3年前、ボウイの死が報道された日曜から月曜に、テレビやFM、有線放送などでたくさんのボウイの歌を聞き、ニュースを見ました。いつもの近所のスーパーに食料品を買いに行った際にも、BGMが"Space Oddity"だったのにはビックリしました。
あらためて、彼のもたらした影響と、彼の死を悼む人達がここ日本にも多かったことを実感しました。
あらためて、彼のもたらした影響と、彼の死を悼む人達がここ日本にも多かったことを実感しました。
◆チェ、チェ、チェ、チェンジィズ…!吃音ソングとしても有名なこの曲は、ボウイの代表作の一つ。作品を発表するたびに「変化」してきたボウイ。彼の"Changes"はボウイのテーマソングや生き方のようにも思えます。
"Time may change me、but I can't trace time…"
"trace"をどう訳すかなのですが、こちらの意味は、
a たどる,追跡する; 〈…の〉足どりを捜す,〈…を〉捜し出す.
b〈川・道などを〉〔…にまで〕たどる.
C 調べ出す,突きとめる.
「追いかけた、うえで、明らかにする(突き止める)」といった意味のようです。
したがって「時間は僕を変えるだろう。でも僕は時間に追いつけない」という意味に思います。自然に変わっていく変化ではなく、主体的な変化を望んで、彼は自分の心の命ずるままに自ら変化し続けていったのかな…。

◆ちなみに、この"Changes"をボウイが書いていた頃には、彼の個人的な生活の"変化"も予定されていましたようです。ボウイの妻アンジェラはお腹のなかに子どもがいて、ボウイは自分の子どもを持ち、父親になることを楽しみにしていたようです…。
◆"自らが変化し続けて"いったボウイ。改めて落ち着いて、彼の作品を「変化」に沿って、聴いていきたいです。
Writer/s: BOWIE, DAVID
Publisher: Sony/ATV Music Publishing LLC, BMG RIGHTS MANAGEMENT US, LLC, TINTORETTO MUSIC
Released in 1971
US Billboard Hot100#66
From The Album"Hunky Dory"

Oh, yeah Mmm
Still don't know what I was waitin' for
And my time was runnin' wild
A million dead end streets and
Every time I thought I'd got it made
It seemed the taste was not so sweet
いまだにわからないんだ
僕が待ってたものって何だったのか?
僕の時間はたくさんの袋小路に
荒々しく過ぎ去っていき
何か上手くいったと思ったときの味は
いつだってそんなに甘いものじゃなかった
So I turned myself to face me
But I've never caught a glimpse of
How the others must see the faker
I'm much too fast to take that test
だから振り返って自分の顔を見た
でもちっともわからないんだ
みんなイカサマ野郎をどうやって眺めるのか?
僕は試練を受けるのには
早すぎた存在だったのか
Ch-ch-ch-ch-changes
Turn and face the strange
Ch-ch-changes
Don't want to be a richer man
変わるんだ
振り返って 個性に向き合え
それが「変化」なんだ
金持ちになんてなろうとするな
Ch-ch-ch-ch-changes
Turn and face the strange
Ch-ch-changes
Just gonna have to be a different man
Time may change me
But I can't trace time
変わるんだ
向き直って 個性に向かい合え
そいつが「変化」
他のヤツとは違う人間になるんだ
時は僕を変えていくだろう
でも僕は時に追いつくことはできない
Mmm, yeah
I watch the ripples change their size
But never leave
the stream of warm impermanence
So the days float through my eyes
But still the days seem the same
さざ波が大きさを変えるのを見たよ
でもその流れが 心が温かくなるような
はかなさを失ったりはしない
それと同じように
日々は目の前を漂っているけれど
まだ同じように見えているんだ
And these children that you spit on
As they try to change their worlds
Are immune to your consultations
They're quite aware of
what they're goin' through
きみが唾を吐きかけるガキどもが
自分達の世界を変えようとしてる
きみがどう忠告しても耳を貸さないヤツらは
自分達が経験することに
しっかり気がついてるからね
Ch-ch-ch-ch-changes
Turn and face the strange
Ch-ch-changes
Don't tell them to grow up and out of it
変わるんだ
振り返って 個性に向き合え
それが「変化」なんだ
大人になって
子どもから脱皮しろなんて言うな
Ch-ch-ch-ch-changes
Turn and face the strange
Ch-ch-changes
Where's your shame?
You've left us up to our necks in it
Time may change me
But you can't trace time
変わるんだ
向き直って 個性に向かい合え
そいつが「変化」
恥ずかしくなんてない
僕らを首までどっぷり
漬けさせていたよね
時は僕を変えていくだろう
でも人は時を刻むことができない
Strange fascination,
fascinatin' me
Ah, changes are takin'
The pace I'm goin' through
人とは違った魅力
そいつが僕を魅惑するんだ
ああ 僕が何かを経験すると
同じ早さで変化が進んでいく…
Ch-ch-ch-ch-changes
Turn and face the strange
Ch-ch-changes
Oh, look out you rock 'n' rollers
変わるんだ
振り返って 個性に向き合え
それが「変化」なんだ
ああ ロックン・ローラーたちを
見るがいいさ
Ch-ch-ch-ch-changes
Turn and face the strange
Ch-ch-changes
Pretty soon now you're gonna get older
Time may change me
But I can't trace time
変わるんだ
振り返って 個性に向き合え
そいつこそが「変化」
僕らは今すぐにだって
年を取っていく
時間は人を変えるんだ
でも人は時間に追いつけない
I said that time may change me
But I can't trace time
時間は人を変えるんだ
人は時間に追いつけない
だから 自分が変わるんだ…
(Words And Idioms)
catch a glimpse of=一見;窺う
ripple=さざなみ,小波
impermanence=非永久性; 一時性,はかなさ.
immune=免疫になって,免疫(性)があって
consultations=相談, 診察, 受診
日本語訳 by 音時

