今週の夜の部はちょっと趣向を変えて、既掲載曲のなかから
「ドラムが歌ってんのか〜い!」曲を取り上げていきます(^_^;)
僕もこの洋楽和訳ブログを始めてから、オリジナルアーティストが歌っているYouTube動画を調べて初めて「ドラムが歌ってんのか〜い!」と驚いた曲がいくつも、ありました。
このブログをご覧になっている皆様のなかでは、「なんだ、今さら知ったのかよ」と思われる方もいらっしゃる一方、僕と同様に「えっ知らなかった!」(゚д゚)!いう方もいらっしゃるのでは?と思います。
ぜひ、お楽しみに★
(こんな曲もドラムが歌ってるんだよ!の情報は、来週以降にお願いいたします…)
では、1曲めは、この曲。ジグソー“Sky High”です。洋楽超有名曲ですが、Jigsawが歌ってるのを観たことない方、驚いてください笑。
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"Sky High"...みなさんは何この曲を知っていますか?コマーシャル?プロレスで?はたまた...?日本ではとても有名な洋楽ヒットですね。上のビデオ...ドラム(デス・ダイヤ―)が歌っているって知らなかったでしょう?
◆この曲を歌っている"ジグソー"の結成は1966年。
それまで別々なバンドで活用していたメンバーが気の合う者どうし集まったことから、ジグソー・パズルのピースに例えて"ジグソー"と名付けたそうです。当初はメンバー楽しく活動していくことをメインに、コミカルな曲を演奏するライブ活動が中心の活動だったようです。(結局「スカイ・ハイ」が大ヒットする前までに4枚のアルバムを発売しました)

◆「スカイ・ハイ」は映画の主題歌として作られたんですね(知りませんでした)。1975年のカンフー映画「The Man From Hong Kong」は当初フォー・トップスやトム・ジョーンズなどの大物アーティストに主題歌をと考えていたのですが、曲がないと断られ...最終的にジグソーがそのチャンスを得て、特急の曲作りが始まりました。
この曲を作ることになる、ジグソーのメンバーのクライヴとデスはプロデューサーのチャスとロンドンに出向き、映画を観てから曲を作ったようです。
「スローバラードではなくアップテンポの曲」をリクエストされていたようです。デスは前年に観た映画の主題歌アイザック・ヘイズの「黒いジャガーのテーマ」(Theme From"Shaft")に影響され、"ティキティキティキ..."とハイハットのパートを使いたいと思いました。また、舞台が香港の映画であることから、オープン5thのコードを使ったのは"東洋の感じ"を出したかったからだそうです。
「スローバラードではなくアップテンポの曲」をリクエストされていたようです。デスは前年に観た映画の主題歌アイザック・ヘイズの「黒いジャガーのテーマ」(Theme From"Shaft")に影響され、"ティキティキティキ..."とハイハットのパートを使いたいと思いました。また、舞台が香港の映画であることから、オープン5thのコードを使ったのは"東洋の感じ"を出したかったからだそうです。
また、歌詞は、映画の場面として、ハングライダーが香港の街の上をゆっくり飛んだ上で庭に着地するシーンがあり、また、映画の最後に大爆発が起こり、悪役が吹き飛ばされることから、作られました。

Song Title :「Sky High」
Artist:Jigsaw
Songwriter(s) Clive Scott, Des Dyer
Released in 1975
US Billboard Hot100#3
Japan Oricon Chart#2
From The Album"Sky High"
US Billboard Hot100#3
Japan Oricon Chart#2
From The Album"Sky High"
Blown round by the wind
Thrown down in a spin
吹き飛ばされて...風に
くるくるまわって...落ちていく
くるくるまわって...落ちていく
I gave you love
I thought that we had made it to the top
I gave you all I had to give
Why did it have to stop
僕の愛をきみに捧げたよ
もう幸せのてっぺんまで行ったって
思ってたんだけど
僕の持ってるすべてをきみにあげたけど
どうして愛が
終わらなきゃならなかったんだい?
もう幸せのてっぺんまで行ったって
思ってたんだけど
僕の持ってるすべてをきみにあげたけど
どうして愛が
終わらなきゃならなかったんだい?
