イントロのギターの音色が懐かしいなあ…



 "恋のバン・シャガラン"は当時シングルで購入、よく聴きました。僕の持っていた辞書には当時"Wham Bam"という熟語は出ていなかったので、歌の意味はよくわかりませんでした。でもタイトルがなんとなく"恋をはしゃいじゃえ!"的なのに対して、曲は覚えやすくて歌いやすいんだけど、せつなくて物悲しい感じがしましたね。

 シルバーのプロフィール:(Wikipediaより)
◆"シルバーが結成されたのは38年前の1976年で、エリック・アンダーセン(Eric Andersen)のアルバム『Sweet Surprise』のレコーディングで、そこに参加していたジョン・バドロフとブレント・ミッドランドが出会ったことが結成の切っ掛けとなっている。そして同じセッションに参加していたグレッグ・コリアー、ナッシュビルのセッション・ミュージシャンをやっていたハリー・スティンソン、そして高校時代からトム・ペティと一緒にバンド活動をしていたトム・レドンが加わり、シルバーというバンドになった。

◆ジョン・バドロフは1970年代初頭から「バドロフ&ロドニー(Batdorf & Rodney)」というユニットで活動していて、アリスタ・レコードで『Off the Shelf (1971)』『Batdorf & Rodney (1972)』『Life is You (1975)』と3枚のアルバムをリリースしているアーティストであり、1975年には「You Are a Song」「Somewhere in the Night」の2曲がチャート・インしたこともあるユニットだった。

◆"シルバー結成後のシングル「Wham Bam (Shang-A-Lang)(恋のバン・シャガラン)」という曲がアメリカでのスマッシュ・ヒットを記録し、1976年秋のビルボード・ホット 100では16位まで上昇して一躍注目されるようになった。シングルのヒットを受けて、1976年にはアルバム『Silver』がリリースされたが、その年の内にバンドは解散し、バンドとしての「シルバー」とアルバムとしての『シルバー』は短命に終わった。

 この曲はメンバーのオリジナルではないんですね。Rick Giles というソングライターの作品。調べてみると、この方はカントリー系アーチストにいろんな作品を提供しているソングライターのようです。またシルバーのメンバーの1人のトム・リードンはイーグルスのメンバーだったバーニー・リードンの弟さん!とのこと(なんと)。
 それではシルバーの"恋のバン・シャガラン(Wham Bam)"をお届けします。

Written By Rick Giles

Released in 1976
US Billboard Hot100#16
From The Album"Silver"

日本語訳と英語詞を対比させて掲載しました。
"Wham Bam"Lyrics こちらのサイトからいただきました。


Starry nights, sunny days
I always thought
that love should be that way
Then comes a time
that you're ridden with doubt
You've loved all you can
and now you're all loved out

星の降る夜も 太陽のまぶしい日も
僕は愛はこうあるべきって
いつだって思ってたんだ
でもある日のこと
きみは疑惑を持ったのさ
きみは愛せる限り愛して
今はその愛も
使い果たしてしまったんだ…

Oooh-oooh baby,
we've been a long, long way
And who's to say
where we'll be tomorrow
Well my heart says, no
But my mind says, it's so
That we've got a love
Is it a love to stay

ああ ベイビー
僕らずっと長い道を歩んできたよね
でも明日僕らがいる場所を
誰がわかるっていうんだい?
僕の心は“イヤだ”って言ってるのに
冷静な頭じゃ
“そうなるしかない”と理解してる
僕たちの愛 そいつは
続いていける愛…なのかい?

We've got a wham bam shang-a-lang
And a sha-la-la-la-la-la thing
Wham bam shang-a-lang
And a sha-la-la-la-la-la thing

僕らは懐かしい曲に合わせて踊ったよ
シャ・ラ・ラ・ラ   今でも思い出せる
相変わらずヘタクソなダンスをね
シャ・ラ・ラ・ラ   大切な愛が
そこにはあったんだ…

Looking at you I wanted to say
I think a little emotion
goes a long, long way
Careful now
don't get caught in your dreams
Look out baby
this is not what it seems

きみのこと見つめて言いたかった
最初は小さな感情から始まり
それが長続きしていくんだってことを
いま気を付けなきゃいけないのさ
理想ばかり追い求めてちゃだめさ
気をつけなよ ベイビー
物事は見た目通りじゃないんだよ

