アルバムのA面のラストに幻想的なこの曲“Misson(A World Record)”が配置されています。

アルバムの原題が「A New World Record」ですので、Newは取れていますが、何かしらアルバムのタイトル曲とも言ってよい曲かもしれません。世界新記録ではなく、世界記録、いや、この「記録」とは、陸上競技や水泳のタイム、距離などを想像しちゃいますが、単なる、何かの世界の記録、ということなのか…。
 この曲も何やら静かな雰囲気のなか、ジェフ・リンのつぶやきのボーカルで始まり、効果音、そしてボーカルエフェクトが使われたり…ただ者ではない曲…。


i-img600x600-1646401824soussq62035


◆でも和訳をすると、ほぼその物語は見えてきます。
この曲の主人公は…地球上の人物ではなく、宇宙から遣わされた者
 “Misson”の意味ですが、「使命」「任務」ということだけでなく、その役割を担う「派遣団」「交渉団」という意味もあります。

そしてこの曲の最初で自分の名前を名乗ってます。

「This is Yerffej Ennyl  calling you from planet Earth…」

地球から母星?宇宙に向けて報告している“Yerffej Ennyl“という名の者。地球外生命体?
へんな名前だなあ、と思っていたら…この名前逆さから読むと… “Jeff Lynne“じゃないか!

ちょっとした、ユーモアを発見できて嬉しかったです(^_^)。
でも…彼が発信したメッセージは、地球人である僕からすると複雑な気持ちがするものでした…。


s-l1600 (6)


(Jeff Lynne)

Released in 1976
From the Album “A New World Record”

*原詞の引用は太字


(This is Yerffej Ennyl
  calling you from planet Earth)

(コチラ イェフジ・エニル
   チキュウカラ ヨビカケテマス)

For many days,
We travelled from a distant place and time
To reach a place they call the planet Earth
There was to be a celebration
On the mission of the sacred heart

何日もの間 私たちは
遠い場所から時間をかけて旅をしてきました
“地球“と呼ばれる場所に到達するために
祝えるようなことがあると聞いていました
神聖な心の使命を帯びて

The planet Earth from way up there
is beautiful and blue
And floating softly through a rainbow
But when you touch down,
things look different here
At the mission of the sacred heart

遥か上空から見た地球は美しくて青い
そして 虹の向こうにそっと浮かんでます
しかし一度  地上に降りると 
ここでは状況が異なってきます
神聖な心の使命のもとに…

Watching all the days roll by
Who are you and who am I?
How's life on Earth?

過ぎていく日々を眺めています
あなたは誰? そして 私は誰?
地球上の生活はどんな感じ?


(Living on the Earth, living on the Earth)
(Living on the Earth, living on the Earth)
When all the stars above
Lay icy fingers down on me
(Living on the Earth, living on the Earth)
(Living on the Earth, living on the Earth)

(地球に生きて 地球に生きて)
(地球上の生きとし生けるもの… )
空の上に光る  すべての星が
冷たい指を 私の上に置いてかまわない
(地球に生きて  地球に生きて)
(地球上の生きとし生けるもの… )

On a dirty worn-out sidewalk
sits a mother with a baby
In her veil of tears, she sees no rainbow
And someone's singing from a window
In the mission of the sacred heart

薄汚れたボロボロの歩道に
赤ん坊を連れた母親が座っています
涙のヴェールに覆われて 彼女は虹を見ません
そして誰かが  窓から歌っています
神聖な心の使命を負って…

Watching all the days roll by
Who are you and who am I?
How's life on Earth?

過ぎていく日々を眺めています
あなたは誰? そして 私は誰でしょう?
地球上の生活は何て言えばいいのでしょうか?

(Living on the Earth, living on the Earth)
(Living on the Earth, living on the Earth)
And when the stars above
Lay icy fingers down on me
(Living on the Earth, living on the Earth)
(Living on the Earth, living on the Earth)


There's a building on a corner, in a city, in a land
On a place they call the planet Earth
My orders are to sit here and watch the world go by
The mission of the sacred heart

街の角にも  どの場所にもビルが立ってます
「地球」と呼ばれるこの惑星はビルだらけです
私の命令はここに座って
世界が過ぎていくのを観察するということなのです
聖なる心の使命を受けて…


Watching all the days roll by
Who are you and who am I?

過ぎていく日々を眺めています
あなたは誰? そして 私は?


Watching all the days roll by
(Who are you and who am I?)

日々がただただ過ぎていきます
(あなたは誰? そして 私は何者?)


How's life on Earth?
What is it worth?

チキュウデ  イキルトイウコト
ドンナイミガ アルトイウノデショウ?

日本語訳 by 音時


Screenshot 2024-02-17 14.44.54


◆この曲、国内盤では「ミッション(新世界への伝導)」というサブタイトルが付けられていたんですね。(僕が持っていたのは輸入盤LPだったので知らなかった)

◆主人公は「地球観察」の使命を帯びた者、なんでしょうね。どこから遣わされた者で、その目的は何でしょうか…?

【どこから来た?】
・遠い場所から時間をかけて来た、というのですから「宇宙人」?
・でも、“Misson Of The Sacred Heart”というくらいですから「神の遣い」?
 →この宇宙には神に近い存在の文明があり、そこから来た使節団、というあたりかな。

【その目的は…?】
・地球が住みやすい惑星なら、地球に移り住むことを考えている?
・科学や文明が地球とは比べ物にならないほど進んでる。地球を一瞬で滅ぼすこともできる。

そして彼は、遠くから見たら青くて美しい地球が、実は様々な問題がはびこっている惑星であることを知ります。自然を壊してビルを建て…環境破壊も進んでいます…。

・“When all the stars above lay icy fingers down on me“が、ちょっと意味がわからなかったのですが、歌われている内容とこじつけると…

 沢山の生きとし生ける者がいるこの地球という惑星ではあるが、
 私は「このまま生かし続ける価値はない」という結論に達した。
 したがって、非情な指(Icy fibgers)でボタンを押してもかまわない…。


  (そのボタンが押されると、地球は木っ端みじんに…)(-_-;)

という場面を想像してしまいました。

そんなことにならないように…
この地球をきれいなままで後世に渡せるようにしていかなくては…。


Screenshot 2024-02-17 15.18.19


◆この動画は、ファンの方がイメージして作られた動画のようです。
冒頭のセリフがレコード盤とちょっと違っています。

 "Are you ready 499. It's time to leave the Planet Earth." 
"準備はいいか499。地球を去る時が来た "

こちらは地球から呼びかけているのではなく、母星からの司令のようですね。