You've blown it all sky high
By telling me a lie
Without a reason why
You've blown it all sky high
きみは僕のあげたもの
すべて空高く吹き飛ばしちゃったんだ
僕にウソをついたりして
理由なんてなかったのかい?
吹き飛ばしてしまったんだ 空高く
すべて空高く吹き飛ばしちゃったんだ
僕にウソをついたりして
理由なんてなかったのかい?
吹き飛ばしてしまったんだ 空高く
You, you've blown it all sky high
Our love had wings to fly
We could have touched the sky
You've blown it all sky high
きみ、きみは空高く吹き飛ばしたんだ
僕たちの愛は空を飛べる羽を持っていた
もう少しで空に手が届くところだったのに
きみが吹き飛ばしたんだ 空高く
僕たちの愛は空を飛べる羽を持っていた
もう少しで空に手が届くところだったのに
きみが吹き飛ばしたんだ 空高く
Up around I've flown
Then down down like a stone
上昇してくるくると...空にただよって
そして石ころのように...落ちていく
そして石ころのように...落ちていく
I gave you love
I thought that we had made it to the top
I gave you all I had to give
Why did it have to stop
僕の愛をきみに捧げたよ
もう幸せのてっぺんまで行ったって
思ってたんだけど
僕の持ってるすべてを
きみにあげたんだけど
どうして愛が
終わらなきゃならなかったの?
もう幸せのてっぺんまで行ったって
思ってたんだけど
僕の持ってるすべてを
きみにあげたんだけど
どうして愛が
終わらなきゃならなかったの?
You've blown it all sky high
By telling me a lie
Without a reason why
You've blown it all sky high
きみは僕のあげたもの
すべて吹き飛ばしたんだ 空高く
僕にウソをついて
理由なんてなかったの?
きみはすべて放り投げてしまった 空高く
すべて吹き飛ばしたんだ 空高く
僕にウソをついて
理由なんてなかったの?
きみはすべて放り投げてしまった 空高く
You, you've blown it all sky high
Our love had wings to fly
We could have touched the sky
You've blown it all sky high
きみ、きみは吹き飛ばしたんだ 空高く
僕たちの愛は飛べる羽を持っていた
もう少しで空に手が届くところだったのに
きみが全部吹き飛ばしたんだ 空高く...
僕たちの愛は飛べる羽を持っていた
もう少しで空に手が届くところだったのに
きみが全部吹き飛ばしたんだ 空高く...
日本語訳 by 音時


◆"Sky High"の歌詞は、初めて聴いたこどもの頃は「空を高く飛びたいな~」って歌かと思ってたけど、歌詞で「By telling me a lie」っていう箇所を見て『"嘘をつかれた"ってなんだろう?』と疑問を持ってはいました。訳してみて...
本当は空を飛んだわけじゃない。彼女にすべて捧げたのに、彼女が嘘をついたりしてだいなしにしてしまった。すべて吹き飛ばしてしまい、僕の愛なんて大空に砕け散り、くるくるまわって石ころのように落ちた(ようなものさ)、ってことですね。

◆プロレスラーのミル・マスカラスはフライング・クロス・チョップなど、空中殺法が得意だったから、「スカイ・ハイ」ってタイトルとドラマチックな盛り上がりを見せるこの曲はちょうどマッチしてたんですね。
(PS)TV番組「Song To Soul」の回で、ジグソーのメンバーが言っていたのですが、"Sky High"が日本で格闘技の入場テーマで使われてヒットしたという話は知っていましたが、彼らはずっと相撲力士のテーマだと思っていたようでした(笑)。
◆スカイ・ハイの「メインタイトル」バージョン。イントロなど長く、割とゆっくりめでストリングスも落ち着いた感じ。
◆映画「The Man From Hong Kong」より。
(この記事は以下を参考にしました)
・ウィキペディア ミル・マスカラス
・ウィキペディア ジグソー
・ウィキペディア スカイ・ハイ
・TV番組「Song To Soul」"スカイ・ハイ"の巻(2019年2月17日放映)
・ウィキペディア ミル・マスカラス
・ウィキペディア ジグソー
・ウィキペディア スカイ・ハイ
・TV番組「Song To Soul」"スカイ・ハイ"の巻(2019年2月17日放映)
コメント
コメント一覧 (12)
https://music.oricon.co.jp/php/special/Special.php?pcd=sp_prowrestling
音時
が
しました
「スカイ・ハイ」というのではなく、プロレスがです。
あの頃はプロレス全盛期でしたから私でも見てました。
(いつ頃からか、まったく見なくなりましたが)
今野球選手が打席に入るときにテーマソングが流れますが、プロレスも各々のレスラー毎にあったんですかね。
覚えているのはあのブッチャーの入場曲がピンクフロイドの「吹けよ風、呼べよ嵐」だったことですね~。
音時
が
しました
音時
が
しました
音時
が
しました
この曲、小さい頃の記憶にありますよ!
