ロッドの1991年の作品「Rhythm Of My Heart」。この曲も聴くとハートビートが「ドラムのように鳴ります」。
あらためてPVを見ました。兵士とその家族が出てきます。この曲の1991年という年の出来事として…「湾岸戦争」がありました。
この曲のオリジナルは1986年なので、歌詞は決して「湾岸戦争」をモチーフにしたものではないと思いますが、ロッドがこの曲を聴いてカバーして、しかもアルバム「Vagabond Heart」(さすらい男のハート)のオープニング曲に取り上げたのは特別な意味合いを感じたからなのだろうと思います。(やはり人のいい曲を取り上げる名人、カバーの達人だ!)
いろんな解釈ができるものかとは思いますが、PVの映像からいっても、この曲の主人公はまさに今、戦禍のなかにいるのでしょう。そして明日死ぬかもしれない人生のはかなさを考える。愛は戦場ではなく、どこか遠くの場所にある。そこは人を撃つ必要のない場所(鉄砲を撃つのは鹿狩りの時だけ、鉄工業の小さな町ばかりの場所なんだ。)
でも今僕のハートは鳴り響いてる。まるでドラムのように。妻、娘…今まで「愛してる」って何で言ってこなかったんだろう。今本当に「愛してる」って素直に口にできる。
でも今僕のハートは鳴り響いてる。まるでドラムのように。妻、娘…今まで「愛してる」って何で言ってこなかったんだろう。今本当に「愛してる」って素直に口にできる。
僕には帰る場所がある。僕は海、家族が空。再び会えるために僕は前に進んでいこう…!


◆ところでこの曲収録のアルバム「バガボンド・ハート」ですがお父さんの昔入っていたサッカーチーム名が"ヴァガボンズ"という名前。そこからお父さんを偲んでつけたようです。
このアルバムも聴き応えのあるアルバムでした。カバーが多いものの「Have I Told You Lately」「Downtown Train」は名曲、モータウンLoveの「The Motown Song」そして「You Are Everything」。「When A Man In Love」も好きだったなあ。また聴きたくなってしまった…!
このアルバムも聴き応えのあるアルバムでした。カバーが多いものの「Have I Told You Lately」「Downtown Train」は名曲、モータウンLoveの「The Motown Song」そして「You Are Everything」。「When A Man In Love」も好きだったなあ。また聴きたくなってしまった…!
Song Title:「Rhythm Of My Heart」
Artist:Rod Stewart

Songwriters: CAPEK, JOHN JOSEPH / JORDAN, MARC WALLACE
lyrics c Universal Music Publishing Group, Warner/Chappell Music, Inc.
Released in 1991
US Billboard Hot100#5
From The Album“Vagabond Heart”
:原詞は太字
Across the street the river runs
Down in the gutter life is slipping away
Let me still exist in another place
Running under cover of a helicopter blade
街路を横切り 川は流れる
人生は側溝に滑り落ちていく
僕はどこか別なところでまだ生きていたい
それはヘリコプターの羽の下に
隠れた場所かもしれないけど
人生は側溝に滑り落ちていく
僕はどこか別なところでまだ生きていたい
それはヘリコプターの羽の下に
隠れた場所かもしれないけど
The flames are getting higher in effigy
Burning down the bridges of my memory
Love may still be alive somewhere someway
Where they're downing only deer
A hundred steel towns away
Burning down the bridges of my memory
Love may still be alive somewhere someway
Where they're downing only deer
A hundred steel towns away
僕の形をした像はだんだんと燃えあがる
すべての夢が焼け落ちてしまうんだ
それでも愛はどこかでなんとかして
生き延びているかもしれない
それは拳銃で撃ち倒すのは鹿だけで
100もの鉄工業の町があるところ
すべての夢が焼け落ちてしまうんだ
それでも愛はどこかでなんとかして
生き延びているかもしれない
それは拳銃で撃ち倒すのは鹿だけで
100もの鉄工業の町があるところ
Oh rhythm of my heart
is beating like a drum
With the words i love you
rolling off my tongue
No never will I roam
for I know my place is home