Doug Stevens-David Bowie Changes
(PS)この「Hunky Dory」のアルバムジャケットは、よく雑誌ミュージック・ライフなどで、「鏡の精よ、私キレイ?」など台詞をつけたギャグで使われてたなあ…。

(この記事で参考にしたページ)
・Changes Songfacts
コメント
コメント一覧 (4)
音時
が
しました
またこの曲に泣かされることになってしまいました。
本物の宇宙人ですよね、全て超えてる気がします。
故人とか何十年前の曲とか何語とか関係なく今こうやってメッセージが届くなんて。
しかも正体不明の物体ではなくとても近い存在として。
タイムマシンもロケットも音楽にはかなわないのかも知れません。
洋楽には母語ではない言語ならではの楽しみ方があるなあと思いました。
思い入れ、想像、勘違い、よく分からないだけに自由です。
訳詞は和訳自体の響きも味わえますし、逆に英語の世界を知るきっかけにもなります。
これからも色々な曲を紹介してくださることを楽しみにしています。
音時
が
しました
でも願望も含めて、ボウイの生き方も踏まえて、前向きにとらえるようにしました。
歌詞では
時は人を変える
人は時に追い付けない
としか歌っていませんが、
ボウイのメッセージは、
だからこそ
時に逆らおうとしないでいいんだ
僕は僕自身の意思で変わるんだ
人は自分の意思で変わることができるんだ
と言っているのだと。
拡大解釈ですが(^_^;)、自分では気に入っております。勝手ながらボウイも天国で“ほっほう、まあそういうのがあってもいいんじゃない?”とか言って、結構嬉しがるのではないでしょうか←さらに勝手な想像ですね!
音時
が
しました
私がこの曲を知ったのは30年程前のことです。
「but I can't trace time」どう見てもすごく重要な部分なのにtraceの意味がわかりませんでした。
だけどボウイは多分こんなことを歌ってくれている、と想像するだけで十分でした。
音楽や言語の知識が全くなく気持ちだけで好きになる私にはただ好きであることが全てなので(笑)。
就職したものの全てが全然うまくいかず辛い思いをしていた時に近くにいてくれた大切な曲です。
想像してた内容と違っていたら…と思うと少し読むのが怖かったんですが思っていたものに似ていてすごく安心しました。
ありがとうございました。
音時
が
しました