アルバム"Let's Dance"は聴きましたね~。"チャイナ・ガール""モダン・ラヴ"。でも振り返ってみると、この3曲が連続してかかるレコードのA面しか、ほとんど聴いてないかも・・・。
◆"踊ろう"というシンプルな歌詞、想像力をかきたてるような印象的な名詞"Red Shoes"、"Serious Moonlight"。この二つだけで踊る二人の場面が頭に浮かびます。彼女の履いている靴は本当に真っ赤だろう。そして月明かりはこうこうと照りつけるので、その下では自分の心に素直にならないといけないような気持ちにされる。
とくに"Serious Moonlight"はこのアルバムをひっさげたボウイのワールドツアーの冠になりました。ボウイは"Serious Moonlight Tour"で1983年に日本にも来てくれました。武道館公演4回、横浜、名古屋、大阪、京都。日本のテレビでも特番が組まれtようですね。ちょうど映画「戦場のメリークリスマス」の頃で坂本龍一さん、ビートたけしさんなども出演しました。
◆ボウイのコメントです。
◆ボウイのコメントです。
"Let's Dance"はおそらく僕のアルバムのなかでは一番シンプルだと思う。作るのは複雑だったけど出来上がりの印象は明るく、情熱的で、ノリのよいものになったよ。虚無的なものではなく、僕が長い間やってきたものの何よりも温かくて人間的なものを作り出そうと努力したのさ。
◆ちなみにこの曲のSongfactsによると「赤い靴」については1948年のイギリス映画「The Red Shoes」をモチーフにしているようです。
また、ナイル・ロジャースがMojo マガジンのインタビューで言うには、
"デヴィッドが歌詞を書いたんだ。ダンスは人生において誰でも踊るものだけど、概念上ダンスというのは正直なものじゃない。'put on your red shoes and dance the blues.'という歌詞は、本当は悲しいのに、楽しそうに見せて踊ってるんだ"
とのこと。
また、ナイル・ロジャースがMojo マガジンのインタビューで言うには、
"デヴィッドが歌詞を書いたんだ。ダンスは人生において誰でも踊るものだけど、概念上ダンスというのは正直なものじゃない。'put on your red shoes and dance the blues.'という歌詞は、本当は悲しいのに、楽しそうに見せて踊ってるんだ"
とのこと。
"Let's Dance"…本当は悲しい心であることを知っている者どうし、それを隠して今夜は踊ろう…ってことなんですかね。確かに"Let's Dance"って言葉だけであれば、ビートの効いたアゲアゲのディスコソングも思い浮かべますが、この曲はもの哀しいものがあります。踊る二人を照らすのもミラーボールではなく、"厳粛な月明かり(Serious Moonlight)"…。
Songwriters:David Bowie
Released in 1983
US Billboard Hot100#1
From The Album"Let's Dance"

Let's dance
Let's dance
Let's dance
踊ろう
踊るんだ
踊るんだ
Let's dance
Put on your red shoes
and dance the blues
踊ろう
赤い靴を履いて
ブルースを踊るんだ
Let's dance
To the song they're playin'
on the radio
踊ろう
ラジオから流れる曲に合わせて
Let's sway
While color lights up your face
Let's sway
Sway through the crowd
to an empty space
身体を揺らせて
ネオンライトがおまえの顔を照らす
身体を揺すって
人ごみを抜けて誰もいないところへ
If you say run,
I'll run with you
If you say hide,
we'll hide
Because my love for you
Would break my heart in two
おまえが走れと言えば
俺はおまえと一緒に走る
おまえが隠れろと言えば
俺たちは隠れよう
おまえへの愛ゆえに
俺の心は二つに裂かれてしまうんだ
If you should fall into my arms
Tremble like a flower
おまえが
俺の腕のなかに身を委ねるなら
花のように震えていればいい
Let's dance
Let's dance
踊ろう
踊るんだ
Let's dance
For fear your grace should fall
踊ろう
恐怖のために
おまえの優雅さは消え失せる
Let's dance
For fear tonight is all
踊ろう
恐怖のために
今宵がそのすべてになる
Let's sway
You could look into my eyes
Let's sway
Under the moonlight,
this serious moonlight
身体を揺らせて
俺の目のなかをのぞくんだ
身体を揺すって
月明かりの下
厳粛な月明かりの下で
If you say run,
I'll run with you
If you say hide,
we'll hide
Because my love for you
Would break my heart in two
おまえが走れと言えば
俺はおまえと一緒に走るさ
おまえが隠れろと言えば
俺たちは隠れよう
おまえへの愛ゆえに
俺の心は二つに裂かれてしまうだろう
If you should fall into my arms
Tremble like a flower
おまえが
俺の腕のなかに身を委ねるなら
花のように震えていればいい
Let's dance
Put on your red shoes
and dance the blues
踊ろう
赤い靴を履いて
憂うつな気分に合わせて
Let's dance
To the song we're playing
踊ろう
流れてくる曲に合わせて
Let's sway
Let's sway
Under the moonlight,
this serious moonlight
からだをゆすって
からだをまかせて
月の光を浴びて
厳粛な月の光の下で
Let's dance
踊るんだ
(Words and Idioms)
tremble=震える
日本語訳 by 音時

◆"Let's Dance"が1位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles For The Week Ending May 21, 1983
マイケルの3週連続1位のあと、ボウイが首位に立ちます。ナイル・ロジャースのプロデュースを思えばさもありなん。3位のアイリーン・キャラが次週1位に。6週連続No1の大ヒットとなります。
-1 2 LET’S DANCE - David Bowie
-2 1 BEAT IT - Michael Jackson
-3 7 FLASHDANCE…WHAT A FEELING - Irene Cara
-4 4 OVERKILL - Men At Work
-5 5 SHE BLINDED ME WITH SCIENCE - Thomas Dolby
-6 8 LITTLE RED CORVETTE - Prince
-7 9 SOLITAIRE - Laura Branigan
-8 3 JEOPARDY - The Greg Kihn Band
-9 12 MY LOVE - Lionel Richie
10 17 TIME (Clock Of the Heart) - Culture Club
コメント
コメント一覧 (4)
音時
が
しました
80年代に沢山のアーティストPVを観た中で
最も印象に残っているのが
このLet's Danceだそうです。
歌詞のイメージと共に現代社会への警笛を鳴らす
そんな仕上がりになっているようで…
なるほどなぁ〜と関心させられたとか…。
当時はとにかくカッコいい曲だなって…
わたしにはそれくらいしか考えられませんでした
(˙ꇴ˙; )
音時
が
しました
音時
が
しました
当時、あのデヴィッド・ボウイがナイル・ロジャースと組んだというのには驚きました。ボウイといえば怪しげで、ちょっと暗めなソウルフルというイメージでした。私にとってはやっぱり「ゴールデン・イヤーズ」のイメージが強かったです。そのボウイをダンサブルでおしゃれなナイル・ロジャースがプロデュースする、って聞いてそれだけでワクワクでした。期待にこたえてくれた素晴らしいアルバムでした。
音時
が
しました