Where the ocean meets the sky
I'll be sailing
is beating like a drum
With the words i love you
rolling off my tongue
No never will I roam
for I know my place is home
Where the ocean meets the sky
I'll be sailing
ああ 僕のハートのリズムが
ドラムのように鳴り響く
アイ・ラヴ・ユーって言葉も
今は素直に口から出てくるんだ
もうさまよい続けることはない
だってここが僕の居場所だから
そこは海と空が出会う場所
僕はいま船出しようとしている
ドラムのように鳴り響く
アイ・ラヴ・ユーって言葉も
今は素直に口から出てくるんだ
もうさまよい続けることはない
だってここが僕の居場所だから
そこは海と空が出会う場所
僕はいま船出しようとしている
Photographs and kerosene
light up my darkness
Light it up, light it up
I can still feel the touch
of your thin blue jeans
Running down the alley
I've got my eyes all over you baby
Oh baby
light up my darkness
Light it up, light it up
I can still feel the touch
of your thin blue jeans
Running down the alley
I've got my eyes all over you baby
Oh baby
僕の暗やみを照らしてくれるのは
想い出の写真と灯油
さあ もっと照らしておくれ
君の淡い色をしたブルージーンズ
その手触りは今も感じるよ
裏通りを下って行って
きみの全身を目を見開いて見つめるんだ
ああ ベイビー
想い出の写真と灯油
さあ もっと照らしておくれ
君の淡い色をしたブルージーンズ
その手触りは今も感じるよ
裏通りを下って行って
きみの全身を目を見開いて見つめるんだ
ああ ベイビー
Oh the rhythm of my heart
is beating like a drum
With the words i love you
rolling off my tongue
No never will I roam
for I know my place is home
Where the ocean meets the sky
I'll be sailing
I'll be sailing
is beating like a drum
With the words i love you
rolling off my tongue
No never will I roam
for I know my place is home
Where the ocean meets the sky
I'll be sailing
I'll be sailing
ああ 僕のハートのリズムが
ドラムのように鳴り響いてる
今なら素直に口にできる
アイ・ラヴ・ユーって言葉がね
さまよい続けるのはもう終わり
だってここが僕の居場所だから
そこは海と空が出会う場所
僕はいま船出しようとしている
ドラムのように鳴り響いてる
今なら素直に口にできる
アイ・ラヴ・ユーって言葉がね
さまよい続けるのはもう終わり
だってここが僕の居場所だから
そこは海と空が出会う場所
僕はいま船出しようとしている
Oh I've got lightning in my veins
Shifting like the handle of a slot machine
Love may still exist in another place
Im just yanking back the handle
No expression on my face
Shifting like the handle of a slot machine
Love may still exist in another place
Im just yanking back the handle
No expression on my face
僕の血管に稲妻が走った
スロットマシンのハンドルを握ったみたいに
愛はどこか別なところで
今も生き伸びているのかもしれない
僕はスロットのハンドルを引っ張るのみ
表情を何ひとつ変えずにね
スロットマシンのハンドルを握ったみたいに
愛はどこか別なところで
今も生き伸びているのかもしれない
僕はスロットのハンドルを引っ張るのみ
表情を何ひとつ変えずにね
Oh the rhythm of my heart
is beating like a drum
With the words i love you
rolling off my tongue
Never will I roam for
I know my place is home
Where the ocean meets the sky
I'll be sailing
ああ それでも
僕のハートのリズムが
ドラムのように鳴り響く
君を愛してるって気持ちが