と思ったらジャッキーチェンこと成龍の映画で流れてたんですね?!←記憶にはないのですが^^;
俳優としての成龍もカッコいいですが、歌手としても素敵ですよね!
音時
が
しました
歌詞の方も、「彼女とアツアツで、空高く飛んでいる気分」みたいな内容だと信じて疑いませんでした。「彼女にすべて捧げたのに、僕の愛は大空に砕け散った」という詞なのね。こりゃまた、ビックリです!
ウイキペディアの情報では、「当初レコード会社は大して売れるはずもなかろうと数百枚しかプレスしなかったそうな」 ゴージャスなサウンドで、ヒットは必然という感じなんだけど…。
ドラムスは演奏しているけど…。ほかのメンバーの演奏、あやしくありませんか?
まっ、いろいろな発見があり、新鮮な気持ちで聴くことができました。
音時
が
しました
音時
が
しました
しかもこれがまた、意外にもカッコよかったりセンスが良かったりするんですよね。
とりあえず英語の歌詞の主題歌だけを、文字数の許す限り紹介しておきたいと思います。
果たして、音時さんのお口に合うかどうか…。
☆『龍拳』主題歌「ドラゴン・フィスト」
https://youtu.be/mDdl0faftIg
☆同挿入歌「ドゥ・オア・ダイ」
https://youtu.be/XY_kFgdiFNc
☆『クレイジー・モンキー/笑拳』主題歌「クレイジー・モンキー」
https://youtu.be/BgEqJmwU4q8
☆『拳精』主題歌「チャイナ・ガール」(一番のお気に入りです)
https://youtu.be/jTPrClCe7h0
☆『カンニング・モンキー/天中拳』主題歌「カンニング・モンキー」
https://youtu.be/ZSmH7CWBkIM
【番外編】
☆『少林寺三十六房』主題歌「Shaolin Fighter」
こちらの主演は、J・チェンではなく、リュー・チャーフィーという人です。
https://www.youtube.com/watch?v=s9B16uKkDvg
ところで、私が学生の頃、録画するビデオデッキがなかったもんですから、こういった主題歌全集みたいなカセットテープを購入して、それを聞きながらジャッキー作品を脳内上映していました。
音時
が
しました
Youtube見ました。まさに"スカイ・ハイ"!ですね。笑ってしまいました。"スカイ・ハイ"とカンフー映画つながり…!面白いですね。
音時
が
しました
実はこの曲、ジャッキー・チェン主演の映画『蛇鶴八拳』の主題歌に似ていると、ファンのあいだではちょっとした話題なんですよ。
もちろん、出来たのは『スカイ・ハイ』の方が先なわけでありますから、おそらくジャッキーの方がこの曲にインスパイアされたんでしょうね。
しかも作曲は、杉山清貴&オメガトライブなどに曲を提供された林哲司さんです。
ちなみにその『蛇鶴八拳』の主題歌「デンジャラス・アイズ」は、日本公開用に後から収録されたもで、オリジナル版には収められておりません。
こちらがその、日本公開版のオープニングです。
https://youtu.be/umpFHFLx0AE
…で、
驚いたことに、こちらの記事を読ませていただいたら、なんと、もともと『スカイ・ハイ』は香港のカンフー映画の主題歌だったとか。
まさか、こんなところでつながっていたとは…。
林さん、そのことを御存じだったこそ、『スカイ・ハイ』からインスパイアを受けたのでしょうか。
ちょっと興味深いところです。
音時
が
しました
音時
が
しました
ジグソーですが、ヒットチャートではもう1曲ちょっとだけヒットがあっただけで、消えてしまったのですが、ほかにもメロディアスな良い曲を持っていましたよね。あんまり活躍できなくて残念でした。
音時
が
しました