ジョンの命日。この日は午前中更新もジョンの曲としたいと思います。

このアルバム随一の「問題作」と言われている“How do you Sleep?”です。
ジョンからポールへの痛烈な批判が込められています。

ボブ・ディランが「ライク・ア・ローリング・ストーン」をやるようなもの。これは彼のいじわるソングのひとつだけどね。僕はこの曲で、僕の怒りとかフラストレーションをはき出している。そしてその対象にされたのはポールという具合だ。(John Lennon Playboy Interview)

(John Lennon)

Released in
From the Album “Imagine”

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*原詞の引用は太字


So Sgt. Pepper took you by surprise
You better see right through that mother's eyes
Those freaks was right when they said you was dead
The one mistake you made was in your head

そしたら
 Sgt.ペッパーズの死亡説にはびっくりだったね
きみは「母親」の瞳の魂胆を見抜いた方がいいぜ
きみが死んだと言うおかしな奴らは正しかったのさ
きみが犯した一つの間違いはきみの頭のなかにある

Ah, how do you sleep?
Ah, how do you sleep at night?

ああ きみは眠れてるのかい?
ああ きみはどうやって夜に眠ってるの?

You live with straights who tell you you was king
Jump when your momma tell you anything
The only thing you done was yesterday
And since you're gone you're just another day

きみは
きみが王様だと盲信してるヤツらと住んでいる
ママに何か言われるたびに飛び上がって
きみの唯一の傑作は“イエスタディ”だけど
きみがいなくなってからは“アナザー・デイ”だよね

Ah, how do you sleep?
Ah, how do you sleep at night?

[Instrumental Break]

Ah, how do you sleep?
Ah, how do you sleep at night?

ああ きみは眠れてるのかい?
ああ きみはどうやって夜に眠ってるの?

A pretty face may last a year or two
But pretty soon they'll see what you can do
The sound you make is muzak to my ears
You must have learned something in all those years

可愛い顔が持つのもあと1、2年ってところだね
すぐにみんな きみの限界に気づくだろうよ
きみの作るサウンドは僕にはBGMに聞こえるよ
この何年かできみは何かしら学んだはずだろうに

Ah, how do you sleep?
Ah, how do you sleep at night?

ああきみは眠れてる?
ああ 夜にどうやって眠ってるんだい?


(Words and Idioms)

take by surprise=(1) 〈人の〉不意を襲う, 〈人に〉不意打ちを食わせる.
see right through=を見破る、(人)の考えを見抜く
straight=〈俗〉麻薬をやっていない人〈俗〉伝統に縛られる人

Muzak=ミューザク◆ホテル、空港、待合室、レストランなどの公共の場で連続的に流される静かなバックグラウンドミュージック

日本語訳 by 音時


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◆“「サージェントペッパーズ」は不意打ちだった“は「サージェント・ペッパーズ…」のアルバムに関わって、「ポール死亡説」の様々な理由が出されたことなどを指すようです。
 こちらご参照→ポール・マッカートニー死亡説:ビートルズ末期に流布した噂の全解説(りくまろぐ)

◆また、何回か出てくる“Mother”。これはポールのお母さんのことではなく、リンダ・マッカートニーのことを言っているようですね。リンダは最初の結婚のときにすでに一女が生まれていることから、“お母さん”でポールと結婚したので。
 でもリンダすら魂胆を持ってポールに近づいた…と歌うジョン。性格悪いよね…。

 あと“イエスタディ”と、ポールソロの“アナザー・ディ”。これは特に触れなくてもいいですね。
(どちらもこのブログで和訳記事を取り上げています)

◆しかし、実はポールから先にジョンにふっかけた、のが真相です。
ポールはソロ・アルバムの「Ram」の“Two Many People”にて、ジョンをこき下ろしています。




“Two many people preaching practices”
(あまりに大勢の人があれこれ説教する)


ジョンがみんなに何をすべきかを指示していたことから生まれた歌詞だ。そういったことにうんざりしていたから、この歌を作ったんだ。(ポール“The Lyrics”)

“you took your lucky break and broke it two”
(君は自分で掴んだ幸運をその手で2つに割ってしまった)


そうまでしてぶち壊してしまったんだからせいぜい頑張ってくれたまえ、という意図が込められてる。
(ポール“The Lyrics”)

Paul McCartney “The Lyrics”には、“Two Many People”の歌詞の解説をしながら、ジョンとビートルズについて、また、平和や社会についてポールが語っていて読み応えがあります…。