自然にわき起こってくるんだ
さまよい続けることはもうしない
僕の居場所がわかったんだ
そこは海が空に出会う場所で
僕はそこに行くんだ
僕のハートのリズムが
ドラムのように鳴り響く
君を愛してるって気持ちが
自然にわき起こってくるんだ
さまよい続けることはもうしない
僕の居場所がわかったんだ
そこは海が空に出会う場所で
僕はそこに行くんだ
Oh the rhythm of my heart
is beating like a drum
With the words i love you
rolling off my tongue
No never will I roam
for I know my place is home
Where the ocean meets the sky
I'll be sailing
is beating like a drum
With the words i love you
rolling off my tongue
No never will I roam
for I know my place is home
Where the ocean meets the sky
I'll be sailing
僕の心臓の鼓動が鳴りやまない
まるでドラムのようなんだ
アイ・ラヴ・ユーって言葉も
素直に言える そんな気分
もうさまよい続けたくはない
だって僕の居場所がわかったから
この海と空が出会う場所
僕はそこから生き返る
(Words and Idioms)
gutter=排水溝 道の脇の溝
effigy=肖像,彫像
rolls off the tongue=すらっと口から出てくる
roam=ぶらつく さまよう
kerosene =灯油
yank=ぐいと引っ張る
gutter=排水溝 道の脇の溝
effigy=肖像,彫像
rolls off the tongue=すらっと口から出てくる
roam=ぶらつく さまよう
kerosene =灯油
yank=ぐいと引っ張る
日本語訳 by 音時

◆この曲の作成時期のエピソードが「ロッド・スチュワート自伝」に出ていました。
ちょうどロッドがレイチェルとの結婚式をした頃(1990年12月)のことです。
ワーナー・ブラザーズのトップであるロブ・ディケンズが7年間寝かせておいた曲をロッドのマネージャーであるアーノルドに聞かせました。ロブは"この曲は作者のマーク・ジョーダンとジョン・カペックからはロッドにどうだい?とプッシュされたんだけど、あまりにもロッドっぽくてパロディに思われるんじゃないか"と思っていたとのこと。アーノルドはこの曲を聴いて"これは世界的に大ヒットするぞ!"と思ったそうです。
ちょうどロッドがレイチェルとの結婚式をした頃(1990年12月)のことです。
ワーナー・ブラザーズのトップであるロブ・ディケンズが7年間寝かせておいた曲をロッドのマネージャーであるアーノルドに聞かせました。ロブは"この曲は作者のマーク・ジョーダンとジョン・カペックからはロッドにどうだい?とプッシュされたんだけど、あまりにもロッドっぽくてパロディに思われるんじゃないか"と思っていたとのこと。アーノルドはこの曲を聴いて"これは世界的に大ヒットするぞ!"と思ったそうです。
"この時の曲「リズム・オブ・マイ・ハート"に俺は心底惚れたね。どこがパロディだよ。昔懐かしいスコットランドの聖歌的な部分があって、バグパイプも入ってて、故郷を遠く離れた戦士にまつわる時代を超越した物語になっている。それにうまい具合にボニー・バンクス・オー・ロッホ・ローモンドの曲から拝借していて新しいものを作り出していたんだ"
スコットランドの伝統民謡「The Bonnie Banks O' Loch Lomond」の部分と「Ocean Meets the sky、I'll be sailing」のリズムが同じ!とのことです。
(PS)スロットマシンのくだりはちょっと怖いですね。銃を撃ったり、ミサイルを撃ったり…スロットマシンで遊ぶときのように何も考えずにレバーを引いているんだ…。
◆これがオリジナル。オランダのロックアーチストのRene Shuman 「Rhythm Of My Heart」 1986 プレスリーを意識して歌っている!?
◆The Bonnie Banks O' Loch Lomond (スコットランド民謡) うん!マーク&ジョンはこの曲をモチーフにしてロッドに歌ってほしかったんだな!わかるような気がします!
この曲の背景・意味・和訳はこちらへどうぞ。
(世界の民謡・童謡ウェブサイト)
スコットランド民謡『ロッホ・ローモンド(ロック・ローモンド)』
この曲の背景・意味・和訳はこちらへどうぞ。
(世界の民謡・童謡ウェブサイト)
スコットランド民謡『ロッホ・ローモンド(ロック・ローモンド)』
(この記事は以下を参考にしました)
・「ロッド・スチュワート自伝」(楓書店)
・Wikipedia Vagabond Heart
・Wikipedia Rhythm Of My Heart
・「ロッド・スチュワート自伝」(楓書店)
・Wikipedia Vagabond Heart
・Wikipedia Rhythm Of My Heart
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