日本では、この曲はビリーの曲のなかで、有名な3本の指には入る曲でしょう。(コーヒーのCMの影響が大きいでしょうね)




◆誰もが正直じゃない世の中で、"Honesty"=「誠実」って…なんて"虚しい言葉(Lonely word)"なんだ。

この場合の"Lonely"は"淋しい"ではなくて"空虚"=虚しい、ってことなんでしょうね。
 「優しさ」や「愛」、「恋人」や「友だち」、死ぬまでの間のそこそこの「安心感」は手に入れられるが、「真実」や「誠実」はなかなか手に入らない。
 でもそれでビリーが絶望してるかというと、一筋の希望は失っていません。それは「きみにはお願いしたい」ことなんだ…"You"はビリーの近しいひとだけではなく、この曲を聴いている僕ら一人ひとりへの呼びかけなんじゃないかなと聴いてます…。

誠実って耳にすることはめったになくなってるけど、一番大切なものだと思わないか?


◆ところでこの名曲をビリーが書いたときは、最初のタイトルは"ホーム・アゲイン"だったそうです。

何かしら心の落ち着きどころ="Home"という方向でまとめようとしていたのかもしれませんね。
でも、ビリーは「Home Again」が何かしらシックリこなかったようで、何かしらもう少しピタっと当てはまるような(appropriate)言葉を探していました。途方に暮れていたところ、バンドのドラマーが何気なく歌った歌がありました。彼は、'sodomy' - 'sodomy... such a lonely word.'…♪と歌ったそうで、この言葉に、ピーンと来たビリーは一気に歌詞を書いて仕上げた、ということです!

 ちなみに"sodomy"とは、獣姦や同性愛・少年愛などのことを指す(創世記に出てくる町ソドムから)そうです(-_-;)
   あっ"オネスティ"が好きな人はこのエピソード忘れてください…(もう遅い!)


(Billy Joel)

Released in 1979
US Billboard Hot100#24
From The Album"52nd Street"

B00006588

*原詞の引用は太字

If you search for tenderness
It isn't hard to find
You can have the love you need to live
But if you look for truthfulness
You might just as well be blind
It always seems to be so hard to give

もしきみが「優しさ」を求めるのなら
見つけるのはそんなに難しくない
生きるのに必要な愛も手に入れられる
でももしきみが「真実」を求めるのなら
目が見えてないのと同じようなものさ
いつだって真実を伝えるのはとても難しいんだ

Honesty is such a lonely word
Everyone is so untrue
Honesty is hardly ever heard
And mostly what I need from you

「誠実」…なんて淋しい言葉なんだ
誰もが正直じゃない世の中のなかで
「誠実」…耳にすることはほとんどない言葉
でもそれこそが僕がきみに求めたいものなんだ

I can always find someone
To say they sympathize
If I wear my heart out on my sleeve
But I don't want some pretty face
To tell me pretty lies
All I want is someone to believe

いつだって誰か見つけることはできる
「同情するよ」なんて言ってくれる人は
僕が心のうちをそのまま口にすればいい
でも可愛いい顔をして
可愛い嘘をつくヤツなんてごめんだよ
僕は望むのは信じられる相手なんだ

Honesty is such a lonely word
Everyone is so untrue
Honesty is hardly ever heard
And mostly what I need from you


「誠実」…なんて虚しい言葉なんだ
誰もが正直じゃない世の中のなかで
「誠実」…耳にすることはほとんどない言葉
でもそれこそが僕がきみに求めるものなんだ

I can find a lover
I can find a friend
I can have security
Until the bitter end

恋人は見つけられる
友だちも見つけられる
安心して生きることもできる
人生の終わりが来るまでね

Anyone can comfort me
With promises again
I know, I know


誰だって慰めてくれるんだ
大丈夫さってまた約束してくれる
わかってるさ
わかってるんだ そんなこと

When I'm deep inside of me
Don't be too concerned
I won't ask for nothin'
while I'm gone
But when I want sincerity
Tell me where else can I turn
Cause you're the one that I depend upon


僕が自分の内側に籠っちゃってても
あまり構わないでいてくれよ
そんなときは
何もほしくないときなんだ
でも「正直」な気持ちが聞きたいときは
僕がどこを向けばいいか教えてほしい
頼りにできるのは きみだけなんだから

Honesty is such a lonely word
Everyone is so untrue
Honesty is hardly ever heard
And mostly what I need from you 

「誠実」…なんて寂しい言葉なんだ
誰もが正直じゃない世の中のなかで
「誠実」…耳にすることはほとんどない言葉
でもそれこそ
僕がきみに求めることなんだ…


(Words and Idioms)
might as well ~する方がましだ、~するのと同じである、
cf.wear one's heart on one's sleeve=思っていることを率直に口にする
bitter end=苦難の果ての結末;最後,ぎりぎり,どんづまり


日本語訳 by 音時



115296421

◆TBS今週のポップスベスト10 1979年5月27日放送分

この週は「オネスティ」は先週1位のクイーンから王座を奪いましたが、実はその前の週に「Don't Stop Me Now」に1位を奪われていて、首位奪回!それくらいロングランのヒットだったんですね。ウイングスのディスコリズムの曲「Goodnight Tonight」が3位。ダイアー・ストレイツも登場したての頃でした。10位シン・リジィが入ってる!ビックリ。

-1 2  オネスティ Honesty ビリー・ジョエル
-2 1  ドント・ストップ・ミー・ナウ Don't Stop Me Now クイーン
-3 4  グッドナイト・トゥナイト Goodnight Tonight ウイングス
-4 5  悲しきサルタン Sultans Of Swing ダイアー・ストレイツ
-5 6  ヴォイシス Voices チープ・トリック

-6 3  フィーリン・サティスファイド Feelin' Satisfied ボストン
-7 10 ハート・オブ・グラス Heart Of Glass ブロンディ
-8 12 イン・ザ・ネイビー In The Navy ヴィレッジ・ピープル
-9 9  あばずれ女のバラード Ain't Love A Bitch ロッド・スチュワート
10 15  アリバイ Waiting For An Alibi シン・リジイ


◆Billy Joel - Honesty Live Rome 2006




◆日本ではコーヒーではなく"チョコホット"のCMで使われていたのかな?



(この記事で参考にしたページ)
・Wikipedia Honesty
・Honesty Songfacts