さて、いよいよこの曲の登場です…。

 デビューアルバム「イヴニング・スキャンダル」よく聴きました。

「Come To Me」「Take Me Back To Then」など、なんとなく夏の夕方から夜にかけてかけてみたり…。ボビーを聴くシチュエーションにこだわったりしました!でも意外に思いますが、日本では有名なボビーも「全米Top40」のヒットとしてはこの1曲だけなんですね。

 この曲のWikipediaによると、ボビーはアルバムからのシングルとしては、自分のギターがフューチャーされている「My Flame」(A-2)を考えていたようです。一方、所属のレコード会社は「What You Won't Do For Love」の方を推しました。その理由はこの曲がR&Bっぽいので黒人にも受け入れられると踏んだからとのことです。すると、その読み通り、R&Bをかけるレコード会社がこぞってこの曲をかけ始め、大ヒットにつながっていきました。

SJM-L-CALDWELL-0830-01


 日本では「AORブーム」のなかで、イラストやイメージごとボビーは大人気となり、セカンドアルバム以降もその路線で聴かれていきましたが、全米ではR&Bでの人気だったからなんでしょうね。

Songwriters CALDWELL, BOBBY / KETTNER, ALFONS

Released in 1979
US Billboard Hot100#9
From The Album"Bobby Caldwell"

31M6GEK9BZL

*原詞は太字


I guess you wonder where I've been
I searched to find a love within
I came back to let you know
Got a thing for you
and I can't let go


きみはきっと
僕がどこへ行ってたのか気になってるよね
心の奥で 本当の愛を探していたんだ
その答えを伝えたくて
またきみのもとへ戻ってきたんだ
気づいたのさ
きみへの想いは もう離れないって

My friends wonder
what is wrong with me
Well, I'm in a daze from your love, you see
I came back to let you know
Got a thing for you
and I can't let go

友達は最近の僕が
ちょっと変だって言う
そう きみの愛にふらふらしてるんだ
ほんとうさ
それでも伝えたくて また戻ってきた
きみへの想いは消えない
もう離したくないんだ

Some people go around the world for love
And they may never find what they dream of

愛を求めて世界を旅する人だっている
けれど夢みた愛に
出会えないままの人もいる

What you won't do
I do for love

きみがしないことだって
僕は愛のためにしてあげられる

You tried everything
but you don't give up
In my world only you
make me do for love
what I would not do

あらゆる手を尽くしたけれど
どうしてもきみを諦めきれない
僕の世界で きみだけなんだ
普段なら絶対にしないことまで
愛のために僕にさせてしまうのは

My friends wonder
what is wrong with me
Well, I'm in a daze from your love,
you see
I came back to let you know
Got a thing for you
and I can't let go

友達は言う
最近の僕がちょっと変だって言う
そう きみの愛にふらふらしてるんだ
ほんとうさ
それでも伝えたくて また戻ってきた
きみへの想いは消えない
もう離したくないんだ

I know I only want the best, it's true
I can't believe the things
I do for you

自分が最高のもの(本物の愛)を
求めているのは分かっている
本当さ
だけど自分でも信じられないんだ
きみのためなら
こんなことまでしてしまうなんて

What you won't do,
Do for love

愛のためなら
人はどんなことだってしてしまう

You've tried everything
but you won't give up
In my world,
only you make me do for love
what I would not do

どれだけ手を尽くしても
きみをあきらめきれない
僕の世界では、きみだけが
普段なら絶対にしないことまで
愛のために僕にさせてしまう

Make me do for love what I would not do
Make me do for love what I would not do
Make me do for love what I would not do

愛のためなら
僕は変われる
きみのためなら―

(Words and Idioms)
daze=ぼうっとさせる

日本語訳 by 音時



kazenoshilet

◆「風のシルエット」という邦題はシャレてはいますが、歌詞の内容とは違いすぎ!ですね。タイトルでもある"What You Won't Do For Love"についての解釈です。

won't を「決して~しない」とすると、直訳は"愛のためにきみが決してしないようなこと"。これだけだと何を指してるのかわかりません。その内容がなんなのか?ということと同時に、「じゃ、それをするのは誰なのか?」と考えたところ、歌詞の終盤に「それをするのは僕」と歌っているのではないかと思いました。

"Make me do for love what I would not do"という歌詞。

"would"も"強い意志"を表す動詞です。その否定文はwouldの後ろにnotを付け、 意味は「どうしても~しようとしなかった」でしょうか。

「愛のために僕にさせてくれ 僕が決してしなかったようなことを」

またタイトルの"What you won't do for love"と歌ってるのかなと思いきや、ボビーは"What you won't do, do for love"と歌っていますよね。これを勝手な解釈ですが、

"(I do for love)what you won't do (for love)"

きみが愛のために決してしないようなことを
僕は愛のためにしてあげる

そして
「愛のためなら、人は普通はやらないことだってやってしまう」
ということになるんでしょう。

◆Billboard Japanにボビーの特集記事が掲載されました。
特集:ボビー・コールドウェル ~日本デビュー時のディレクター、黒田日出良氏が語る「ボビー・コールドウェルとAORの時代」

◆Liveでの"What You Won't Do For Love"。やっぱり夏で海が似合う曲かな…。



◆こちらこの曲のPVですね。