぞ…)
 と書きましたが、この曲の和訳記事はずいぶん前に書いたもので、今回新たに記事にした際にリンクを確認したところ、原文を掲載したWebページが消えておりました(^▽^;)。なので原文にあたることはできないのですが、興味深いシンディの発言なので残しておきたいと思います。

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★この曲の前に立ちはだかったのはヴァン・ヘイレン「JUMP」でした!!
US Top 40 Singles March 10, 1984

1 1 Jump –•– Van Halen
2 3 GIRLS JUST WANT TO HAVE FUN –•– Cyndi Lauper
3 2 99 LUFTBALLONS –•– Nena
4 4 THRILLER –•– Michael Jackson
5 7 SOMEBODY’S WATCHING ME –•– Rockwell

6 5 NOBODY TOLD ME –•– John Lennon
7 10 I WANT A NEW DRUG –•– Huey Lewis & The News
8 11 HERE COMES THE RAIN AGAIN –•– Eurythmics
9 16 FOOTLOOSE –•– Kenny Loggins
10 6 KARMA CHAMELEON –•– Culture Club


◆お化粧ほどほどでロックアーチストっぽい感じだな。



◆日本のものまね番組に出演。Hey Now (Girls just want to have fun) を歌う。この曲は様々なアレンジをしたバージョンがあります。




◆ロバート・ハザードの「Girls Just Want to have fun」