イントロなしでルーの「Say You Will, Say You Won't...」の呼びかけから入る曲。"Say You Will"はなかなかカッコいい曲でした。




◆デビュー時には6人編成のバンドだったフォリナーですが、音楽的にはミック・ジョーンズとルー・グラムの2枚看板で、この2人が中心となり、4枚目のアルバム「4」でバンドは4人となりました。でも、2人の間には音楽的な対立もありました。ルーは、ドラムとギターのあるロックサウンド志向であるのに対して、ミックはシンセサイザー・バラードなど、当時の流行のサウンドスタイルを受け入れました。
 アルバム「プロヴォカトゥール」Agent Provocateur (1984)では、「I Want To Know What Love Is」で全米No1シングルを達成した彼らですが、このアルバム・この曲でミックとルーの音楽的志向の相違が際立たせる結果となりました。


 ルーはソロ・アルバム「Ready Or Not」を1987年1月に発表し成功をおさめ、ミックはヴァン・ヘイレン(デイヴ脱退、サミー・ヘイガー加入)のアルバムのプロデュース(「5150」)をするなど、フォリナーとしてのアルバム作成が危ぶまれる状況でした。
 ミックが振り返って言っています。
...常識が功を奏しました。とは言っても感情のこもらないプロセスになりました。基本的には僕(ミック)が曲を用意し、そこにルーが登場して、それをひどく職業的に歌う、といった具合でした。でも、それは以前のような協力関係ではなく、アルバム「Inside Information」の制作を通じて、その差が明白になりました。
「Say You Will」「I Don't Want To Live Without You」はトップ10に入りました。
「Heart Turns To Stone」も際立っていました。「I Don't Want...」は感動的な曲で、ルーは見事に歌いました。しかし僕には心がこもっていないように思えました。ルーが気に入らなかったのは、そういうソフトなバラードでした。
 ミックがソフトなバラードを書こうとしたのは、ルーというヴォーカリストにある意味惚れて、彼がハード・ロックからバラードまで表現力豊かに歌えるからこそで、そのことが2人に亀裂が入るきっかけになったというのが皮肉なことですね。

SayYouWill


1990年にルーはバンドを脱退し、次のフォリナーの作品「アンユージュアル・ヒート」(1991)は別なヴォーカリストを迎えたアルバムとなりました(ルーは1992年に復活、2003年まで再びフォリナーで活躍します)でもフォリナーのTop40ヒットは「I Don't Want To Live Without You」(1988)以降は現在まで出ていません...。

Songwriters: Gramm, Lou / Jones, Michael Leslie
lyrics © Sony/ATV Music Publishing LLC, Universal Music Publishing Group, Ultra Tunes

Released in 1987
US Billboard Hot100#6
From The Album"Inside Information"

R-379912-1113668999

Say you will, say you won't
make up your mind tonight
Say you do, say you don't
want to be mine

するのか しないのか 言ってくれ
今夜 答えを出して欲しいんだ
やるのか やらないのか どっちなんだ
俺のものになりたくないのかい?

Say you will, say you won't
make up your mind this time
Say you will, say you will
be mine tonight

するのか しないのか どっちなんだ
今度こそ覚悟を決めてくれ
イエスか ノーか 言ってくれ
今夜 俺のものになってほしいんだ

I can't sleep,
I keep dreaming of losing you
I feel so alone in the night,
scared to open my eyes

眠れないんだ
おまえを失う夢をずっと見てる
夜はとても淋しくなって
目を開けるのが怖いんだ

I'm in too deep,
I'm in over my head this time
Can't get you out of my mind,
no matter how hard I try

すっかり はまってしまってる
今度ばかりは俺にはお手上げだ
頭からおまえが離れてくれないのさ
どんなに頑張っても

So won't you
Say you will, say you won't
make up your mind tonight
Say you will, say you won't
be my guide light

だからお願いだ
するのか しないのか 言ってくれ
今夜 答えを出して欲しいんだ
やるのか やらないのか どっちなんだ
俺を導いてほしい

Say you will, say you won't
make up your mind this time
Say you do, say you do,
you want to be mine

するのか しないのか 言ってくれ
今度こそ 覚悟を決めてくれ
イエスなのか そう言ってくれ
俺のものになりたいって

I get the feeling
I've never been here before
'cause no one I've known's
ever moved me the way that you do
And I know this is the real thing,
it's all I've been searching for
I put it all on the line,
now I'm hoping you feel that way too
And if you do, why don't you

こんな気分なんだ
こんな気持ちは初めてなのさ
今まではいなかったんだ
おまえのように俺の心を動かした人はね
この愛は本物なんだってわかる
これが俺の探し求めていたものなんだ
はっきりと言うよ
おまえにも
同じ気持ちであってほしいと願ってる
もしそうなら 頼む

