"ふたりのラヴ・ソング"。
このタイトルから歌詞はどんな物語を想像しますか?
このタイトルから歌詞はどんな物語を想像しますか?
この曲が流行ってた時に僕は、"もう相思相愛あなたがスキスキ。そしてこの曲がふたりのラヴ・ソングなのよ!"って内容を想像しました。多くの皆さんも近いのではないかと思います。
でも、内容は全然違ってたのです。どちらかというと"私ひとりのラヴ・ソング""残されたラヴ・ソング"って歌詞でした!
◆"ラヴ・ソング"は不思議です。同じ1曲でも恋してる時と、恋が破れた時では聞こえ方が違います。恋は失っても、ラヴ・ソングは残るんだなあ。「love songs」という複数ではなく「a love song」の"たった一曲"ってとこがなお淋しさを感じさせます。
明るい曲調ってのもありますが、PVでもカレンは自嘲したような笑顔を浮かべて歌っています。カーペンターズの"青春の輝き(I Need To Be In Love)"でも"私には恋が必要なの"と自嘲するカレンの姿が歌われていました。カレンは"うまくいかない恋"を歌う天性の歌姫という感じがします。悲しいけれど。
明るい曲調ってのもありますが、PVでもカレンは自嘲したような笑顔を浮かべて歌っています。カーペンターズの"青春の輝き(I Need To Be In Love)"でも"私には恋が必要なの"と自嘲するカレンの姿が歌われていました。カレンは"うまくいかない恋"を歌う天性の歌姫という感じがします。悲しいけれど。
◆カーペンターズのアルバム"パッセージ"。1977年リリースの8枚目のスタジオ・アルバムでした。当初は外部プロデューサーの起用を検討していましたが、最終的にはリチャード自身のプロデュースとなりました。ただしリチャード作の曲は収められず、多くの外部ミュージシャンを招き、作者ではマイケル・フランクスやジュース・ニュートンの曲もとりあげ、「星空に愛を(コーリング・オキュパンツ)」">ではロサンゼルス交響楽団を起用したり、実験的な音づくりもされました。
◆当時のラジオ番組「文化放送 オール・ジャパン・ポップ20」では最高位6位でした!
1977年8月7日(文化放送での放送日)
パットが1位。BCRは2位。今でも人気な曲がベスト10にいっぱい入ってます!日本でも洋楽人気が高かった時代だな~。
-1 あの娘はアイドル パット・マッグリン
-2 恋のゲーム ベイ・シティ・ローラーズ
-3 ダンシング・クィーン アバ
-4 チェリー・ボンブ ザ・ランナウェイズ
-5 ホテル・カリフォルニア イーグルス
-6 ふたりのラヴ・ソング カーペンターズ
-7 アイム・イン・ユー ピーター・フランプトン
-8 悪魔のドクター・ラブ キッス
-9 愛するデューク スティービー・ワンダー
10 恋はOK! バスター
-2 恋のゲーム ベイ・シティ・ローラーズ
-3 ダンシング・クィーン アバ
-4 チェリー・ボンブ ザ・ランナウェイズ
-5 ホテル・カリフォルニア イーグルス
-6 ふたりのラヴ・ソング カーペンターズ
-7 アイム・イン・ユー ピーター・フランプトン
-8 悪魔のドクター・ラブ キッス
-9 愛するデューク スティービー・ワンダー
10 恋はOK! バスター
◆それでは曲の解説にすすみましょう。
Songwriters EATON, STEVEN PAUL
Lyrics © Universal Music Publishing Group
Lyrics © Universal Music Publishing Group
Released in 1977
US Billboard Hot100#35
From The Album"Passage"
US Billboard Hot100#35
From The Album"Passage"
:原詞は太字
Like sailin' on a sailin' ship to nowhere
Love took over my heart like an ocean breeze
As seagulls fly I knew that I was losin'
Love was washed away with the driftin' tide
まるで行先のない航海をする船みたいに
愛は海のそよ風のように私の心を奪っていった
カモメが翔んだとき
私は迷子になったのを知ったのよ
潮の流れと一緒に愛も押し流されてしまったわ
Oh it's a dirty old shame
When all you get from love is a love song
That's got you layin' up nights
just waitin' for the music to start
ああ お決まりのひどい話よね
愛から手に入れたのは1曲のラヴ・ソング
私は音楽がかかるのをただ待ちながら
無意味に幾夜も過ごしてしまうのよ
It's such a dirty old shame
When you got to take the blame for a love song
Because the best love songs
Are written with a broken heart
またまた ひどい話でしょ
ラヴ・ソングの責任は自分自身だなんて
だって最高のラヴ・ソングは
失恋したときに書かれるものなのよ
And now the tears in my eyes are ever blinding
The future that lies before me I cannot see
Although tomorrow I know the sun is rising
Lighting up the world for everyone,
but not for me
今 私は 両目に溢れる涙で何も見えないの
