「Bohemian Rhapsody」でも「We Are The Champion」でも成しえなかったQueenの全米No1ヒット!が「愛という名の欲望」です。
フレディのエルビスへの敬愛?ロカビリーのサウンドをクイーンが取り入れたのも驚きました。フレディがギターをピックなしで弾いてるのもカッコよかったけど、僕はここまでこれまでのクイーンを崩しちゃっていいのかな…と一方で思っていました。
◆当初、英国で発売され全英2位になったのですがアメリカでの発売をエレクトラレコードは反対で当初はリリースをしなかったそうです。でもアメリカのラジオ局が輸入盤を流し始めたので仕方なく全米でもシングル発売となったら、その9週間後に全米No1ヒットになったという話があります。
◆フレディはこの曲を「お風呂」で作ったらしいですよ。
「歌詞はミュンヘンのヒルトン・ホテルで入浴中に思いついたんだ」。
お風呂から飛び出しギターとピアノに向かって他のメンバーに聞かせてみた。翌日、リハーサルでフレディがリズム・ギターを担当したら「それ、いいじゃないか」ということになったようです。
フレディはこの曲について「ぼくは今も作った時と同じようにこの曲が気に入ってる。ただお金になる曲が気に入るのは当たり前だけどね。ぼくは、いつも何かを愛している人間だ。愛は曲のインスピレーションだ」と語っています。
クレイジーなちっぽけなヤツ(Crazy Little Thing)は、最高にイカしたヤツって意味なんでしょうね!
Writer: MERCURY, FREDDIE
Lyrics © EMI Music Publishing
Released in 1980
US Billboard Hot100#1(4)
From The Album"The Game"
This thing called love
I just can't handle it
This thing called love
I must get round to it
I ain't ready
Crazy little thing called love
こいつの名は「愛」
俺には抑えが効かないんだ
こいつの名は「愛」
時間を作って世話しなきゃならない
俺には手に負えないぜ
この「愛」って呼ばれる
ちっぽけなクレイジーなヤツはね
This thing (this thing)
called love (called love)
It cries (like a baby)
In a cradle all night
It swings (woo woo)
It jives (woo woo)
It shakes all over like a jelly fish
I kinda like it
Crazy little thing called love
こいつの名は「愛」
赤ん坊のように
揺りかごのなかで一晩中泣くんだ
そいつはスイングもすれば
いんちきだったりもする
クラゲのようにあっちでもこっちでも
ブルブル震えたりするのさ
でも俺はなんとなく好きなんだ
この「愛」って呼ばれてる
ちっぽけでクレイジーなヤツをね
There goes my baby
She knows how to Rock'n'Roll
She drives me crazy
She gives me hot and cold fever
Then she leaves me in a cool cool sweat
俺のあの娘が歩いてるよ
彼女はロックン・ロールを知ってるのさ
そして俺を夢中にさせるんだ
俺を熱くさせたかと思うと
次は冷たい汗をかいて置き去りさ
I gotta be cool, relax,
Get hip! get on my tracks
Take a back seat
Hitch hike
And take a long ride on my motor bike
Until I'm ready
Crazy little thing called love
クールに決めて リラックスして
流行に乗って 俺のやり方で
一歩引くことも大切
人の世話になることもね
バイクに乗って遠出もいいな
そしたら俺も準備ができる
この「愛」って呼ばれてる
ちっぽけでクレイジーなヤツの
I gotta be cool, relax,
get hip!
Get on my tracks
Take a back seat
Hitch hike
And take a long ride on my motor bike
Until I'm ready (ready Freddie)
Crazy little thing called love
クールに決めて リラックスして
流行に乗って 俺のやり方で
控え目なときもないとね
人の世話になることもね
バイクに乗って遠出もいいな
そしたら俺も準備ができる
この「愛」って呼ばれてる
ちっぽけでクレイジーなヤツの
This thing called love
I just can't handle it
This thing called love
I must get round to it
I ain't ready
Crazy little thing called love
この「愛」ってヤツは
言うことを聞かないんだ
この「愛」ってヤツは
時間をかけてやらないとダメさ
まったく手に負えないんだ
この「愛」って呼ばれる
ちいさいけど最高にイカしたヤツはね
(Words and Idioms)
get round to=ようやく手に付ける
jive=ホットなジャズ、いんちき
I kinda like it=なんとなく好きだ
get hip=流行に乗る
get on track=軌道に乗る
take a back sheet=謙遜する
日本語訳 by 音時
★Crazy Littke Thing Called Love が1位になった週のチャートです。
US Top 40 Singles February 23, 1980
キャプテン&テニールに代わってQueenが1位。このあと4週に渡って1位を続けます。そのあと1位になるのがこの週15位のピンク・フロイド「先生!子どもに構うんじゃねえよ」。14位ダート・バンドはバックコーラスにリンダ・ロンシュタッドが参加してますね。そして20位もリンダの「お願いだから」。
1 2 CRAZY LITTLE THING CALLED LOVE –•– Queen
2 1 DO THAT TO ME ONE MORE TIME –•– The Captain and Tennille
3 6 YES, I’M READY –•– Teri DeSario with K.C.
4 4 CRUISIN’ –•– Smokey Robinson
5 5 ROCK WITH YOU –•– Michael Jackson
6 8 LONGER –•– Dan Fogelberg
7 9 ON THE RADIO –•– Donna Summer
8 10 DESIRE –•– Andy Gibb
9 3 COWARD OF THE COUNTY –•– Kenny Rogers
10 7 SARA –•– Fleetwood Mac
◆Live Aidでの「愛という名の欲望」。圧巻!
◆フレディ・トリビュート・コンサートから「愛という名の欲望」はロバート・プラント(Led Zeppelin)が歌う!
(この記事は以下を参考にしました)
・ビルボード・ナンバー1・ヒット1971-1985 音楽之友社
・Wikipedia Crazy Little Thing Called Love
コメント
コメント一覧 (4)
音時
がしました
音時
がしました
「愛という名の欲望」は今でも何度も耳にする曲になりましたが、湯川さんや矢口さんの番組でイントロのギターが聴こえてくるのはなんとも嬉しいものでした。雑誌「ミュージック・ライフ」でのクイーンと取り上げられ方が少なくなってきた頃、クイーンも全米制覇。確かに僕も嬉しい反面、もう一方でクイーンといえば「Ⅱ」でしょう、「オペラ座の夜」でしょう、と思っていたなあ。
スペシャルプログラムの選曲はラジオ関東「全米トップ40」と限定すれば、この曲か?というのはあったかもしれませんね(^_^;)。でも2時間で多様な曲が聴けて、とても楽しい一時でした。
音時
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音時さんの事前の告知で 本日の全米トップ40スペシャル聴き逃さず聴けました。
どなたか様が コメントで この曲 選ばれるのではと書いてましたが 見事に的中!
湯川さんがおしゃってましたが 「クイーンらしくない曲で1位」
本当に そうですね。
loveの付く曲は300曲以上あるそうですから 思いもかけない曲がかかり 面白かったです。
今年も 音時さんの洋楽愛溢れるブログ 楽しみにしてますね。
音時
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