Say you will, say you won't
make up your mind tonight
Say you do, say you don't
want to be mine
Now will you
say you will,
say you won't
make up your mind this time
Say you will, say you will,
you'll be mine tonight

するのか しないのか どっちだ
今夜 決めてほしいんだ
やるのか やらないのか
俺のものになりたくないのか
さあ どうするんだ
イエスか ノーか
今度は決心してくれよ
やるのか やらないのか 言ってくれ
今夜 俺のものになってくれ

Will you tell me
how much I mean to you,
will you say
you always will be true
I need more than a come-on sign,
so won't you say
you will be mine

お願いだ 言ってくれ
俺がおまえにとってどんなに大切かを
言ってくれよ
いつだって誠実なんだってことを
誘惑するそぶり以上のものが欲しいんだ
口にしてほしいんだ
俺のものになるって

Now won't you
say you will, say you won't
make up your mind tonight
Say you will, say you will
be my guide light

だからお願いだ
するのか しないのか 言ってくれ
今夜 覚悟を決めてくれ
イエスなのか ノーなのか
俺がどうしたらいいか指示してほしいんだ

Say you will, say you will
make up your mind this time
Say you do, say you do,
you want to be mine

するのかい しないのか
今度こそ 覚悟を決めてくれ
するのなら そうしてくれ
俺のものになってくれ

Come on, come on,
say you will
make up your mind tonight
Say you will,
say you will be mine tonight
Be mine tonight,
say you will...

イエスなのか ノーなの
今夜 覚悟を決めてくれ
今夜俺のものになってくれ…
言ってほしいんだ…
 
(words and Idioms)
It's over my head=「私の理解力を超えている」「難しくて分からない」
put it on the line =はっきりと[正直に]言う  

日本語訳 by 音時

Foreigner+Say+You+Will-223840

◆歌詞を訳す中で感じたのですが、この主人公に男は相手に「言わせる」「口にさせる」ことにあまりにもこだわりすぎ...じゃないですかねえ~。相手の方は、歌詞"I need more than a come-on sign"にあるように、"誘惑するそぶり"は見せているんだから、それで気持ちを斟酌するって、できないものですかねえ(笑)。


foreigner-insideinformation(1)


◆ルーは12月29日に行われたソロ・コンサートの最後にソロでの引退を示唆する発言をしたそうです。
amass.jp
あくまでも「ソロでの引退」ということの様子。フェスやプロジェクトで一曲、二曲歌ったりはあるのかな。
   ルーも68歳。ポール・マッカートニーやロッド・スチュワート、ギルバート・オサリバンの70歳トリオと比べたら若いものの…それは人それぞれ、だよな…。残念ではあるけれど、沢山のカッコいい曲をフォリナーとソロで聴かせてくれたルーに、お疲れ様、ありがとう!と言いたいです。

◆"Say You Will"が最高位6位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles For The Week Ending February 20, 1988

ティファニーを蹴落して、エクスポゼの感傷バラード"Season's Change"が首位。翌週はペット・ショップ・ボーイズも飛び越えて、ジョージ・マイケルが4位から1位に。フォリナーは最高位6位で次週はダウンです。8位リック・アストリーは時代のユーロビート・サウンドですね。

-1 2 SEASONS CHANGE –•– Expose">SEASONS CHANGE
-2 5 WHAT HAVE I DONE TO DESERVE THIS? –•– Pet Shop Boys & Dusty Springfield
-3 1 "COULD’VE BEEN –•– Tiffany
-4 12 FATHER FIGURE –•– George Michael
-5 4 HUNGRY EYES –•– Eric Carmen

-6 8 SAY YOU WILL –•– Foreigner
-7 10 SHE’S LIKE THE WIND –•– Patrick Swayze
-8 11 NEVER GONNA GIVE YOU UP –•– Rick Astley
-9 9 DON’T SHED A TEAR –•– Paul Carrack
10 3 I WANT TO BE YOUR MAN –•– Roger

◆現在、ミックが中心になって、ケリー・ハンセンがヴォーカリストになったフォリナーはまだまだ活躍していますが、今のForeingerはライヴにて、"Say You Will"はアコーステッィクアレンジにて演奏するんですね。これがまたなかなかいいので、下記のYoutubeをご覧ください。

◆ケリーがボーカルのアコギとピアノ、コーラスでのアレンジ。




◆イントロがあるExtended Version。…やっぱり通常バージョンがいいかな。



(この記事で参考にしたページ)
・Wikipedia Say You Will
・「ヴェリー・ベスト・オブ・フォリナー」国内盤ライナーノーツ(Jelly McCulley)