ディオンヌ&フレンズの“愛のハーモニー"。

この曲は、米国エイズ研究財団のためのチャリティーシングルとして、1985年にイギリスとアメリカで発売され、300万ドル以上の収益を上げることができました。シングルとしては、3週間の全米No1を記録して、1986年のBillboard年間チャートで1位のシングルとなります。グラミー賞最優秀ポップパフォーマンス賞デュオ/グループと、最優秀楽曲賞を獲得しています。


◆この曲はもとは1982年に映画「ラブ・IN・ニューヨーク(ナイト・シフト)」のサウンドトラックとしてキャロル・ベイヤー・セイガーとバート・バカラックが書いた5曲中の1曲。サントラではロッド・スチュワートが歌いました。


◆この曲が作られた背景を「ビルボード・ナンバー1・ヒット1985-1988Ⅲ(音楽之友社)」から引用させていただきます。

作者であるキャロル・ベイヤー・セイガーが言います。

ロッドの歌には鋭さがあって、とても魅力的だったの。でもレコード会社はロッドにしてはおとなしすぎると判断したの。あの曲はそのまま忘れられてしまったわ。


Rod Friends Are For

その後1985年にバート・バカラックがディオンヌのためにプロデュースを請け負ったときに、キャロルはこの曲を想い出したようです。

ディオンヌとスティーヴィー・ワンダーがデュエットすればいいと思ったのよ。こうして曲を録音したんだけど、ディオンヌの歌は素晴らしいというほかはなかったわ。スティーヴィーが吹き込みに来た日、エリザベス・テイラーがニール・サイモンと一緒にスタジオに顔を見せたの。あの人達もこの曲にすっかり心を奪われていたわ。

エリザベス・テイラーが来たことで、キャロルにはあるアイデアが浮かびました。

私は友だちのエリザベスが、エイズの研究に積極的に取り組んでいることを知ってたの。これは人々の心に強く訴える曲だから収益をAMFAR(アメリカのエイズ研究の協会)に寄付したらいいんじゃないかと思ったのよ。

 エリザベス・テイラーはこの提案に感激し、バカラックとディオンヌ、スティーヴィーも賛成しました。そしてさらにシンガーを加えることとなり、グラディス・ナイト、そしてエルトン・ジョンが選ばれることになりました...そして、4人がデュエットした奇跡の曲は世界中の人々を感動させ、チャリティも大成功、多くの人の生命を救うことになりました...。


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Song Title:「That's What Friends Are For」
Artist:Dionne & Friends


(Carole Bayer Sager, Burt Bacharach)

Released in 1985
US Billboard Hot 100#1
From The Album“Friends”



(Dionne)
And I never thought I'd feel this way  
And as far as I'm concerned
I'm glad I got the chance to say   
That I do believe I love you

こんな風に感じるなんて考えてもみなかったの
私にとしては
口にできるチャンスがあって嬉しいの
「あなたを愛してる」って信じて言えることが

And if I should ever go away
Well, then close your eyes and try
To feel the way we do today
And then if you can remember

もし私がどこかへ去らなくちゃいけなくなっても
そのときは目を閉じて試してみて
いま私たちがこんな風に感じてるように
そのとき あなたが思い出せるなら…

Keep smiling, keep shining
Knowing you can always count on me
for sure
That's what friends are for
For good times and bad times
I'll be on your side forever more
That's what friends are for

笑顔を絶やさないで 輝き続けて
いつだって私を頼りにしていいの
本当よ
そのための友だちじゃないの
いい時だって 悪いときだって
私は永遠にあなたのそばにいるわ
だって友だちなんだから...

(Stevie)
Well, you came and opened me
And now there's so much more I see
And so by the way I thank you

ああ きみがやってきて
僕の目を開かせてくれた
そして今 僕はもっと多くのものが見える
ともかく言わせてくれよ
“ありがとう”って

(Elton)
And then for the times when we're apart
Well, then close your eyes and know
These words are coming from my hearts
And then if you can remember

そして僕たちが離れているときでも
そう 目を閉じたら わかるはずさ
僕の心から出た言葉なんだってことが
そのとききみが思い出すことができたら…

(Stevie)
Keep smiling, keep shining
Knowing you can always count on me
for sure
That's what friends are for
In good times in bad times
I'll be on your side forever more
That's what friends are for

笑っていてね 輝き続けてよ
いつだって僕を頼りにしていいからさ
本当だよ
そのための友だちなんだから
いいときも 悪いときも
僕はいつだってずっときみのそばにいるよ
だって僕たち友だちだろ…?