目の前にあるはずの未来も私には見えないわ
明日も太陽は昇るはずだけど
世界の誰しもを明るく照らしても
私にはその光が届かない…
Oh it's a dirty old shame
When all you get from love is a love song
That's got you layin' up nights
just waitin' for the music to start
ああ まったくひどい話
愛から手に入れたのは1曲のラヴ・ソングだけ
音楽がかかるのをただ待ちながら
無意味に幾夜も過ごしてしまう私なの
It's such a dirty old shame
When you got to take the blame for a love song
Because the best love songs
Are written with a broken heart
ほんとにひどい話でしょ
ラヴ・ソングの責任は私自分が取らなきゃいけないの
知ってる? 失恋したときにこそ
最高のラヴ・ソングが書かれるものなのよ
Look out, look out
The future I cannot see
ねえ 見てちょうだい
でも私には未来が見えないのよ
Oh it's a dirty old shame
When all you get from love is a love song
That's got you layin' up nights
just waitin' for the music to start
ああ 昔からよくあるひどい話
愛して残ったものはたった1曲のラヴ・ソング
私は音楽がかかるのをただ待ちながら
無意味に幾夜も過ごしてしまうのよ
It's such a dirty old shame
When you got to take the blame for a love song
Because the best love songs
Are written with a broken heart
なんてひどい話なのかしら
その素敵なラヴ・ソングは私自身が書いたもの
だってね 失恋したときに
最高のラヴ・ソングはできるものなのだから
And it's a dirty old shame
When all you get from love is a love song
That's got you layin' up nights just waitin'
For the music to start
It's such a dirty old shame when you got to
Take the blame for a love song
Because the best love songs
Are written with a broken heart
心に響くラヴ・ソング
失った恋を歌ってる
今の私に残されたのは
たった1曲のラヴ・ソング
悲しく響くラヴ・ソング
本当にあなたが好きだったから
(Words and Idioms)
take over=持っていく のっとる
(例)That's a dirty shame. それはまったくひどい.
lay up=ものを使わずにおく、蓄える
take the blame for=責めを負う 泥をかぶる
日本語訳 by 音時
◆アルバム"Passage"からはこの曲もヒットしました。"Sweet Sweet Smile"。作者(共作)は"Angel Of The Morning"などのヒットを出すJuice Newtonです。
◆キャンディーズも歌ってました。リードボーカルはミキちゃん。(森雪之丞さんが訳詩)ゆっくりめの大人のボーカルです…。
◆こちら作者のスティーヴ・イートンのオリジナル・バージョンです。
(PS)2022年12月4日(日)NHK総合ラジオ放送の番組“ディスカバー・カーペンターズ”でアルバム「パッセージ」A面特集にて平松愛理さんとゲストの森俊之さんがこの曲について解説をされていました。
森さん「キャンディーズがこの曲を歌いたくなった気持ちがわかります」
平松さん 「えっどうしてですか?」
森さん「シックス感というか…専門用語になりますが、ドレミファソラの「ラ」が響くようにメロディが作ってあるんですよね」
平松さん「なるほど…キャンディーズさんの“年下の女の子“のもそうなんですよね」
平松さん「オリジナルのスティーヴ・イートンのバージョンは、ゆっくり進む雲が見える「草原の風」というイメージ、キャンディーズは「一人部屋の雨」、そしてカーペンターズのバージョンは「都会の波」って感じがします。」
また、ドラムがエド・グリーンという、マーヴィン・ゲイやスティーリー・ダンなどともやっている売れっ子ミュージシャン、ギターがレイ・パーカー・ジュニア、など、スタジオ・ミュージシャンが起用されていて、コーラスもベテランのセッション・ボーカリスト3名を起用して、カレンとリチャードの2人のハーモニーとブレンドしてるとのこと…このあたりも聴きどころという話…たしかに!。
コメント
コメント一覧 (2)
この曲の意図を知ると、カレンがどんな気持ちでこの曲を歌ったのかが想像できます。作者は違うけど、曲のテーマは「青春の輝き」の続編のようにも思います。あちらは「私は恋することが必要って気づいたの」でも、恋をした結果が、「ひどい話よね。恋が残したものは一」、、。笑いながら心では泣いてる主人公。
リアルタイムで、カーペンターズを聴いてたのはこの曲とsweet sweet smileまででした。当時2枚とも、シングル盤で購入しました。
この曲は、哀愁を漂わせる様な雰囲気が好きでした。
sweet sweet smileは、真逆な感じでしたけど、どちらも好きでした。
気難しい、性分でスンマセン(笑)。