Oooh-oooh baby,
you've been so good to me
But please don't make it what it's not
Well, I thought
we agreed on what we need
So listen to me
and I'll tell you what we've got

ああ ベイビー
きみは僕に本当に良くしてくれた
でもお願いさ
そうじゃなかったなんて思わないで
ああ 僕はこう思ってたのさ
僕らに必要なものは一致してたって
だから聞いてくれ
僕らが手に入れたものは
こういうことなんだよね

We've got a wham bam shang-a-lang
And a sha-la-la-la-la-la thing
Wham bam shang-a-lang
And a sha-la-la-la-la-la thing

僕らは懐かしい曲に合わせて踊ったよ
シャ・ラ・ラ・ラ  忘れられないよ
相変わらずぎこちないダンスだよ
シャ・ラ・ラ・ラ   互いの存在を
確かめ合っていたんだ…

I think you're seeing
what I'm saying
'Cause I hear you singing
to the tune I'm playing
Now that it's said
and we both understand
Let's say our goodbyes
before it gets out of hand

僕の言ったことを
きみはわかってくれたよね
聞こえたよ 僕の奏でた曲に合わせて
きみが歌ってくれたのが
言いたいことは言ったから
僕ら二人はわかり合えたんだ
そしたら いまがサヨナラするときだね
僕らがどうしていいか
わからなくなってしまう前に…

Bye, bye baby,
I'd really like to stay
But we'll remember
the best time in our lives

さよなら ベイビー
本当はここにとどまりたいんだ
でも僕たち 忘れないよね
ともに過ごした人生の最高のときを…

We had a wham, bam shang-a-lang
And a sha-la-la-la-la-la thing
Wham bam shang-a-lang
And a sha-la-la-la-la-la thing
Wham bam shang-a-lang
And a sha-la-la-la-la-la thing

僕らは懐かしい曲に合わせて踊ったよ
シャ・ラ・ラ・ラ  忘れられないよ
相変わらずぎこちないダンスだよ
シャ・ラ・ラ・ラ   大切な愛が
そこにはあったんだ
二人で過ごした最高の時間
シャ・ラ・ラ・ラ 忘れやしないさ

日本語訳 by 音時


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◆邦題は「恋のバン・シャガラン」と意味不明(^▽^;)ですね。「バン」と「シャガラン」で区切られていますが、英語の意味合いで切ると場所が違っていて「Wham bam」と「Shang-a-lang」で分かれると思います。

(1)"Wham Bam"は【形】すばやい、ドタバタした、荒っぽい、乱暴な…という意味です。

(2)"Shang-a-lang"…辞書を見ても正確にはわかりませんでした。でもUrbandictionaryというサイトでは、次のように解説がありました。

A dance used in working men's clubs by oldies and worldies, usually involves dance floor shuffling and pointless pointing.

ちょっと後半が意味がわからないのですが、前半だけ見ると"Working menたちがオールディーズなどをかけて踊るダンス"のことを指すようですね。
また、ベイ・シティ・ローラーズに"Shang-a-lang"という曲があるのは知っていました(邦題:ベイ・シティ・ローラーズのテーマ)

(3)続く歌詞"a sha-la-la-la thing"については、"シャ・ラ・ラ・ラ"なこと?

ここで"Yesruday Once More"の歌詞も想い出しました。"シャ・ラ・ラ・ラってコーラスも、ウォウ・ウォウ"って部分もいまだ輝いてる..."という、かつてよく聴いた曲の印象的なコーラス部分を今聴いても輝いて聞こえるわ、と歌われます。
 完全意訳ですが、サビでの「シャ・ラ・ラ・ラ」とコーラスをつけつつ、"a sha-la-la-thing"=懐かしいこと、という意味ではないかと解釈しました。

この両(1)(2)(3)から考えて、

 僕らは踊ったんだ  懐かしい曲に合わせて ドタバタしながら一緒にね
 "シャ・ラ・ラ・ラ" とても懐かしいな


と意訳したのですが、どうでしょうか(^▽^;)

"恋のバン・シャガラン"は甘くせつない、恋の別れの歌…でした。

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バンシャガランって何


◆こちらご参考までに "Shang-a-lang"(ベイ・シティ・ローラーズのテーマ)。