(Gladys)
Keep smiling, keep shining
Knowing you can always count on me
for sure
That's what friends are for
For good times and bad times
I'll be on your side forever more
That's what friends are for

微笑み続けて 輝いていて
いつだってアタシを頼りにしていいんだから
本当よ
そのための友だちなんでしょ?
いいときだって 悪いときだって
アタシは永遠にそばにいるからね
だってそれが友だちでしょ?

(Elton)
Keep smiling, keep shining
Knowing you can always count on me
for sure

笑っていてよ 輝いていて
いつだって僕を頼りにしていいんだよ
本当さ

(All)
That's what friends are for
(Elton)
For good times and bad times
(All)
I'll be on your side forever more

それが友達なんだから
いいときも 悪いときも
私(僕)は永遠にきみのそばにいるからね

(Dionne)
That's what friends are for...

友だちはそのためにいるの…


日本語訳 by 音時


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◆この曲のウィキペディアには面白い情報が。
当初、バート・バカラックとキャロルがディオンヌのために書いた曲は“On My Own”だったそうです。はい、これはパティ・ラベルとマイケル・マクドナルドがデュエットで歌い、全米No1になった曲ですね。でもディオンヌは、この曲をアルバムに収録せずに、"愛のハーモニー"をアルバムに収録したようです・・・!


◆ロッドの単独で歌うバージョンと、4人のヴァージョンでは微妙に歌詞が違うようですね。

目が見えないスティーヴィーが、

Well, you came and opened me
And now there's so much more I see


と歌うところなんか・・・すごい好きです。

いつだって誰かがいる。助け合って生きている、ってことを「あたりまえじゃないの」と友だちが笑ってくれる…あったかい曲です。"ひと"と"ひと"とのふれあい、あたたかさ、を信じる歌は僕はとても好きです。
 2011年3月11日の東日本大震災から今日で8年。このブログで"いい歌"を取り上げて紹介することが、未来をつくる何かの力に繋がることを願っています。


◆"愛のハーモニー"が最高位1位を記録した週の全米チャートです。

US Top 40 Singles For The Week Ending January 18, 1986

1 3 THAT’S WHAT FRIENDS ARE FOR –•– Dionne & Friends (Arista)-11 (1 Week at #1) (1)
2 1 SAY YOU, SAY ME –•– Lionel Richie (Motown)-11 (1)
3 2 PARTY ALL THE TIME –•– Eddie Murphy (Columbia)-16 (2)
4 4 ALIVE AND KICKING –•– Simple Minds (A&M)-14 (3)
5 5 I MISS YOU –•– Klymaxx (Constellation)-19 (5)


6 6 SMALL TOWN –•– John Cougar Mellencamp (Riva)-12 (6)
7 8 TALK TO ME –•– Stevie Nicks (Modern)-10 (7)
8 12 BURNING HEART –•– Survivor (Scotti Brothers)-12 (8)
9 10 WALK OF LIFE –•– Dire Straits (Warner Brothers)-12 (9)
10 7 TONIGHT SHE COMES –•– The Cars (Elektra)-12 (7)

ライオネルリチ男に代わって「愛のハーモニー」が首位となり、4週連続のNo1になります。そのおかげで(!)この週8位急上昇の“ロッキーⅣ”サバイバーの“Burning Heart”が残念ながら2位どまりに。でも“愛のハーモニー(That's What Freinds Are For)”はやっぱり1位にふさわしい曲だということで、サバイバー側は“愛のハーモニー・被害者の会”を作るつもりはないとのことです…(笑)

◆グラディス・ナイトに代わってホイットニー、エルトンに代わってルーサー・ヴァンドルス




◆映画のサントラから。ロッドのバージョンです。




(この記事で参考にしたページ)
・Wikipedia That's What Friends Are For
・ビルボード・ナンバー1・ヒット1985-1988Ⅲ(音楽之友社)